五十八尾 覚と魔法使い
タイトルが浮かばなくなってしまった
普通の魔法使いこと私、霧雨魔理沙は一匹の妖怪と対峙していた。その妖怪は人妖問わず忌み嫌う存在、覚妖怪。ぶっちゃけ人の心を読むのはどうかと思うが今は関係ない。
正直なところ覚妖怪が相手だと分が悪い、手の内が「が読まれますもんね」
「そうなんだよ……な!」
「今度はスペルカードを発動するふりをして突進ですか」
「チッ……一々声に出すんじゃない。本当にやり難いぜ」
「ふふふ、めんどくさいですか? では、そろそろ、私も攻めますかね 。想起『レーヴァテイン』 ふむ、なかなか面白い物ですね。それでは地上から侵略に来た魔法使いーーその命頂戴します」
おいおい、嘘だろ。命を取るって、これは弾幕ごっこだぜ? 命のやり取りは御法度だろう? それにーー
「『それに、そのスペカは悪魔の妹のスペカだよな』ですか貴女のトラウマであるこの技を使わせて貰いますよ? それに上の世界の規律なんて知りませんよ……ここは地底ですよ? フフフ」
笑いやがって、気味悪いぜ。だが、悪くない。
やはり異変解決はこのくらい刺激がないとやってられないからな!
「貴女にはここでリタイアしてもらいます! はァ!」
「あぶな! まさか接近してくるなんて思っていなかったぜ。耐久してやってもいいんだが霊夢に先を越されるのは癪なんでなーーこれで終わらせる! 恋符『マスタースパーク』!!」
私の渾身の一撃だ。屍すら残らんよ。「フフフ」
あの妖怪の神経を逆撫でる笑い声が聞こえた気がした。ありえない、私の渾身の一撃を受けて立っているわけがない。そう思ったんだが………
「おいおい、嘘だろ? こんなことってアリかよ」
「甘いですね。他人の技を使えるのに自分の技が使われないとでも思ったのですか? 想起『マスタースパーク』」
奴のマスタースパークと私のマスタースパークが対し辺りを一帯を吹き飛ばす。
あの野郎、私の十八番ーーマスタースパークを使ってくるとは。しかも、威力は五分ときたもんだ。
「人の技をパクるなんてとんでもない奴だ、しかもお前! その気色悪い目玉からマスタースパークを出すんじゃないよ!」
「貴女、面白いですね。私のペットになりませんか?」
「悪いが私はそんな趣味はないんでな。それに、さっさと異変を解決してジメジメした所から出たいんだよ!」
不意打ち気味ではあるが弾幕を打ち込み様子を見る。直撃する瞬間に土煙が起きたところを察すると奴も弾幕を放つことで被弾を抑えたのだろう。
「先ほどから異変解決、異変解決と言っていますが貴女は何をしに来たのですか?」
「一言も口に出してないと思うが……そうだな「あ、喋らなくてもいいですよ。読みましたから」ーー説明させろよ」
「そういうことでしたか」
暫しの沈黙の後、難しい顔をして覚妖怪が口を開いた。私の勘だがどうやらこいつは異変について何か知っていると睨んでいる。
「確かに思い当たる節はあります。ただーーいえ、話したほうが拗れずにすみそうですね。実はですねその異変を引き起こしたのは私のペットの仕業かもしれないんです」
「お前のペットだぁ? なんでペットが飼い主の意向を無視して異変なんか起こすんだよ」
「それは分かりません。ただ、ペットの一匹が今日一日見かけていないのと、その子と仲のいいもう一匹のペットが何やら私に隠し事をしているようでしたので」
「ふーん。それを聞いて私はどう返答すればいいんだ? お前を見逃す代わりにそのペットのいる場所を教えろとでも言えばいいのか」
「ふむ……別に戦いたいのであれば一向に構いませんが。それに場所も普通に教えましょう。それと、何やら気になっている妖獣がいるみたいですね」
「妖獣……あのラグナって奴のことを知ってるのか、あーもう考えるのが面倒くさい。辞めだ辞めだもう知ってること全部話せ」
「ふふふ、地上の人間は強欲ですね。今回の異変を起こしたと思われるペットーー霊烏路空は旧灼熱地獄跡にいます。そして、今朝方この地底では起こり得ない神力の反応を確認ました。このことから何者かに力を与えられ暴走しているのではないかと思われます」
「何者かに力をね。ならもう一匹のペットの仕業じゃないのか? こんな場所だ神力の困った道具くらい落ちてるだろう」
私の問いに覚妖怪は一瞬黙り込む。何者にも操られておらずペット二匹による犯行の可能性も捨て切らないようだ。そんな私の考えを読み取ったのか覚妖怪は口を開いた。
「その可能性も確かにありますがあの子は頭のいい子です。そんな無謀なことはしないと信じてます。もし、二人が引き起こしたというなら如何なる責任も負う覚悟はついてます」
「ああそうかい。ならそんなことにならないように信じ切ることだな、私はそろそろ行くぜ。ラグナって奴のことはこの異変を解決した後にゆっくりと聞かせてもらうさ」
「ありがとうございます」
あぁ、調子が狂うな。妖怪は妖怪らしく傲慢で居て欲しいもんだ。そんなことを思いながら旧灼熱地獄の入り口へと向かう。
「あーあ、不完全燃焼だ」
こうしてまた一人、物語の主役が旧灼熱地獄へと足を運んだ。この先何が待ち構えていたとしても普通の魔法使いは歩みを止めることはないだろう。
つづく
そうそう、明日私の誕生日何ですよね
そして早い物でモウスグこの小説も2年目ですね




