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箱庭の王様  作者: 山司
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第5章 ルベスタリア国民 6

第5章

ルベスタリア国民 6





▪️▪️▪️▪️





残り2人のルベスタリア国民を探しに王都アルアックスに戻って来て3日、いつものように貧困エリアとスラム街を相棒に跨って走っていると2人の見知った少女が道端に蹲って居るのが目に入った。


彼女達は実は僕がこの街に来て一番最初に目をつけた少女達だ。


僕の第二の家とも言える行き付けの娼館近くに住んでいる様で、最初に巡っていたスラム街エリアに居た娘達だった。


彼女達は成人するかしないかと云う年齢だが、更に小さい子供達を率いて、ゴミの中から使えるモノを見つけて綺麗にして売っていた。

ちゃんと、スラムの顔役の様な者にも上納金を入れている様で、スラム街でも上手く立ち回っていた娘達だった。


僕は教育係候補を探していたので、子供達を纏める手腕と、ついでに将来的に絶対に美人に育ちそうな感じの美少女だったので、娼館の帰りに時々見ていたのだ。


しかし、彼女達は上手くやっている様で、ギリギリなのかもしれないが、まあ、食べて行けている様だったので、候補から外したのだ。




そんな2人が蹲っている姿が気になって声を掛けた。



「どうしたんだ?こんなところで」


2人は力無く、ゆっくりと顔を上げて、虚ろな瞳で見てきた。


「……パトロールのお兄さん……」

「……マーメイドクラブのお兄さん……」



…………呼び方はアレだが、彼女達も一応、僕の認識は有る様だ。

パトロールのお兄さんはまだしも、マーメイドクラブのお兄さんと云うのは、僕の娼館からの出入りを何度も目撃されていたと云う事か…………



しかし、今まで見ていたテキパキと子供達に指示して、キビキビと動いていた2人の姿からは想像出来ない程、力無い。放心状態、心此処に在らずと言った雰囲気だ。


だが、僕の一言で、一瞬にして、表情が変わった。

僕の、「他の子供達はどうしたんだ?」と云う一言で、虚ろな表情が、哀しみと恐怖、絶望の表情になり、声にならない涙を流し始めた…………





場所は変わって、此処は一般エリアにあるレストランだ。

此の店は高級店では無いが、ちゃんと全て個室の店だ。


こう云う店は色々な事に使われるので、どんな格好の人でも通されるし、店側もトラブルに巻き込まれない様に一切聞き耳を立てたりしない。

元ハンターのレアストマーセに教えて貰った情報だ。



泣き止んだ2人の少女を連れて此処に来た。

あの絶望の表情は、多分犯罪チックな厄介ごとだろうと云う気がしたからだ。


とりあえず、何も聞かずに先ずは食事を食べさせたが、2人共、吐いてしまった…………

…………よっぽどの事情がありそうだ…………

残念ながら、少し予想出来てしまったが…………




店には謝って、チップを多く払って部屋を変えて貰った。

とりあえず、飲み物だけにして、先ずは無難に自己紹介から入った。


彼女達は、僕の名前は知らなかったが、人となりは少し聞いていた様だ。

何でも、ご近所の綺麗なお姉さん達から、僕はとても好評らしい。

そのお姉さん達の職業はヒミツで、僕の名前も守秘義務で聞いてはいなかったと言う…………


そして、彼女達、赤い髪に碧の瞳の方がグレーヴェ、碧の髪に赤い瞳の方がネクジェー。

2人とも、同じショートカットで、左腕にウルフのタトゥーが入っている。

年齢も同じ14歳だ。



髪と瞳の色が互い違いの2人だが、別に姉妹と云う訳ではなかった。

3年前、2人の両親達が“エアーバス”で、連行されて行くところを軍人に、はがいじめにされながら一緒に見送ったのが出会いだったそうだ。


2人は、お互いに此れからどうするつもりなのか聞き合った。

しかし、11歳の少女だ。お互いに今後の展望なんか無い。


なので、協力し合って、知恵を出し合う事にした。


その結果、彼女達は2人の家の片方を売って一緒に暮らし、売ったお金は上納金にする事にした。


出向いたのは僕の行き付けの娼館近辺の貧困エリアとスラム街を縄張りにする顔役、狼弾会のボス、ウルフバレットの所だった。

ウルフバレットは代々ボスが襲名する名前で、狼弾会は、敵対者には容赦しないが、仲間内での結束も硬く規律を重んじるグループだ。


2人はボスのウルフバレットに家を売った上納金の代わりに、自分達を傘下に入れて保護して欲しいと訴えた。


事情を聞いたウルフバレットは2人の行動力を気に入り、傘下に加えた。

そして、2人はチーム クリムゾンフォレストを立ち上げて、子供達を纏めて廃品再生販売を始めた。


もちろん、組織に入った事で、敵対組織との抗争に参加させられたり、強盗や暗殺の手伝いをさせられたりと云った裏の仕事もこなした。


そうして、クリムゾンフォレストは子供の遊びと侮られる事も無くなって行った。



しかし、先日、ボスが代替わりした。

新たなボスは2人よりも新参者で、他所から流れて来た者だった。

ソイツは狼弾会の中でも、特に荒くれの無法者達を唆し、ボスを暗殺して、新たなウルフバレットとなった。


そして、昨日、ソイツが配下を率いて2人の家に押し掛けて来た。


地獄の時間が始まった…………


新たなウルフバレット達は、グレーヴェとネクジェーを犯し続けながら、目の前で子供達を切り刻み殺して行った…………

下品で悍ましい高笑いを上げながら…………





▪️▪️▪️▪️





此れまでの経緯を話した2人は、そのまま黙ってしまった…………


昨夜の地獄の体験を地獄の光景を思い出してしまったのだろう…………



「…………それで、此れから2人はどうする?」


「此れから…………」

「……………………」


「…………復讐したいか?」


「「したい!!復讐したい!!」」


「なら、2つ方法がある。


1つは、もちろんソイツらを子供達と同じ様に切り刻んで殺す方法だ。

そして、もう1つは、ソイツらを逮捕して、キミ達の両親と同じ目に遭わせる方法だ」


「お父さんとお母さんと…………」

「同じ目に遭わせる…………」


「そうだ。

もっと辛い思いをするかもしれないが聞くかい?」


2人は顔を見合わせて頷き合うと、僕の目を見て黙って頷いた。

そして、僕は先ず自分がAランクのハンターである事を明かして、アルアックス王国のもう一つの街、アルランスの街の惨状を説明した。


そして、重犯罪者は例外無く、アルランス送りになっている事を話した。


2人は両親の事を思い出したのだろう悲痛な表情をしたが、お互いの意見を語り合う様に見つめ合い、グレーヴェが、「私は……」と言うと、ネクジェーも「うん、私も……」と呟き、頷き合う。


そして、僕に真剣な表情で、


「「アイツらを逮捕したいです!!」」


と、声を揃えた。





その後、具体的な方法を説明した。

先ず2人はハンターギルドに行って、昨夜自分達が強姦に遭い、子供達が殺された事を伝えて、犯人の捜索と逮捕の依頼を出す。

報酬は1万アル。ハッキリ言って誰も受けないゴミクエストだ。


犯罪の犯人捜索と逮捕の依頼はそもそも高額報酬でも敬遠される。

時間と労力が掛かる上に、その後のトラブルもあり得るからだ。

此れは、僕の生まれたデラトリ王国の冒険者達も変わらない。


そのゴミクエストを僕が受注して、ウルフバレット達を逮捕する訳だ。

ハンター登録してから何の依頼も受けていない僕だ。

かなり怪しまれるだろうが、まあ、狼弾会と全面戦争をするよりはマシだと思う。


と、僕が話し終わると…………



「…………ええっと、其れからは?」


「其れから?」


「あの、どうやって逮捕するんですか?」


「え?2人は狼弾会に所属してるんだからアジトも知ってるでしょ?」


「はい、其れは知ってますけど、アジトには何十人も狼弾会のメンバーが居ますから、忍び込むのも難しいと思うんですけど…………」


「忍び込む?普通に出向いて、ボスのところ迄はアジトの人に案内させるけど?」


「え?!そしたら、囲まれちゃうんじゃ?!」


「ん?ああ、言っておくけど僕はとても強いよ。

相手が100人いてもゴロツキなんかじゃ相手にならないよ」


「「ええ?!100人?!」」


「まあ、其処は見て見ればいいよ。


其れよりも、大切な話しをしよう。

犯人を逮捕した後の本当の報酬についてだ」


「……本当の報酬…………」

「はい。分かってます。傷モノの私達で良ければ」


「…………ああ〜……。まあ、ある意味、身体で払って貰う訳だけど、僕の望む報酬は、キミ達の忠誠心だよ。

この事が解決したら、キミ達には僕の配下になって貰って絶対の忠誠を誓って貰いたい。

ちゃんと、キミ達の身の安全は保証するし、言っておくけど、そういった行為を強制もしないから」


「え?!女の人に目が無いんじゃ…………」

「絶倫なんじゃ…………」


「うぅ〜ん…………

一体どんな噂が流れてるのか、聞きたい様な、聞きたく無い様な…………

此れは、今度、マーメイド達にお仕置きが必要だな…………


まあ、そう言う訳で、そういう意味での身体目当てじゃあない。

もちろん、キミ達がイヤじゃないなら、遠慮はしないけどね。


其れと、1番重要な事だ。真剣に聞いてくれ。


僕が欲しいのは、本当に信頼出来る絶対の忠誠心を持った配下だ。

だから、抜ける事も裏切る事も絶対に赦さない。

その覚悟を持って、僕に着いて来れるかだ…………」


「「はい、分かりました!!」」


「ノッドさんに、忠誠を誓います!!」

「ノッド様に、忠誠を誓います!!」


2人は、アイコンタクトも無く、力強く頷いた…………





決意を新たにした2人は、その後、しっかりと食事もとり、裏の社会に足を突っ込んでいただけあって、抜群の演技力でハンターギルドに依頼も出した。


恐らく、依頼が貼り出されるのは明日の朝だろうから、2人には『ティニーマフーズ商会』本店に泊まって貰った。もちろん、僕は娼館に宿泊だ。


翌日、昼過ぎにハンターギルドに行って依頼を受注した。

僕が行っただけで、注目を集めていたが、依頼を受けるともっと注目された。


仕方ないので、用意しておいた「この場所って、僕の行き付けの店の近くなんで物騒だと困るんだよね」と云う言い訳を言っておいた。


受付おばちゃんには、「ああ……」と、納得されてしまった…………

僕の行き付けの娼館が知れ渡っている可能性がある…………



依頼を受注してからは、依頼主との落ち合い場所には行かない。

依頼主は『ティニーマフーズ商会』本店に居るからだ。


依頼主のグレーヴェ、ネクジェーと合流して、狼弾会のアジトに向かった。


狼弾会のアジトは、スラム街の中でも目立つしっかりとした5階建のビルだった。

この建物自体は見た事があったが、此処がウルフバレットの寝グラの様だ。



「!!おい、グレーヴェ、ネクジェー。コイツは誰だ?」


入り口の見張りっぽいヤツに呼び止められる。

僕がチラリとグレーヴェを見ると首を横に振ったので、コイツは元々のメンバーで、今回の犯人一味では無い様だ。


「僕はAランクハンターのノッド。

ギルドの依頼で来たんだけど、ウルフバレットの所に案内してくれる?」


そう言って、ギルド証を見せる。

ついでに、“殺人事件の捜査と犯人の確保”と云う依頼票も見せる。


「!!いや、ボスに確認して来るから、ちょっと待ってくれ」


「分かった。3分以内でお願いするね。

もし、断ったり、時間が過ぎたら、強制的に捜査するから。

その時は、必要以上に人やモノが壊れちゃうかもしれないけど、許してね」



僕の笑顔とAランクの脅しに顔を引き攣らせながら、見張りの男は駆け出して行った。


ちゃんと、3分以内に戻って来た見張りは、息も切れ切れのまま、僕達を5階へと案内した。

其処には、20人程のガタイの良い男達が壁際に並び、正面には更に一際ガタイの良い男が、酒の並んだテーブルに向かってソファーに踏ん反り返っていた。



「……キミが新しいウルフバレット?」


「ああ、俺様がウルフバレットだ。

んで、殺人事件の捜査っつったか?

俺様に何の様だ?」


「キミが事件の首謀者で、この部屋のヤツらが共犯者だから逮捕しに来た」


「ハッハッハ…………!!

最近のハンターってのは、犯人が大人しく自分から捕まると思ってんのか?

其れとも、人間は魔物みてぇに襲って来たりしねぇとでも思ってんのか?」


「ハッハッハ…………!!

思ってる訳無いよ。

キミ達程度なら100人居ても何とも無いから逮捕するって言ってるだけだよ」


「!!…………テメェ……」


「逆に聞くけど、最近のゴロツキは、キマイラ4体に囲まれても1人で無傷で勝てるハンター相手に戦って勝てると思ってるの?」


「!!キマイラだって?!」「4体に囲まれて無傷?!」「そんなバカな?!」

周りがザワツキ出して、ウルフバレットの表情も引き攣っている。


「そんなハッタリが…………」


「でも、ボス!!最近、キマイラの牙を納品して、登録初日にAランクになったバケモノハンターが居るって噂が…………」


「ああ、其れは僕の事だね。

其れで、今回だけど、僕が捕まえに来たのは、“クリムゾンフォレスト”の子供達を殺した犯人だ。


だから、その事件に加担して無い人は、連行はしないよ。

但し、この場で抵抗しなければだけどね。


其れから、犯人一味は、抵抗しても良いよ?

但し、向かって来たら、手足の3、4本は貰うからそのつもりで掛かって来てね」


「ハッタリ!!ハッタリだ!!

人間がキマイラに1人で勝てる訳ねぇ!!其れも4体なんて不可能だ!!


おまえら構うな!!コイツを殺せ!!」



ガシャァァァァン!!!!


「ぎゃぁぁぁぁぁ…………!!」



吹き飛んで割れる酒瓶の音とウルフバレットの絶叫と共に、ウルフバレットの右腕が宙を舞う。

僕が、ウルフバレットの開戦の合図を聞いた瞬間に一足飛びでテーブルに乗って、刀を用いた剣術、威在火星流いざいかせいりゅうの抜刀術、兀咬コツゴウで斬り飛ばしたからだ。



「もういっちょ!!」


「ぎゃぁぁぁぁぁ…………!!」


「もういっちょ!!もういっちょ!!」


「ぎゃぁぁぁぁぁ…………!!ぎゃぁぁぁぁぁ…………!!」



痛がるウルフバレットの左腕も大上段から振り下ろす重轟ジュウゴウで斬り飛ばし、無抵抗のウルフバレットの左足も右足も続けて薙ぎ払い嗣十九シジュウクで斬り飛ばした。


此の威在火星流いざいかせいりゅうは、剣術書では無く、マンガの中に有った流派なのだが、僕は敢えて此のマンガの技をマスターした。

通常の剣術書は殆ど人間対人間の戦いを想定したモノで、此のマンガは刀一本でモンスターを倒して行くマンガだったので、僕には此方が必要だと思ったからだ。



「良かったね、ウルフバレット。

此れでキミも斬られる痛みを知ったでしょ?


此れからは、遊び半分で人を殺したり、痛め付けたりしちゃダメだよ?

まあ、今生ではもう無理だろうけど、来世でこの教訓を活かしてくれたらいいよ」



酒瓶の散らばるテーブルに立って、止血薬を頭からドボドボと被せながら、四肢を失い、のたうち回る事も出来ないウルフバレットを見下ろして呟く…………


この止血薬の困ったところは、痛み止めの効果も有る事だ。

本当はもっと苦しめた方が良いんだろうけど、死なれても困る。



「く、くそ!!武器も持って無い、無抵抗な人間に…………」


…………やっぱり、痛み止めの効果が有る止血薬だとこう云う時にダメだな…………

こんな、反吐が出そうな言葉を聞かないといけないなんて…………



ガッッ!!

ザクッッ!!


顔面を踏み付けて、肩に刀を刺す…………


「ングガガァァァァァ!!!!」


「ウルフバレット、キミは面白い事を言うな。

僕はハンターだ。魔獣が武器を持って襲って来る訳無いし、発見した敵が襲って来なくても攻撃するに決まっているだろう?


其れにキミは、何故こうなったかもう忘れたのかい?」



引き抜いて、反対の肩に刺す。


「ングガガァァァァァ!!!!」


「キミが、」


引き抜いて、腰に刺す。


「ングガガァァァァァァァ!!!!」


「武器を持たない」


引き抜いて、反対の腰に刺す。


「ングガガァァァァァァァァァ!!!!」


「無抵抗な」


引き抜いて、もう一度、肩に。


「ングガガァァァァァァァァァァァ!!!!」


「子供に」


引き抜いて、もう一度、反対の肩に。


「ングガガァァァァァァァァァァァァァ!!!!」


「こうして」


もう一度、腰に。


「ングガガァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!」


「痛め付けて」


もう一度、反対の腰に。


「ングガガァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!」


「遊んだ、挙句」


刺した刀をグリグリと捻る。


「ングガガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!」


「殺したからだろう?」



ゆっくりと刀を引き抜き、もう一度止血薬を振りかける。

今度はウルフバレットも静かになった。


「本当はキミみたいなヤツは殺しちゃいたいところだけど、依頼内容が逮捕だからね。

僕としては、犯行を証言する口さえ有れば、目も耳も鼻も必要ないと思ってるから、そのつもりで大人しくしてるんだよ?」



そう言って、顔面を踏み付けて居た足を下ろしてテーブルに立ち、


「と、まあ、こうなるけど、其れでも抵抗する人は掛かって来ても良いよ?

因みに、逃げようとしてもこうなるから」


そう言って全員を見回すと、全員がガタガタと震えて、中には膝をついている者も居る。

グレーヴェとネクジェーも若干震えている様に見えた。


もう一度、グルリと見回し、抵抗しないと判断してから、ゆっくりとグレーヴェ達の方に歩いて行く。



「グレーヴェ、ネクジェー。この中に実行犯は全員居るかい?」


僕が声を掛けると、2人は一瞬、ビクッと身体を硬らせたが、周囲に立つ男達1人1人の顔を確認して、2人とも頷いた。


その後、両手を縛って数珠繋ぎにした犯人一味をハンターギルドに連行する。

ウルフバレットは犯人達に引き攣らせて連れて行った。


去り際に、


「分かっていると思うけど、嘘の証言をして、早めに出て来ない方が良いよ?」


と、挨拶してその場を去った。


依頼主のグレーヴェとネクジェーは、ちゃんと僕に他人の振り演技でお礼を言っていたが、まあ、後で『ティニーマフーズ商会』本店で合流予定だ。




最後迄一悶着有ったが、とうとう、10人のルベスタリア王国民を揃える事が出来た。

その後、僕は少し買い物をして『ティニーマフーズ商会』本店に帰った…………





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