雪を取り戻す大作戦
私は激怒した。トンネルを抜けてもそこは雪国ではなかった。とある書物ではトンネルを抜けると雪国になるというのだが、全くの嘘だった!私は嘘が許せない。何故雪国でないのか、原因を考えた…。一つ心当たりがある。地球温暖化だ。そうだ、そうに違いない。
私は確信した。あの、なんたらとか言う書物の「 国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」というのは嘘ではない。地球温暖化で雪国がただの国になってしまったに違いないのだ。私は嘘が許せない。故にこのままにしておくのも許せない。
私は決意した。かの地球温暖化(←何か良く知らないけど多分どこかに居る炎属性の魔王だろう)を倒し、トンネルを抜けた後のただの国を雪国に戻して見せると!しかし、地球温暖化というやつが何処の城に居座っているのか私は知らない。ただ、地球全体に影響を与える強い奴だろうとは分かった。
私は仲間を募集した。なお、私の名前はメロヌンティウスである。職は戦士。雷属性と氷属性の2頭のドラゴンから剥ぎ取った素材で出来た身丈ほどもある両手剣を相棒とする、ちょっは名の知れた戦士だ。「急げメロス」だったか有名らしい作品の所為で、シスコン疑惑があるが、どちらかと言うと姉の方だ。
私は今度こそ仲間を募集した。賢者が来た。地球温暖化は魔王ではない事を私に教え去っていった…。どうやらしーおーつーとかいう魔王が地球温暖化の原因らしい。しーおーつーは何処にでもあるが見えないなどといっていたが、どういう奴なのだろうか。なにか、恐ろしい敵のような気がする。
私は再び仲間を募集した。ちょっと馬鹿そうな格闘家が来た。しかししーおーつーとやらも魔王ではないと言い張る。私は馬鹿な奴が妄言を吐いているとわかり、彼と早々に別れた。
私はまたまた仲間を募集した。さっきの賢者が来た。私にしーおーつーが本当に魔王でなく、見えない物質だという事を教え、その他いろいろな事を教え去っていった。ああ、先ほどの馬鹿そうな格闘家に失礼な事をしたと謝らなくては。
私は思考した。どうやら、何かが燃えるとそのしーおーつーとやらが増えて地球が温暖化するらしい。最近身の回りで燃えたもの…。今朝、料理をしたが、アレはしかたがない。しかたがなくないもの…。そういえば、この前私の髪が燃えかけた。何故だっけ…。
私は思い出した。アレは一昨日の話。上位のクエストでシオレウスといういかにも枯れていきそうな名前の火竜の討伐に向かったときだ。後ろからの不意打ちを避け切れずに髪が燃えかかったんだ。うんうん。危ない所だったな。
私はひらめいた。火竜を倒し続ければ地球温暖化は収まり、雪国が取り戻されるに違いないと…。それから、巷で「火竜殺し」の異名を持つ馬鹿みたいなって言うか馬鹿な若者が話題になるまで、そう時間はかからなかった。しかし何時までたっても雪国は戻らなかった。
THE END
はじめまして。
今回始めて即興で小説を書いたので、はっきり言うと面白いと思っていただけるか分かりません。
twitterやblogには載せていたのですが、こういった小説サイトへ投稿するのは初めてとなります。
終始自己満足で終わってしまった気もしますが、それでも「クスッ」っとでもわらっていただけて居れば幸いです。
おもしろければ笑ってください。
つまらなければ笑ってやってください。
コレは数年前にどこかで聞いたような言葉なのですが、何処で聞いたかは覚えていません。
しかし今、この言葉通りの事を思っています。
良い感想ばかりが来るとは思っていません。
むしろ酷評ばかりが来るかと思いますが。
是非、読んでの感想をいただければと思います。
また、暇があれば書く予定なので、そのときの糧として行きたいので。
どうかよろしくおねがいします。