君が僕のモノにならないなら? 手段は選ばないよ。上
君は、どうしても僕のモノになる気がないみたいだ!
君には、僕からこう言ったよね。
『君の欲しいモノは何でも僕が君に買ってあげる!
だから、僕と付き合っておくれ。』
『・・・ごめんなさい。』
『僕なら、君の欲しいモノを何でも与える事ができ
るんだよ! どうして、僕じゃダメなんだよ。』
『ごめんなさい。』
『僕は、君しか好きになれないんだよ! 君が僕を
受け入れてくれなかったら? 僕はどうしたら、いいんだよ。』
『ごめん、』
『先から、君は“ごめん”しか言わないけど? 何か言ってよ!
理由を聞かないと納得できないよ!』
『・・・理由?』
『そう、理由だ! 僕のどこが嫌いなの?』
『生理的に受け付けないところかな。』
『・・・えぇ!?』
『お金に物を言わせて、何でも自分のモノになると思ってる
その考え方が、キライ!』
『・・・・・・』
『人の心は、“お金じゃ買えない!”知ってた?』
『・・・い、いや?』
『可哀そうな人ね、貴方って...。』
『僕は、可哀そうな人間じゃない!』
『貴方に合った女性を見つけた方がいいわ!』
『だから、僕は君がいいんだよ!』
『それを、“ワガママ”って言うのよ! 世の中には、手に
入らないモノもあるという事を知っておいた方がいいわね!』
『・・・・・・』
君は、僕の告白をあっさりと断わった!
理由は? 僕にはイマイチよくわ分からない。
君が言うには、お金で買えないとか何とか...。
僕は、世の中のモノでお金で買えないモノなんて絶対に
ないと思っている男だよ!
きっと、君だって! 僕の言う事が直ぐに分かる時が来るよ。
・・・数日後。
僕は、また君に会いに行った。
『やーあ! 元気だったかな?』
『・・・・・・』
『今日こそは、いい返事を聞かせてほしんだ!』
『・・・・・・』
『僕は、君の欲しいモノを何だって買える男なんだ!
僕は、お金持ちなんだよ。他の男じゃ買えないモノも
僕なら買ってあげられる!』
『・・・・・・』
『今日は、何も話さない気かな? せっかく僕が君に
会いに来たと言うのに、、、。』
『じゃあ、二度と私に会いに来ないで!』
『またまた、そんな“ジョーク”を言えるなら? 今から
僕とデートでもしない?』
『本当、しつこいしウザイわ! 消えろ!』
『・・・えぇ!?』
『キモ過ぎるんだよ!』
『・・・急に、言葉遣い悪くなったね。』
『嫌いな男には、これぐらい言わないとダメだと思ったからよ!』
『まあ~いいさ~! また来るね!』
『・・・・・・』
なんだか? 今日は、君の機嫌が悪かったようだ!
いつもは、穏やかで優しい君があんな言葉遣いするなんて!
まさか!? “女の子の日か?” きっと、そうだよな。
・・・さらに数日後。
僕は、また君に会いに行くと?
今日は、僕の知らない男と二人で楽しそうに歩いている
所を僕は見てしまった。
『やーあ! その隣の男は?』
『“私の彼よ!”』
『お前か! 俺の彼女にしつこく付き纏ってる男は?』
『い、いや? 僕は違う! 僕が彼女の本命の彼氏だ!』
『・・・えぇ!?』
『コイツ! 何言ってんだ?』
『お前こそ! 僕の彼女から離れろ!』
『マジで、コイツ! 頭おかしいな!』
『・・・・・・』
『君からも、何かこの男に言ってやっておくれよ。』
『もう、私に近づかないで!』
『・・・・・・』
『男なら、キッパリと彼女の事は諦めろ! 分かったら帰れ!』
『・・・・・・』
・・・分かったよ。
僕は、もう君が僕のモノにならないなら? 手段は選ばないよ。
どうしても、僕は君を自分のモノにしたいからね。
さあ~これから、どうするかな?
最後までお読みいただきありがとうございます。