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東方狐著聞集  作者: 稜の幻想日記
幻想郷
60/152

三十八尾 1莉」逶ョ博麗の巫女

2020 218 修正

「おりゃああああ」


「ガアアアアアアアアア」


 数度の打合いを制した黒い狐は霊歌を尻尾で吹き飛ばした後、人里に向かって飛んで行ってしまった。


「アンタどこに行こうとしてんのよ!」


 霊歌も追いかけようと飛んだが、黒い狐は自分の通った後に弾幕を張り巡らせており、距離を縮めることができないでいた。


「あーイラつくわね! 音符【爆霊針】」


 霊力を針のように鋭く尖らせた弾幕が黒い狐の放った弾幕とぶつかり爆ぜていく。



「ふースッキリしたわ。あんたもそろそろおとなしくしないさい!宝具【陰陽飛鳥井】」

 

 霊歌は懐に隠していた陰陽玉を取り出し。黒い狐に向かって蹴り飛ばした。蹴り飛ばされた陰陽玉は見る見るうちに巨大化し黒い狐へと迫っていく


「……?! グアアアアアアアアアアア?!」


 巨大な陰陽玉は黒い狐に被弾した。黒い狐は陰陽玉と共に地面へと落ちていった。


「さーて煙が晴れるまで油断大敵よ」


 次の瞬間、黒い手のようなものが霊歌に向かって伸びてきた。しかし、霊歌はそれを容易く躱し煙の中心に向かって弾幕を放った。


「やっぱり、まだ倒せてないか」


 煙が晴れると黒い狐は全くと言っていいほど無傷でこちらをにらんでいた

「嘘でしょ!? まさか無傷なんて……」


 さらに、黒い狐は手の口元に圧縮した弾幕を集めていた。どうやら超高密度の妖力を放つつもりでいるらしい。その瞬間、霊歌はあることに気づいてしまった。




「まさか! この方向はまずい!」


 そして次の瞬間黒い光線を霊歌に向けて放射した









「----ガハッ⁉」

 

 咄嗟に張った結界をいとも容易く貫いた黒い光線は霊歌の脇腹の部分を貫いていた。あまりの威力に霊歌は気づくと体を張って守った人里のすぐ近くへと吹き飛んでいた。

霊歌が意識を失う直前に見たものは勝利の雄叫びを上げる黒い狐の姿だった。





つづく

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