嫁バトル〜その1〜
嫁「おはよう」
俺「おはよぅ」
俺はまず、カーテンを開けた。
ピシャッ!
「…ほぅ、天気はいいな」
この時点で、今から洗濯機回して、干して、おおよそ乾く時間まで計算できる男になった。
そう、僕が休職して、3ヶ月を過ぎた辺りから家事は一通り出来るようになっていた。
まぁいい … 生きる為… ヒトからの進化…
TVをつける。
プシッ!
リモコンを卓球の様にスマッシュしながら付けるのが俺の流行り。
そして…冷蔵庫の扉が開かれた。
バシュ!
嫁「あんた、牛乳飲んだの!?!?」
ハッ!迂闊だった…
来たか!メンドクセー事…
激しい動悸とこの先のやりとりを予想…
相手の心理と女のヒステリックにどう対処するか…
俺は面倒が嫌いだ
争いも嫌いだ
俺「は?飲んだよ!?」
最初はまず、うかがう
相手の出方を…
しかし、迂闊だった…
嫁「何で言わないの!!飲んだら飲んだよって!!」
この時点で、嫁の怒りの具合を計る。
ピピピ…俺のスカウターは回避不能を示した。
謝るか…と一瞬よぎったが、
一応状況を説明する。
俺「飲みました!でも昨日の前から無いよ!」
嫁「何で報告しないの!だからあんたは社会で通用しないの……うんたらかんたら」
俺「だって一昨日からなかったやん!」
軽く反抗。
嫁「何で謝らないの?」
俺「ごめんなさい」
ちっ、朝からイラつかせる野郎だぜ
これは心の中で思った
ドン!
机の上に音が走る…
バナナジュースを作ろうとしてたのだろう
おもむろに千切られたバナナがミキサーに入っていた…
嫁「食べなさい」
俺「はい」
ムシャムシャ
俺「うんめ」