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過ぎた時間の濃さ

作者: 陸 なるみ

後書きに挿し絵があります。

必要ない場合は表示しない設定にしてください。



「出会った時にはもうご主人は……」

目の前の男は言葉を濁した。


私はひどく裏切られた気分で、男からついっと目を逸らす。


『過ぎた時間の濃さ』から。



「夫を知る人は仲間、知らない人は敵。敵ばかり増える」


風の夫は青空に、楽しげに浮かぶ。



「コンビニ行くんでしょ?」

男は気を悪くしたふうでもなくまた歩き出す。


ーー留まっていたいのは私なのに。



横断歩道の上で男の落ち着いた声がした。


「同じだよ、ご主人もね……」


心配なのはと聞こえたところで、動き出した車が音をかき消していった。



挿絵(By みてみん)


標語作成:やまだのぼるさま

バナー作成:黒森 冬炎さま

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i517735
バナー作成:秋の桜子さま。ありがとうございます。
― 新着の感想 ―
[良い点] 作品だけでは状況が読めず、作品情報、感想欄と拝見し、想いの深さを感じました。一歩踏み出せるのかなぁと(*´ー`*) 読ませていただき、有り難うございました。
[一言] その人を知れば、知られた人は地球上どこにでも行けるのかもしれません。
[一言] 相対性理論じゃないですけど、時間の感じ方って、心持ち次第で随分変わりますよね( ˘ω˘ )
感想一覧
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