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人間を妖怪にする妖怪!

作者: 七瀬
掲載日:2021/03/12




【ギャーーーーーーーー!!!】

【何事だ! 何事だ!】

【誰か? 助けてーーーーーーー!!!】

【・・・妖怪?】

【ギュルルルルルルルーーーーーーー!!!】


【ポコッ、ゴッ、ゴボボボボー、ウッ、】

【・・・なんて事だ! こんな事があっていいのか?】

【・・・ガッ、に、人間が!? 妖怪に変身した!?】




若くて綺麗な女性ひとが、みんなの見ている前で...。

“妖怪に変身した!?”

昔からこの村では、そういう言い伝えは、あったのだけど?

ここ500年以上は、なかった。

まさか!? 今こんな事が起きるとは誰一人思ってもみな

かったに違いない。

嘘か、誠か!? 【人間を妖怪にする妖怪】がいる話を聞いた事がある。

その村のほとんどの人間がみんな妖怪にされて、その妖怪に連れ去られ

ていたと言い伝えの本に書いてあった。

妖怪にされた人間が、何処で何をしているのか? 誰も知らない。

ただ、あれから? 500年以上経っているのだから、人間ならば

もう死んでいるに違いないが、“妖怪” にされているのならば? 

まだ、何処かで生き続けているのかもしれない。

この村で何人もの村人たちが、妖怪が人間を妖怪にするところを

目撃している! この【妖怪】の見た目は? 子供のように小さく体と

顔が同じぐらいの妖怪で、優しそうに見える妖怪だったと。

若い女性ひとの体を妖怪の左手だけで捕まえて、口からどす黒い緑色

の液体を女性ひとめがけて吐き出してドロドロに溶かした後に、妖怪

に変身させるらしい、見る者を恐怖に一瞬で陥れるのだ。

妖怪は? 妖怪にしたい若い女性ひとを連れ去って行ってしまった。

妖怪が、村人たちの前で人間を妖怪にして連れ去っていったところを見た

者は、、、?



【次は? 俺があの妖怪に連れ去られてしまう!】

【あんな、おぞましい姿になりたくない!】

【あの妖怪は? 何が目的なんだ?】

【若い女性ひとしか? 狙わないなら、この村のおなごを一人ずつ

生贄にして差し出せばええ!】

【・・・妖怪を退治すればいいんじゃないのか?】

【無理だ! 無理だ! 力は妖怪! オラたちに勝ち目はない!】



ザワザワと、騒ぎ出し! 自分と家族が助かればいいと言わんばかりの

発言をする者がほとんど。



なんて! 哀れな。



誰も? あの娘がどうなったのか?

気にならんのか! あの娘はまだ人間から妖怪になったばかり!

助ける事ができるんじゃないのか! ワシは、あの若い女性を助けたい!




 *



ワシの名前は、『尖刃 十太郎』32歳、貧しい村人だ。

だけど? 誰かが立ち上がらんとあの妖怪から人間を守る事なんか

出来ないと分かっている。

ワシの爺さまから昔、この妖怪のことをよく聞いていたんだ。

ワシの爺さまは、あの妖怪と戦い! 他の人間だった妖怪を救おうと

立ち上がったのに、誰も爺さまの言う事を聞く者はいなかった。

一人! あの妖怪に戦いを挑んだ爺さまは、、、?

最後は、あの妖怪に妖怪にされた。

爺さま! 今度は、子孫であるワシが爺さまを助ける!

あの妖怪をやつけて! また、爺さまを最後に人間に戻してやる!



それに爺さまは、最後にあの妖怪の弱点を書き残していた。





 *




ワシは、またあの妖怪の犠牲者がでるんじゃないかと?

見張っていたんだ! そしたらワシの妻、【志乃】を襲おうと

していたところに遭遇して、間一髪のところでワシは志乃を助

ける事ができたんだ。


『お前は? あのジジイの子孫か?』

『・・・なんで? そんな事が分かるんだ!』

『お前の血だよ! あのジジイの血の臭いとよく似ている! あのジジイ

は、未だ妖怪として生きているぞ! 俺の召使いとしてな!』

『絶対に許さない! 人間をなんだと思ってるんだ! 何のために

人間を妖怪にする!』

『先も、言っただろう! “召使い” だよ! だけどな? 人間が

妖怪のままでいれるのは? 500年まで! もうそろそろ、潮時なんだ!

要らなくなった人間から妖怪になったモノは? ドロドロに溶けて地獄の川

に捨てるんだ!』

『・・・“地獄の川?”』

『まあ、一生行き場のないゴミ捨て場と言えばいいか?』

『・・・なんてことを!』

『大丈夫! お前も、お前の妻も今から俺の召使い! 人間の時だった記憶

はなくなる!』

『お前の好きにはさせない! 爺さまからお前の弱点を聞いている!

これをくらえ!』

『なんだ、それは?』

『“大豆ニンニクだ!” さあ! くらえ~!』

【バサン、バサン、】

【ギャーーーーーーーーアアアアアアア!!! やめてくれ~~~!!!】


『まだだ! もっとくらえ~!』

【バサン、バサン、】


【ボコッ、ギリリュー、グッ、ゴボッ、ゴボゴボ、】




妖怪は、体がへこんだり、形を変えながら、悲鳴を上げて

ドロドロに溶けていった。

爺さまの書き残してくれた通りだったよ! 爺さま。




無事に、妖怪退治はできた。

人間から妖怪になった者は? 魂となり空高く登って行った。

・・・天国へと。


【ありがとうよ! 十太郎! これで、やっと! 天国に行けるよ。】

【・・・爺さま。】





最後までお読みいただきありがとうございます。

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