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6

翌日、王都は、大騒ぎになっていた。

王都の有名な商人の屋敷に野盗が侵入し、全員を殺し、

全ての財宝を奪って逃げたと街中で噂になっていた。

だが、噂になった理由は他にあった。

それは、大人数で襲ったと思われるが、足跡が無く、

街を見回る兵士達も誰も何も見ていなかったからだった。


そして、翌日、アーロン達は、昨日と同じメンバーでロイド邸とドイル邸を目指していた。

昨日の事件の事もあって警備は厳重になっていたが、ロイド邸に着いたアーロンは、

2人の手を握り、3人で消えたまま門を潜り、屋敷内に侵入した。

屋敷内で3人は、手を離し、3方向に散って一気に片を付けにいった。

そんな中、ベンジャミン ロイドを見つけたのがダリルだった。


「なんだ、獣人が何の用だ!

 面白い、貴様を捕まえて仲間を吐かせてやる」


ベンジャミンは剣を構え、ダリルに向き合ったが、ダリルは、銃で撃った。


「え?」


ベンジャミンは、驚きながら倒れた。


「よし!」


ダリルは、敵の大将を倒した事に満足し、次の部屋に向かった。

そして、全員を倒した後、昨日と同じ様に金品を奪いアイテムボックスに入れてから

手を繋ぎ、屋敷の入り口まで行くと警備している兵にダリルとジョゼが消えた状態のまま

2人の首を落とした。

その後、2人を屋敷に返し、アーロンは、イリス達の元に向かった。



一方、ドイル邸に向かったイリス達は、ドイルの屋敷の近くまで行ってみると

遠くからでもわかる程の厳重な警備体制を執っていた。


「これ何?」


「入る隙がないよ」


「本当だね」


「私ここから狙おうか?」


「騒ぎになるでしょ!」


「大丈夫、一撃で決める」


「ドヤ顔しない!絶対駄目だからね」


イリス達は、仕方なく監視を続けていると、アーロンが現れた。


「厳しそうだね」


「うん、向こうは?」


「終わったよ」


「そっかぁ、こっちは遅れたね」


「そんな事どうでもいいよ、それより無理して突っ込まなかっただけ偉いよ」


「ありがと・・・」


「さて、取り敢えず消えてみる?」


「うん!」


アーロンは、右手にイリス、左手にエレノアとアンネを連れて消えてみた。


「3人でも出来るんだ」


「試した事ないの?」


「無いよ」


「だよね」


4人は、消えたまま屋敷に侵入した。

屋敷内は、警備がおらず、外だけが厳重だったので中はイリスとエレノアに任せ

アーロンは、アンネを抱えてまま飛び上がり、屋根にアンネを置いた。


「此処から狙える?」


「大丈夫、十分」


「なら、任せるから外をお願いね」


「わかった」


アーロンは、アンネを置いてから屋敷内に戻り、1階から制圧を始めた。

だが、先に制圧を始めていたイリス達は、既に1階の殆どを制圧していたが

エレノアが地下に続く通路を発見した。


エレノアは、慎重に下りて行き、警備をしていた兵を倒し、先に進むと

牢屋の中にエルフの親子を発見した。


「エルフ?」


2人は、凄く怯えていた。

そして、2人には、両手両足に枷が付いていて体の自由を奪っていた。


「ごめん、もう少し待っていてね」


エレノアは、そう言うとその場を後にし、1階に戻って行った。

エレノアが戻ると1階の制圧は終わっており、他のメンバーは、2階を制圧している最中だった。

エレノアは、奥に進み、扉を開けるとそこには、兵に囲まれ守られているスティーブンがいた。


「貴様ら、こんな事をして生きて帰れると思うなよ!」


「死ぬ覚悟は、何時でも出来ている」


「何を生意気な・・・全員でかかれ!」


スティーブンの号令と共に兵士達がエレノアに襲い掛かったが、

エレノアは、刀を抜き、それぞれの兵士を一刀で切り伏せた。


「ヒィィィ!

 お、お前は、化け物か!」


後ずさりながら、怯えるスティーブンをエレノアは、追い詰め話し掛けた」


「助かりたいか?」


「え?」


「もう一度聞く、助かりたいか?」


スティーブンは、一縷の望みにかけて答えた。


「何が望みだ」


「エルフの事を聞かせろ」


スティーブンは、素直に話した方がいいと思い、


「アイツらは、奴隷商から買ったんだ」


「どうするつもりだ」


「奴隷として働かすつもりだったんだ」


「その割には、傷だらけだったぞ」


「その・・・・・」


「嘘を吐いたな」


その瞬間、刀で首を切り落とした。

その後、隣の部屋にいた親子を倒し、皆と合流した。



不定期投稿ですが宜しくお願い致します。


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