開幕 転生
始めまして稜の幻想日記こと稜です
このたびは東方狐著聞集を開いてくださりまことに………ありがとうございます。
ここは……どこだ!? あ、俺の名前は、風谷どこにでもいる高校生だ……って誰に言ってんだろう? まぁいいや、俺はなぜか広い部屋にいる。
「まじでどこだよ、ここ」
少し寂しい気がするぜ、ん? 誰かいる。とりあえず話しかけてみるか。
「あのー」
部屋にいた人に声をかけて見たけど何かに夢中みたいで、俺が呼びかけても聞こえてないみたい。
「おーい」
……えぇ、本当に聞こえてないの?
「スゥー あ!「聞こえてるよ!」あ、ここどこですか?」
何コケてんだ? この人、俺の敬語がそんなにへんか?
失礼にもほどがあるだろ!
「ゴホン……あー悪りぃ。ここは転生の間、つまりお前は死にましたってとこだな」
この男、俺が死んだ? んなわけ。 というかいきなりだな。
「あのーそういう冗談はいいんでちゃんと話してくれませんか?」
俺がそういうと男の人はおれのことを無視して話を続けやがった。
「死んだ理由は俺の部下の不注意で死因は上から降ってきた鍋に直撃したため
んで俺の名前はフチ、神様だ」
このフチって男の部下のせいで死んだのか……って神様って設定が面白いな。
「そうだ、んでお前にはある世界に行ってもらうから。あと設定じゃない」
転生? 何を言ってんだこの人、怖いな。薬でも決めてんの?
「信じねえなら信じなくていいから早くここに立て」
「分かりましたよっと」
なんだ? この変な模様は、ずいぶん細かい設定なんだな。
「記憶は徐々に消えるから」
記憶が消えるなんてありえないから。俺も変連中に拉致られたな……って
「嘘おおおなんでええゆかがねんだよおおおおおおおおおお!?!!?!」
そして俺は悲しくも暗い穴へ落ちていった。