第18章 命 7
第18章
命 7
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『戦争撲滅作戦 第1弾 スタンピート計画』は大成功と言って良い内容となった。
先ず、主目的であるイジャラン・バダ帝国とガンヒンリン帝国の戦争の遅延は予想以上に成功するだろう。
当初は、スタンピートの原因究明の為に調査をする事と、スタンピートの再発を恐れて無茶な進軍をしない様にさせる事が目的だったが、結果として、スタンピートだけでなく、魔物同士の大戦争の原因究明と、その戦場で起きた凄まじい魔法の嵐の原因究明迄、両国が取り組み出したのだ。
更に、その凄まじい魔法の嵐を起こした可能性のある魔物を警戒して、古代遺跡都市への探索も慎重に行われているらしく、其方でも時間稼ぎが出来ている。
そして、僕の思い付きで行った魔物の死体埋めの結果、思惑通り、魔物大戦の戦場跡地はデビルゾンビエリアとなった。
その所為で、両国共に陣地造りの計画が頓挫した様だ。
更に、そのデビルゾンビ達の討伐も行わなければいけない。
しかし、余り魔物の生息地に深入りすると、今度は敵の軍隊とも戦闘になってしまう。
その所為で、デビルゾンビエリアから出て来た魔物だけと戦うと云う効率の悪い戦い方をせざるを得ない状況の様だ。
此れなら、もしかしたら戦争自体が無くなる可能性もある。
極極極僅かだがある。
そして、計画のお駄賃の様なモノだが、魔物達の戦利品の中には、複数の持っていなかった魔導具が有った。
中でも、デビル系の魔物が持っていた魔法を強化するモノや魔法を拡散させるモノ、魔法を収束させるモノなど、魔法を変化させる魔導具の数々は今後活用出来そうだ。
『戦争撲滅作戦 第1弾 スタンピート計画』と並行して行われていたルベスタリア北部の小屋の建設と空中要塞の建設も順調に進んでいた。
小屋の方は北と北東は完成して、現在北西の建設を行っている。
今のところ、ドラゴンや伝説の魔獣に遭遇したり、痕跡があったりと云う事も無く、他の小屋同様に山頂部には基本的に生き物自体が居ない様だ。
まあ、ワイドラック山脈は冬の豪雪が尋常では無いので、生き物には住み難いだろう。
其れでも警戒は必要だが。
空中要塞の方も、浮遊実験は全て成功して、現在は本格的な建設に入っている。
この空中要塞は古代魔導文明時代の空中都市の小型版ではあるが、イメージ的には街を浮かべるよりも、ルベスタリア王城を浮かべた様な感じだ。
基本的には地上1階から10階迄に軍事関係の施設と宿舎があり、11階以降にはルベスタリア王城に在る商業階、工業階、農業階などの各生活施設が続いて行く。
11階から上は基本的には使わない。
万が一の時に逃げ込んで生活が出来る様に準備しているだけだ。
一応、その万が一の時の為に、農業階には種や苗の備蓄と自然栽培と言うか放置状態で植えるだけは植えておく予定で、畜産階や水産階も放し飼い状態にはしておく予定だ。
そして、地下に関しては、地下1階には“エヴィエイションクルーザー”の倉庫と発着場を作り、地下2階には周囲や地上に向けての攻撃設備を満載している。
此れは、最重要設備である地下3階を守る為だ。
地下3階は、最下層になり、空中要塞たる所以の飛行施設が有るからだ。
6機の“重力操作ユニット”と、24機の“飛行ユニット”、96機の“浮遊ユニット”が設置してあり、更に交換用の各ユニットが5倍づつ有る。
万が一にも墜落だけはしない様に、過剰な程の準備をしているのだ。
因みに、古代魔導文明時代の空中都市には、重力操作ユニットが1機、飛行ユニットが4機のみだった様なので、如何に安全性が高くなっているか分かる事だろう。
そして、“飛行ユニット”に関しては、モルツェンが持ち帰ってくれた賢者 ラノイツロバーの遺産の“エヴィエイションクルーザー”に有った着陸着水機構を急遽導入して、地上に降りる事も出来る様にした。
地下3階に当初の設計から追加されたモノはもう1つ有る。
其れは“保護色の魔導具”だ。
当初の設計では、空に浮かぶ巨大建造物である空中要塞を隠す方法は、水魔法で雲を作って隠れると云うモノだった。
しかし、現在進行形で行われている全ルベスタリア王国民を対象にした固有魔法の調査の中で、『自身の体色を周囲に溶け込ませる魔法』を持っていた者がいたのだ。
もちろん、本人は使った事は無かったし、人間が使ったところで、服は普通に見えてしまうので意味は無い。
其れに、周囲と同じ様な色合いになるだけなので、例え全裸でも隠れる事が出来る訳では無い。
しかし、此れは、遥か天空に在る空中要塞にとっては非常に有用な固有魔法だ。
直ぐに魔導具として作られて、“エヴィエイションクルーザー”で実験された。
その結果、現在空中要塞だけで無く、全ての“エヴィエイションクルーザー”にも導入すべく、アエルエンタープライズで生産中だ。
因みに、この保護色の魔法はそんなに難しい魔法では無く、周囲の光の吸収と反射と同じ様になる薄い魔素の膜を張ると云うだけの魔法だった。
なので、複雑な事は出来ず、同じ様な色合いになるだけだったのだ。
此れらの追加要素も踏まえても、空中要塞の建設は順調だった。
アエルゲイン曰く、来月の上旬には物資の積み込み迄完了するだろうとの事だった。
此処まで順調だと、逆に1つの大きな問題が現れる。
『……………………僕は、何をしようか……………………』
本来なら、山小屋の建設も空中要塞の建設も有り、そこに『スタンピート計画』が入って来たので、僕は非常に忙しい予定だった。
しかし、僕が警戒するほど、小屋の建設に危険は無く。
僕が参加しなくても、空中要塞の建設は順調だ。
と、なれば僕は別の事に取り組むべきだ。
さて、何をしようかと、思っていると、仕事の方からやって来た…………
「…………ええっと、つまり、アルコーラル商国の古代遺跡都市でも、スタンピートが起きてるって事?」
僕の質問に、ネクジェーとイカルツウィン、デンツウィンは難しい顔をする。
「いえその、この現象をスタンピートと呼ぶのかは何とも言えないのですが…………」
「未だかつて、レイス系の魔物だけがスタンピートを起こしたと云うのは聞いた事が有りません」
「本来なら、レイス系の魔物は、日中に活動出来ないのでスタンピートになる事は無い筈ですから」
ネクジェー達、諜報局からの報告はこうだ。
先ず、アルコーラル商国の3つの古代遺跡都市で、大量にレイス系の魔物が発生した。
今迄、この3つの古代遺跡都市では、何故かレイス系やゾンビ系の魔物が発生して居なかったのだが、其れが今迄溜め続けたモノを一気に吐き出すかの様に現れたそうだ。
次に、そのレイス系の魔物達が、どんどんと魔物街 アコウツウに集まり始めた。
その後、集まったレイス系の魔物が周囲に散り散りになって行き、アルコーラル商国の街にまで現れ始めたと云う事だった。
「…………そもそも、なんで今迄は、レイス系の魔物もゾンビ系の魔物も居なかったんだろう…………
もしかして、前にアエルゲインと話したみたいに、エリニーフォス•ルニウメン皇女が本当に生きてて、魔物の魂を集めてたとか?」
「……ノッド様、其れは一体…………」
「いや、アコウツウから持って帰った怪しい施設が有ったでしょ?
あの中の、女性がルニウメン皇国のエリニーフォス•ルニウメン皇女だったんだけど、その皇女は不老不死の研究をしていて、魂を移す固有魔法を持ってるんじゃないかって噂が有ったらしいんだよね。
で、もしかしたら、その皇女が今も魂を移し替えながら生きてて、死んだ魔物の魂を集めてるから、アルコーラル商国の古代遺跡都市には、レイス系やゾンビ系の魔物が居ないんじゃないかって、冗談半分でアエルゲインと話した事があったんだよ」
「…………ノッディード陛下、もしも、その予想が当たっていた場合、今彷徨いているレイス達は、ノッディード陛下の持ち帰られた、エリニーフォス•ルニウメン皇女の肉体を探し回っているのでは?」
「…………その可能性って有ると思う?」
「高いとは思いませんが、辻褄は合いそうですな」
「悪鬼羅刹が自らの肉体を取り戻すべく彷徨い続けると云うのは定番ですから」
「…………因みに、アコウツウの何処に集まったのかは分かってる?」
「…………魔王城ですね、あの施設が在った…………」
「う〜ん…………
身体だけ、棺桶に入れて返したんじゃダメかな?」
「……逆に、情報を与えてしまうだけになりませんか?」
「一度、アコウツウに行ってみようか。
もしかしたら、皇女が身体を返すだけで納得してくれるかもしれないしね。
出来ればアノ施設をアコウツウに戻したくないし」
「あの施設はそんなに貴重な施設だったんですか?」
「いや、まだ調べられてないからハッキリとは分からないんだけど、多分、ポーションを大量生産する事が出来るっぽいんだよね。
今のところ、其処迄大量に必要な訳じゃ無いから、アエルエンタープライズでの製造で間に合ってるけど、専用の大量に作れる魔導具だったら欲しいから」
「なるほど、今後の戦争の可能性を考えてと云う事ですか」
「うん、出来れば避けたいけどね。
とりあえず、アコウツウに僕が行くのは良いとして、ペアクーレ達親衛局の4人を今の作業から外したく無いんだよねぇ〜……」
「其れでしたら、私とエニットがご同行します。
エニットも今日中には戻って来ますから」
「じゃあ、3人でちょっと見に行ってみようか」
古代遺跡都市 魔物街 アコウツウ。
古代遺跡都市としては小規模で、オーク系の魔物が跋扈する非常に不人気な古代遺跡都市だ。
更に、その不人気に拍車を掛けているのが、アルコーラル商国の気風の所為か、都市内の魔導具類が壊れているモノ迄、根こそぎ回収されていて、頑張って探索しても旨味が全然無い。
そんな、アコウツウの街並みを僕はネクジェーとエニットと3人、両手に花の状態で相棒の“ウィーフィー”に乗って進んでいる。
今は夕方で、普通にオーク系の魔物がやって来るのだが、以前の僕達の探索とワルトルットゥ師団の探索でかなり倒したので、数は多く無い。
そして、たとえ現れても、上機嫌のネクジェーとエニットが瞬殺してしまう。
ネクジェーとエニットは諜報局と云う出掛ける事の多い部署なので、S級代理官の中でも一緒に居られる時間が他の娘達よりも短く、出掛けた時にも別行動になりがちなので、こうして一緒に出掛けるのが楽しい様だ。
こうして、ネクジェーとエニットが実際に戦っている姿を見るのはなんだか久しぶりな気がするが、さすがイカルツウィンとデンツウィンの教育を受けているだけあって、少ないながらもそこそこの魔物を斬っているが、2人とも全く返り血を浴びていない。
動きも滑らかで、攻撃も一撃のみ、其れも相手の意識の外にさり気なく移動しつつも、返り血が飛んで来ない位置からの一撃だ。
暗殺を頼む予定は無いものの、魔物相手で此れが出来るなら人間相手なら確殺だろう。
因みに2人の使っている武器は、“千変万化小太刀”だ。
ネクジェーには投擲用の“トラッキングナイフ”、エニットには大槍の“炎嶺戟”をあげているのだが、イカルツウィンとデンツウィンの技術を完全に盗むなら、ロングナイフでの接近戦が1番良い様で、諜報局のメンバーは、全員が専用装備プラス、ロングナイフを持っている。
日がどんどんと傾く中、暗くなる前にアコウツウの魔王城に辿り付いた。
パッと見て、1階には前回来た時との違いは無い。
強いて言えば、僕がこの建物の動力源を持って行ってしまった所為で、空気が澱んで気温が高く、照明も殆ど落ちていて暗いと言ったところだろうか。
しかし、空気が澱んでいても、“ラッキーフィールドリング”のお陰で何とも無いし、“アグリアブルコート”で気温も快適で、ポーションで鍛えている僕達にとっては僅かな光源でも全く問題無い。
「…………特に変わったところは無さそうだね。
レイス系の魔物の魔核も全然落ちてないし」
「そうですね、レイス系の魔物が飛べるのは2、30階くらいが限界でしょうから、とりあえず其処迄は探索してみられますか?」
「う〜〜ん…………
いや、とりあえず50階迄、覗くだけ覗いて行ってみよう。
其れで、もし、レイス系魔物の魔核が何個も転がってる階を見つけたら其処を探索しよう。
そんな階が無かったら、50階から降りて来る感じで調べて行こう」
此処、アコウツウの魔王城は、魔都 ウニウンの様に侵入者対策や隠しエレベーターの様なモノは特に無く、高さが高いだけで普通のビルだ。
まあ、古代魔導文明時代には普通に役所の様な存在だったのだろう。
本来なら、エレベーターも最上階迄行けるモノが四方と中央に有り移動も簡単だ。
しかし、僕がこの建物の動力源はお持ち帰りしてしまった為、非常階段から、各階を見て行った。
そして、登り続けて22階…………
…………最早、探す迄も無く、この階だろう…………
そこら中の床に、魔核が転がっている…………
「…………此処だろうね」
「此処でしょうね…………」
「そうでしょうね…………」
「とりあえず、日が有る内に壊せるだけ魔核を壊しとこうか」
レイス系の魔物はとても不思議な魔物だ。
魔核以外は半透明で、物質も擦り抜ける。
そして、その姿は基本半透明の人間なのだ。
もちろん、人間の魂が魔物になったのなら其れも普通かもしれないが、魔物が死んでレイス系魔物になっても、何故か姿が人間なのだ。
其れでもまだ、大昔から生きている魔物ならば良いだろう。
彼らは、元々は魔導士、つまり人間だったからだ。
しかし、魔物と魔物の間に生まれた魔物は、産まれた時から魔物だ。
なのに、何故かレイス系魔物になると人間の姿なのだ。
そして、レイス系魔物は夜にしか活動しない。
此れは暗くなったらでは無く、太陽が沈んだらと云う意味だ。
極端な話し、真っ暗で何も見えない部屋にレイス系魔物の魔核を置いておくとしよう。
もちろん、真っ暗な部屋なので、外の状況も分からない。
なのに、レイス系魔物は、外で太陽が沈んだら活動を始めて、太陽が昇って来ると消えてしまう。
最後に、レイス系魔物は古代遺跡都市に放置された魔核からしか発生しない。
例えば、魔物を倒してその死体を丸ごと持って帰ったとしよう。
この時に、魔物から魔核を取り出していなければ、その死体はゾンビ系の魔物になる。
此れは、何処に置いていても当然そうなる。
しかし、魔物から取り出した魔核を持って帰ってもレイス系の魔物にはならない。
街に持って帰った後で、その辺に投げ捨てようが、なんなら途中の帰り道で荒野や森に投げ捨ててもレイス系魔物にはならない。
古代遺跡都市だった場合には、キャンプをしていて、その辺に置いておいてもレイス系魔物にはならない。
しかし、古代遺跡都市で、その辺に捨てると、その魔核からレイス系魔物が生まれるのだ。
何を基準に置いてあるモノと捨てたモノとの区別をしているのかも全く不明だが、何故かそうなのだ。
本当に、魔物の中でも、随一の不思議な魔物なのだ。
かなりの魔核を壊したが、とうとう日が沈んでしまった様で、彼方此方から、レイス系の魔物が浮かび始めた。
数を優先して、床に転がっているモノを次々に壊したが、やはり物陰や棚の上など、色々なところに残って居た様だ。
レイス系の魔物は攻撃されてみない事には、種類が分からないのだが、まあ、別に種類を知る必要は無い。
先手必勝で、目に付くレイス系魔物を次々に殲滅して行った…………
殲滅が終わったら、今度こそ、本来の目的である、調査の開始だ!!
とは云え、もう既に目ぼしは付いているのだが…………
この22階は、此処で働く者の居住階だったのか、細かく部屋割りがされていて、戸棚やクローゼットなどの据え付け家具も見られた。
その内の1つ、他の部屋よりも少し大きめの部屋に明らかに場違いなモノが在った。
其れは、1m程の大きさのドラゴンのぬいぐるみだ。
まあ、居住空間にぬいぐるみが有るのは別に不自然では無いが、この部屋に限らず、全ての部屋には、据え付け家具以外には、魔導具どころか、生活用品さえ何も無い。
そんな中で、ポツンと置いてあるドラゴンのぬいぐるみ…………
「…………エリニーフォス•ルニウメン皇女ですか?」
「(!!!!な、何故その名前を!!!!)」
「…………ぬいぐるみって喋るんだな…………」
「みたいですね……………」
「あの口でどうやって…………」
「(いいえ、喋っているのでは有りません、貴方達の魂に直接話し掛けているのです)」
「ああ、なるほど、そう云う事か」
「(え?!普通驚きませんか?…………って、あ、貴方様は一体何者なのですか?
この凄まじい魂は!!!!)」
「なんか、質問ばっかりだな。
とりあえず、僕はノッド。
こっちがネクジェーで、こっちがエニット。
其れで、エリニーフォス•ルニウメン皇女で合ってるんだよね」
「(はい、合っています。合っていますが…………)」
「まあ、警戒するのも分かるから、順を追って話そうか。
先ずは、キミの事を知っていたのは、此処の地下のキミの身体を持って帰ったのが僕で、その身体を見た僕の配下がキミの事を覚えていたからだよ」
「(私の事を覚えていた?
一体どう云う意味ですか?
まさか!!不老不死?!)」
「いや、僕の配下は理性を残した魔物だよ。
だから、“サードストライク”以前から生きてるんだ。
で、その僕の配下が、キミが不老不死の研究をしていて、『魂を移動させる固有魔法を持っている』って噂されていたのを覚えていたんだ」
「(なんと、理性を残した魔物ですか。
其れは凄い)」
「で、次に、僕達は此処にレイス系の魔物が大量発生して彷徨いている理由が、エリニーフォス•ルニウメン皇女が不老不死の研究を完成させていて、無くなった自分の身体を探しているからかどうかを調べに来たんだけど、どうなの?」
「(ええ、仰る通り、私がレイス達に身体を探して来る様に命じました。
しかし、今のお話しで云うならば、私の身体は貴方様がお持ちと云う事ですよね?)」
「うん、そうだね」
「(返していただけないでしょうか?)」
「其れはキミ次第だね」
「(と、仰いますと?)」
「だって、キミがもしも、6大魔王みたいに、魔物を差し向ける新たな魔王だったら困るでしょ?
今現在、既に魔物を古代遺跡都市の外に放ってるんだから」
「(なるほど、しかし、私は今、この様な姿ですし、どの様に信頼を得れば良いでしょうか?)」
「とりあえず、ざっくりで良いから今迄の経緯を教えてくれる?」
「(…………分かりました。では……………………)」
ドラゴンのぬいぐるみは己の半生をポツリポツリと語り始めた…………




