閑話 ある世界のお話
ここはある世界のある家。
その家に彼女はいた。女性と言ううには少し幼く少女と言うにも大人びた少女は紫色のドレスを来ていた。
そして、その少女が目を覚ます。
「あれ、私……こんなところで寝ちゃったのね」
その少女は腕を伸ばすとあたりを見回した。
少女の眠っていた場所は縁側と呼ばれる場所で少し肌寒いのか少女はくちゅんと可愛らしい音を発した。
するとそこに大きな尻尾を持った少女がお盆に急須と湯呑を載せて現れた。
「紫様、そこで寝たら風を引きますよ? さ、熱いお茶でもどうぞ」
紫色のドレスを着た少女は紫様と呼ばれていた。少女、紫はお茶を持ってきた少女に向けて暖かい笑みを浮かべる。
「藍、ありがとう」
お茶を運んできた少女、藍に礼を述べた。藍は紫の横に座り込むと二つ用意しておいたであろう湯呑にお茶を注ぎ一口飲んだ。
「紫様、お姉さまが亡くなってからもう数年が経ちましたね……雪姉は消息不明ですし」
「ええ――の暴走を止めるためにラグナが犠牲になってしまった。そして、雪夢も消息がつかめていない」
紫の発した声にノイズがかかり、肝心なところは聞えない
「紫様、なんでお姉様は死ななくてはならなかったんでしょうか」
「それがあの娘の運命だったのよ。それは、それは残酷な話だけど……」
二人の顔は悲しみに満ちていた。そんな二人にお構いなしに冷風が吹く。
「寒いわね。藍、そろそろ中に戻りましょう」
「そうですね。あ、紫様、今晩は鍋にしますので」
そういうと藍はお盆に湯呑を載せて台所のある方へと行ってしまった。
一人残された紫は涙を流しているように見えた
◇
都のある家
「あれ? ここは……」
今まで不思議な夢を見ていた気がする。そんなことを考えながら私、ラグナは先ほどまでの夢を思いだそうとしていた。
だが、思いだそうとすればするほどあやふやになって霧のように消えてしまう。
「どうしたのお姉ちゃん。涙が出てるよ。怖い夢でも見たの?」
「涙? あ、本当だ」
なんで、涙なんか。疲かれているのか?
「すまん、少し調子が悪いみたいだ。もう少し横になっているよ」
「はい。お薬買いに行かないと」
私が二度寝して見た夢はなぜか吸血鬼の姉妹の母親となっている夢だったとかそうでないとか
終わる
20161111修正




