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絶縁破壊と黄金の転生

作者:れいん
最終エピソード掲載日:2026/02/15

第0章:絶縁破壊と黄金の転生
西暦202X年、東京。
阿久津 虎丸(あくつ とらまる)は、大手重電機メーカーの主席研究員として、次世代の「超電導送電」と「高効率アーク溶接」の研究に没頭していた。
「……あとコンマ数ミリ。磁場の歪みを抑えれば、理論上の損失はゼロになる」だが、実験中に未曾有の落雷が研究所を直撃した。
遮断機が作動するより早く、超電導リニアの実験装置が暴走。
数万ボルトの電圧が阿久津の全身を駆け抜け、視界が真っ白な放電現象に包まれる。
(……チッ、絶縁破壊か。……せめて、この設計データだけでも残れば――)
意識が消失する直前、彼の脳裏には、数千枚の回路図と、希少金属の配合表、そして溶接の火花の残像が焼き付いていた。


※ 天文四年の目覚め
次に目を開けたとき、そこは無機質な研究所ではなく、潮騒の音が響く、古びた蔵の中だった。

「……若殿! 若殿、気がつかれましたか!」泥にまみれた手で涙を拭う、見知らぬ少年。
後の源太である。

鏡代わりの水桶を覗き込むと、そこには十五歳の少年の姿があった。
名は、佐伯 虎丸(さえき とらまる)。
瀬戸内・小豆島の一角を治める土豪の庶子だが、父は近隣の勢力との抗争で討たれ、残されたのは数名の従者と、このボロボロの屋敷だけ。

「佐伯の家も、ここまでですな……。蓄えも底をつき、米一粒すら買えぬ」家老の右衛門尉が、絶望に肩を落とす。

虎丸は、絶望する右衛門尉と源太に、不敵な笑みを向けて言い放った。
「案ずるな。……これから、この島を『日の本で最も明るい島』に変えてやる。」

2. 遺産の正体
虎丸は、父が「訳のわからぬガラクタ」として残した秘密の地下蔵へ向かった。
そこにあったのは、父が南蛮商人から「呪われた黄金」として二心なく買い取った、奇妙な金属の山。

現代の阿久津としての知識が、その金属に触れた瞬間に火花を散らした。
(……これは金じゃない。ノルディックゴールド……高純度の銅合金だ。
それも、およそ五トン)
戦国時代において、銅は通貨(永楽銭)の材料であり、青銅器の命だ。
だが、虎丸が見ているのは、その物理的特性だった。
(……抵抗値が低い。これだけの量があれば、強力なコイルが巻ける。さらに、この亜鉛と錫の配合なら、アーク溶接の電極として最適だ)

#かなり適当です
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