六十二尾 狐と幻想郷の宴会
異変最後の話です
夜の幻想郷はそれはまた幻想的だった。
「宴会が終わったら挨拶に回るか」
宴会を楽しむ気満々なラグナを紫は片手に杯をもち静かに微笑んでいた。
宴会は始まったばかりだが、ラグナの持ってきた天狗殺し、鬼殺し、犬殺し、狐殺しという酒を皆で飲み干してしまい気づくと魔理沙とラグナの二人だけが起きていた。
「しかし、あの霊夢が酔っぱらって寝るなんてな」
ふにゃあと霊夢は気持ちよさそに寝てしまっていた。
「あら、残念そうね魔理沙」
すると幼げならがも威圧感のある声の少女がワインを飲みながらやって来た。
「なんだ、レミリアかお前はこいつ(らぐな)の持ってきた酒を飲んでないんだな」
レミリアと呼ばれた吸血鬼の様な羽をもった少女は持っていたワインを飲み干しラグナに視線を向けた
「ふーん、お前がラグナか……面白いわ。お前の運命は実に奇妙で面白い」
何を言いたいと言った顔で魔理沙はレミリアの顔を呆れ顔で見ていた。そしてラグナは
「何が言いたいんだ? そしてお前は誰なんだ?」
若干困惑していた
「お前の運命は近いうちに大きく変化するわ。あぁ、自己紹介が遅れたわね。私は紅魔館の主 レミリア・スカーレットよ」
「私の名前はラグナだ。改めてよろしくレミリア」
「えぇ、よろしくラグナ」
お互いに自己紹介を終えた二人を見ていた魔理沙はレミリアに疑問をぶつけた。
「そういえば、あいつは来てないんだな」
「今日はあの子、館で留守番をしているわ」
「そうなのか。今度遊びに行くって伝えてくれ」
「わかったわ。それじゃ私は帰るわ」
そういって浮かんだレミリアはラグナの方に振り替えり
「貴女とはまた近いうち……本当に近いうちに出会うだろう」
「それはお前の見た運命か?」
「さぁ? それはどうかしら?」
そういうと神社から飛び立って行ってしまった。
「まぁ、レミリアの言っていたことなんて話半分で聞いていたほうが楽だぜ? よし飲むか」
「あぁ、そうだな」
そして二人しか起きていない宴会はまだ静かに続いた
つづく
これにて地底異変終わりです!
次回は紅魔館かなー白玉楼かなー




