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東方狐著聞集  作者: 稜の幻想日記
古代幻想入り編
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三尾   開戦 人妖大戦 上

永琳と約束を交わして一週間が過ぎた。

 あの日いらい永琳とは顔を合わせていない。

そして、今日が私たちの最後の日となるのだった。


「ラグナ様! 妖怪どもが結界を超えてきます!」

「なんだと!? 住民の避難はどうなってる!」


「上のおっさん達は全員乗り込んでますぜ」

この都市に合わない斧を担いだ男が言う。

 

「永琳、八意様は?」

「多分乗ってますぜ」

「そうか、おまえは住民避難を手伝ってくれ! 時間があまりない」

「おう!」


「ラグナ様!住民の避難も終わりました!!」

入れ違いに男二人分の長さの槍を担いだ男が来る


「そうか……全員よく聞け! これより我々の部隊は妖怪の大軍共と殺りあう。援軍は無いそして敵の数もわからない。死にたくない奴は船に戻ってくれ」


その演説に兵士たちが吼える。


「ラグナ様‼ 俺達はあんたの部下だ!! 誰が妖怪と戦わずに生き残れと?俺らは最後まで戦い抜きますぜ?」

「そうですよ! 私たちは全員そろってここを守り抜くんです!」



「お前達……わかった。全員武器をとれ!! 何があっても生き抜くぞ!!」

「「「「オォ!!」」」」


武器を掲げる兵士たちの顔は無邪気な子供のようだった。



 永琳shift

 結局、ラグナとは顔を合わせることができなかった。

本当に旅立つつもりなのね。

「……ハァ」

「どうしました?八意さま」

 この護衛の男がいなかったらすぐに飛び出して行っているのに。

「何でもないわ」


「大変です!!」

 

慌てて部屋の中に飛び込んできた兵士は焦ったように言った。


「妖怪の大軍が攻めてきました!!」


「な、なんですって?!」

「げ、現在ラグナ殿の部隊が交戦しています!!」


 ラグナの部隊が? なんで妖怪の大軍と? まさか……


「八意様。船の中に参りましょう」

「わかったわ……」

 大丈夫よね? ラグナ


 永琳shiftOut

ラグナ達の部隊は近づいてくる妖怪を片っ端から切り捨てていた。


「右翼側の妖怪殲滅しました!!」

槍を持った男が言う。


「そうか、右翼から中央に進め!!」

 

「了解!!」

そういうと槍を持った男は走っていった。


「左翼側も殲滅完了ですぜ」

斧を片手で担いだ男が槍を持った男と入れ違いで来た。


「お前達は左翼から中央に進め」

「わかったぜ」

それだけ言うと来た道を戻っていった。

 

 

「右翼左翼は妖怪が少ないか……本隊はこっちか?」

「ぎゃあああ」

前方から悲鳴が上がる。

「どうした!!」


「光線銃の効かない鬼です!!」

「なに!? お前達は下がれ、私が相手をする」

 あいつが私の部下を……


「ん? 次はおまえさんが相手かい」

その鬼は一本の角と腰まである薄い桜色の髪をしたいた。


「そうだ、私の名はラグナ。貴殿の名を教えていただこうか」

「礼儀がなった人間だね、うちの名は鬼神桜鬼おにがみおうきさ」

「桜鬼か、じゃあ殺ろうか」

 部下の仇だ。すぐには×さん!

「かかってきな、人間。私を楽しませてもらおうじゃないか!」


「ハァッ!」

鋭い拳が鬼に打ち込まれた。しかし

「甘い!! 覇ッ!!」

気合の入った蹴りと踏み抜いた足により地面が凹んだ。


「くっ……」

間一髪で鬼の蹴りをよけたが圧の威力で掠り傷が生まれた。


「ほう、あれを避けるとはおまえさん、本当に人間か?」

「そうだな……今は、人間だ」

 そう、今はまだ人間だ。


「終わりだ!!」

その手には白い弓のようなものが握られていた。 


この弓は私の技の一、すべてを撃つ神風


「すべてを撃ち抜け! 霊矢・神風かみかぜ!!」

霊力の風が集まり大きな矢になった。

「これで、終わりだ!」

霊力を纏った矢が鬼の腹を貫いた。


「ゴフッ……おみ……ごと」

鬼は頭から地に倒れた。


「ハァハァ……霊力が切れたか……全軍前進!」

「お、オウ!」


我々は強敵を倒して前に進んでいく。


続く

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