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東方狐著聞集  作者: 稜の幻想日記
古代幻想入り編 神と狐
13/152

五尾 狐と酒と友情

修正済み

前回のあらすじ!

目が覚めたら神様になっていました。そしてなぜか喧嘩を売られたので買いました。




 ~名も無い村の空き家~



「うぅ……八つ目ウナギッ……ハッ!? 此処は何所だ!?」

 おかしな言葉をを発しながら起き上がる彼女は大和の神、八坂神奈子。


「ん、やっと目が覚めたか……ヒック」

 そして、酔っぱらている人間(?)はこの社の神さま(本人は神の自覚無し)ことラグナという。


「き、貴様! いきなり殴るとはどういうことだ! って酒臭!?」

「まぁまぁ。これを飲みなさい。ヒック」

「あぁ……ごく……ごく……プハァ!」

「うむ、うむ。もう一杯」

「ちょ」

「酒が足りてないぞぉ!」

 そして、夜が更け


「あー。頭がズキズキする」

 頭を押さえながらうなる八坂神奈子をみてラグナは

「たった十石じゃないか。正直まだ足りないわ」

 たった、ではない。人間なら死亡する可能性もあるが神という者たちからすれば「頭が痛い」ですむようだ。

「あんた、とんでもないね。神にしては神力も弱いし。何者なんだい? わかっているのは私より長く生きているということだけだ」

「今は、ただの妖怪にんげんさ」

 にやりと笑いながら言うラグナを八坂神奈子は呆れ顔で見て言った。


「いまはねぇ。じゃあ、おまえは妖怪にでもなるのか?」

 

「ああ。そのとおり、妖怪になってやろうか?」

 ふざけ半分で言った八坂神奈子に対してラグナは真面目にそう言った。


「どうせはったりなんだろ?」

「煽ってくるな。いいだろ私の本当の姿を見せよう『変化妖怪化』」


  ボフンと音と共に煙がラグナを包み煙がはれるとそこには懐かしの狐耳と五つの尻尾を生やしたラグナが立っていた。

そして、ラグナを中心に異様な歪みが発生する。


「なぁ!? なんだ、この異常な妖力は」

「久しぶりに元に戻ったからな。すぐに抑えるよ」

 もう一度ボフンと煙がラグナを包むと先ほどとは変わって尻尾の数が減っていた。

「やっぱり普通じゃないじゃないか! なんなんだあのバカげた妖力は!」

「結構増えていたな。それにまだ全力じゃないぞ」

 驚きに満ちた顔で「まだ全力じゃない?」と口をパクパクさせながら


「あれで全力じゃない……ってあんた一体いつから存在しているんだい?」

「世界が滅ぶ前から?」

 誰にも聞こえない声で「滅ぼしたのも私だけど」という呟きは虚空に消えた。



「……? まさか……あんた、人妖大戦の生き残りなのか?」

「その人妖大戦ってのはしらないけど人間側の生き残りの一人だよ」


「妖怪が人間がわねぇ……まぁ、あんたは人を襲うように見えないから真実なんだろうねぇ」

「そういえばお前のことを何て呼べばいい? 大和の神? それとも八坂神?」


「そうね。神奈子でいいわよ」

「そうか、なら私のことはラグナと呼んでくれ」

「そうさせてもらうよ」」

「じゃあ、改めて。これからよろしく。神奈子」

「ああ、よろしく。ラグナ」


つづく

2016 0605

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