4アジト作成
・ω・ぴょん
今日、俺はいつもより早起きだった、理由は簡単、雨で寒いからだ。
「しゃ、しゃぶすぎる」
我慢出来ずにぬくぬく兎さん抱きまくらを使おう、起こさない様にそーっと抱きしめる。
「おはよう、ゆーにー、ふふっ、アジトのパワーアップしよっかー」
すでに起こしてしまってたみたいだ。
「おはぴょん、しずくたん」
起こしてごめんねと謝りながらアジト改造の相談をする。
「やっぱり雨漏りはしない様にしたいな」
もちろん賛成だ。
「問題はこのアジトをパワーアップするのか、新しい場所に作り直すかだなー」
「結構適当に作っちゃったもんね」
まぁちゃんとした作りかたなんて知らんが。
「あ、もうちょっと川の近くの方が嬉しいかも」
「そだね、雨やんだら川の近く探検しようかー」
「うん!」
あれが欲しい、これが欲しいと二人で案を出し合う、とりあえずアジトはいくつか欲しい。
「お、晴れたかな?」
「よし、いこー!」
やる気に溢れるしずくたんに負けじと腰ミノを準備する。
「って、ゆーにーなんで裸なの!」
影パジャマ着てたからね、寝る時レディがいるのに裸は駄目だからね。
「うん? 影パジャマで行動したら、いざって時裸でバトルになっちゃうから腰ミノはつけないとね」
「速くつけて! 脱ぐ時はちゃんと言って!」
「おっと、失礼」
道中何匹かスライムをやっつけながら川に到着する。
大体は俺が触手で殴りながら確保、しずくたんが岩でKOだ。
「ゆーにーは触手出しても魔力切れないねー」
「そういえば、そうだなー」
魔力消費しないのならラッキーだな。
「切れたら無くなるの? とか心配だけど、くっつくのかな? とか」
「た、試してみる?」
駄目だ、目がわくわくしてる。
「よ、夜に落ち着いたらね、ちょこっとだけね」
戦々恐々だな、痛くしないでねとお願いしながら探索する。
しばらく探索してるとちょっと広まった場所を発見、なかなかいい感じである。
「いい感じな場所やね」
「うん、川からあんまり離れてないし、なにより虫があまりいないのが素敵!」
「よーし、お兄ちゃん頑張っちゃうぞ!」
「ゆーにーかっこいい!」
そんなこんなで、触手を使いまくり、石で壁を作り、土で補強した。
細い木を天井に交互に掛けて、葉っぱと木、重りの石を置いて屋根も完成。
広さは5畳くらいだけどなかなか頑張ったのではないでしょうか。
しずくたんも木をならべて簡易ベッドを作成していた。
「取り敢えずできたね」
「やった〜」
兎耳が喜びに溢れてる気がする。
たき火の場所にも屋根を作り雨が降っても消えない様にした。
たき火をして、まったりしてから、食料調達に行くとしますか。
「取り敢えず、岩投げたら魚捕れないかなー」
しずくたんはこっそり草装備になって兎服と体を洗っている。
人サイズの岩を3個用意して投げこむ。
「とりゃあ〜」どしゃーんと凄い音がしてしずくたんがびっくりしてしまった。
「な、なに?」
「ごめんごめん、しずくたん魚いっぱい捕れたぞー」
軽くみて10匹はぷかーと浮いている。
「ゆーにー凄い!」
「やったな、ご馳走だ」
アジトに戻り、たき火で暖まりつつ魚を焼いていると、近くの草場でガサリと何かが動いた。
「あ、あのー、ずいません、お魚少しだけでも分けて貰えないでしょうかぁ〜?」
そこには涙目で倒れてる兎っぽい女の子? がいた。
「あうぅ〜お、おねがいしますうぅ〜おさかな〜」
何となく、あぁ、きっと残念な子なんだな、と思いました。
《ユウ、マッケンジーLv1》
《装備:草の靴、腰ミノ》
《能力:触手》
《仲間:しずくLv1》
《謎:兎っぽい子》
・ω・次回!激うさ!