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The lost light memory  作者: Akamatu Kunugi
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4話 異端者

  4話 異端者


「いたぞ!とらえろ!」

後方から、3・4人の足音が2人を追って近づいてくる、

「ねぇ!ガンさん!なんで私たち追いかけられてるの!」

女は状況把握ができておらず、ただひたすら男に手を引かれていた


「ねぇってば!」

何も答えない男に説目の催促をする

「王国の騎士団だ、銃を発砲したのが俺らだと思われてるんだ」

暗闇に目を凝らしながらそう答えた

「なら、止まって説明すればいいんじゃ!」

女がそう言った瞬間、男が言葉を奪った

「それじゃダメなんだ」

「なんで!?」


「俺らは異端者だからだ」

異端者、それはこの世界を破滅へ導くものとして死償(ししょう)の対象となっているものであ。

「一回捕まれば、間違いなく極刑だろうな」

「そんな!」

女は唐突に判明した新事実に頭の処理が追いついていない

「いまはそれより、逃げることだけを」

そう男が発した瞬間


「おっと、どこへ行こうと?」

狭い路地の横で待ち伏せしていた男が前に立ち塞がった。

身に纏っている服は、白色で胸の辺りに太陽を抱いた龍のバッチが常夜灯に照らされている。あきらかに一般市民ではない・・・が

茶髪のボサボサな髪型や服の縺れ(もつれ)から見るに相当だらしのない男であることは認知できた

「まったく、人使いが粗いよなぁ王様も、こんな雑務に俺を使うだなんて・・・まぁいいや、それで金が貰えるなら・・・」

茶髪の男は独り言をボソボソと吐いていた


「んで?君たち何?何で逃げてるわけ?早く捕まっちゃいなよ・・・やましいことがないならっさ!」

「まぁ、やましいことがあるから逃げてるんだろうけど!」

今度はしっかりと聞き取れるよう大きな声で男と女を煽った


「マリアしっかり捕まってろ」

男は覚悟を決めそう(ささや)いた

その後男は大きく跳躍し、路地の片側にある家の屋根に飛び移ろうとした・・・

しかし

「グハ!・・・」

上部からの猛烈な風によって地面に叩きつけられてしまった。

「魔法・・・?ゲホ、ゲホ」


「ガンさん!」

幸い女は男の上に落下したようで被害は少なそうだ

茶髪の男が天に片手をあげていたところから風をおこした張本人はこの男らしい

「・・っ・・・お前は・・・誰なんだ!」

男は、痛みが引くのを感じながらゆっくりと立ち上がった

「誰って・・・答えるのもめんどくさいなぁ」

「んで、連行を拒否するってことでいい?いいなら、実力行使に移るけど・・・なんでまた、そんなに拒絶するんだよ?はぁ・・・ダルっ・・・て、、、、あ!そうか!そうか!お前ら異端者だろ!ははは!そりゃ逃げるわけだ!捕まったら殺されちまうもんなぁ!あはははは!」

茶髪の男は二人をゴミを見るような目でそう言った

「なんだぁ、じゃあ・・・・・・“殺しちゃってもいいわけだ”」

茶髪の男の口調は変わらず面倒くさそうだが、どこか楽しそうだ

「クソ・・・」

男は腰に手を当て剣を抜こうとするが、そこに剣はない

「あれぇ?もしかして、戦おうとしてるのぉ?ははは!あいにく武器はないようだけど!」

茶髪の男はこれでもかと煽り口調で嘲笑している・・・もっとも、それが作戦なのか個人的欲望なのかは定かではないが


「あぁ、そろそろ話すのも面倒くさくなってきちゃったよ・・・じゃあ・・・バイバイ」

そういうと茶髪の男は両手で三角形を作り、その中に男と女を飲み込んだ


「「バァーユ」」


その瞬間茶髪の男の手からは異常なほどの風が巻き起こされ、視認できるほどに強烈な暴風となり一直線上の男と女を目掛けて打ち出された


その突風は路地の周りの建物を抉りながら、音を置き去りにして男と女を(くら)いこんだ


しかし

そこに二人の影はなく、ただ遅れてきた音の余韻よいんが静かにこだましていた


「ちっ・・ダリ・・逃げられたか・・・おいお前ら、行くぞ」

そう言うと茶髪の男は部下と共に城を目指して歩を進めた



スパンが空いてしまいました、、、泣


読んでいただきありがとうございます!

よければ、アドバイス、感想いただけると幸です!

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