邪魔者はどっち?
道具ではない
変な生き物の中にも良いヒトはいる
僕らにごはんをくれるんだ
僕らが食べにきてもいいようにお店には並べられない作物をすみに置いといてくれるんだ
そうしてくれれば僕らだってわざわざ危険をおかしてまで変な生き物が住む場所に近寄らなくてすむ
森が林が木が草が食べ物がなくなってしまった今
ごはんをくれることは僕らにとってはすごく嬉しい
ただ……
気をつけなくてはいけないこともある
罠があるっていうこと
僕らの知り合いが言っていた
その子たちは変な生き物が住む場所に住み着いている
その子たちがいうにはごはんの中に毒が入っていることもあるみたい
それを聞いたとき僕らは驚いた
どうも変な生き物にとって僕らは邪魔者でしかないようだ
元々僕らが住んでいたところを奪ったくせに
僕らのほうが先に住んでいたのに
コロされ 追い出され 邪魔扱い
僕らにとって変な生き物のほうが邪魔なんだよ
僕らのことが嫌いでも構わない
僕らもお前らのことが大嫌いだから
だけど 嫌いだからってコロしてもいいものなのか
僕らはお前らのことが嫌いでもコロしたりはしない
中には強い子もいるけど それは防衛のために襲う
でもそうすると 銃で撃たれてしまう
意味がわからない
お前らは防衛のためにコロしたりするけどそれはお前らにとって僕らが邪魔で目障りだという理由だけ
僕らは純粋に防衛のために仕方なく攻撃しているんだ
この理不尽な世界が 変な生き物が早く滅びますように…