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The lost light memory  作者: Akamatu Kunugi
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プロローグ

プロローグ



 「おーい、あと何分ぐらいで着くんだー?」

男がぶっきらぼうに呟く

 「あと1時間くらいですね!」

それとは対照的な溌剌とした声が暗闇にこだました

 「長すぎるってー」

まるで駄々をこねる子供のような愚痴をこぼす

 「はいはい、あとちょっとですからねー」

それを華麗に受け流す女の対応は、1日やそこらでは身につかないスキルである

 「最近風が冷たくなりましたねー、風邪ひかないようにしなきゃ」

 「やばいぃ凍死ぬー」

 「大丈夫です、毎日のようにそれ言ってて死んだことないんで」

 「対応が風より冷たいのだが」

 「私はいつも温厚篤実ですよー」

 「どこがだよ、ってかどこでそんな言葉覚えたんだよ」

そんな、にぎやかな会話を後目に、ゆっくりと、しかし着実に、世界は回っていった


目的地まであとちょっとという所だろうか

不意に地面から薄気味悪い物体が飛び出した、例えるとしたらウニ、、、なのだろうか

得体の知れない“それ”は二人をめがけて突撃してくる

 『剣!』

鋭い声が天を突いた

そこにいたのはさっきのふざけた男ではなく、命を刈り取るような鋭い目つきをした男だった

 「はい!」

またもや、女は慣れた手つきで男に研ぎ澄まされた剣を渡す

それは一瞬の出来事だった、男の一太刀は一寸の狂いもなく“それ”の頭上に振り下ろされ“それ”は、芸術を感じるほどの綺麗な2当分にされた


 「おおお流石ですねー」

この言葉も何度目なのだろうか、口癖ほどに言い慣れた抑揚だ

 「はぁたまったもんじゃないよー」

男は、さっきの気迫は消え、また子供のような口調にもどった

 「最近ここら辺のメーザも増えてきましたね、ルートを変えましょうか」

 「いや、これくらいだったら問題ないよー」

男はぶっきらぼうに、でも自信を持ってそう言った



3ヶ月前、世界大戦が終結してからこの世界に昼間が消えた

原因不明の日中消失、世界は混乱に苛まれ

夜行性だったメーザは凶暴化し人を襲うようになり

気温も一気に低下し人間が住める環境ではなくなってしまった

ある人は神が怒り人間を滅ぼそうとしていると嘆き

ある人はこの世界の寿命が来たのだと豪語した

しかしこの3ヶ月、日中消失の原因を掴む尻尾でさえ、誰一人として掴むことは叶わなかった・・・

だが、人間の適応能力はすさまじいものでこの世界で生き抜く方法を考え今日まで生き延びることに成功した、

人々は光に囲まれた生活をしたいと日々原因を探している


   ある男を除いては


読んでくださりありがとうございます。

少しづつ更新していこうかなと思いつつ書いております。。。


ぜひご意見、ご感想、お聞かせください!

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