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クロード家が帰った後、アーロン達は集合して会議を始めていた。
「久し振りの依頼をクラスが、持ってきました。
詳細や行動は、前回話した通りですので省くけど鈍っていないよね」
「アーロン、私は貴方が心配よ、最近、狩りにも出かけていなかったでしょ」
「でも、朝練と深夜の練習は、キチンとしていたよ」
「それならいいけど・・・」
「話を進めましょう」
「クラス、ごめん」
「それで、今回の目標ですが、ドイル家、ロイド家、商人のテオドラ、トビー
冒険者崩れのバイロン、ブルートです」
「結構多いな」
「先に商人を叩こう、前と違って俺達だけだから確実に行こう」
「はい」
「なので、野盗を真似て、テオドラ商店をイリス、アンネ、エレノアの3人
トビー商会を俺とダリル、ジョゼで行こうと思う、何か意見はある?」
アーロンは、皆を見てから話しを続けた。
「装備は、通常装備で他に必要な物があったら持って行ってね。
それから、野盗ですから、全滅と価値のあるもの、金品の強奪忘れずにね」
「はい」
「では、夜になったら行動しよう」
そして深夜、アーロン達は行動を開始した。
トビー商店に忍び込んだアーロン達は、分散して屋敷にいた者達を倒した。
それから、帳簿や資料を探し、ドイルに関係のあるものは全て回収し、
金品や高価な物をアイテムボックスに収納した。
「なんか、呆気なかったね」
「うん、警備がいなかったからなぁ」
「ダリル、ジョゼ、行くぞ」
「「はーい」」
アーロン達は任務を終了し、ダリルとジョゼを一足先に屋敷に戻した。
そして、アーロンは、イリス達の元に向かった。
一方、イリス達は、テオドラ商会の近くに潜んでいた。
「結構遠かったね」
「バイクで来たかった」
「あんた、そんな事したらバレるでしょ!」
「ハハハ、アンネ、そろそろいい?」
「大丈夫、問題無い」
テオドラ商会は入り口に詰め所の様な物があり、そこで1人が警備していた。
「お願い」
イリスの言葉を合図にアンネは、持ってきていたライフルで警備員を撃ち抜いた。
そして、近づいて見ると・・・
「あれ、こいつバイロンですね」
「それって、今回の敵だよね」
「もしかして、ブルートもいたりして・・・」
そんな事を呟いた後、3人は静に屋敷に侵入した。
アンネは、屋敷の塀から木に登り、ポジションを見つけてライフルを構えた。
そして、見える敵を次々に撃ち抜いた。
イリスとエレノアは、屋敷内に侵入し、各部屋を回り、見つけた者達を倒していった。
1階を制圧し、2階に上がろうとすると、丁度、正面から人が下りようとしてきた人と
鉢合わせになった。
「だれだ!」
「不味い!」
イリスは咄嗟に銃を抜き、撃ち抜いたが、最初に叫ばれた事で、2階が騒がしくなり
部屋の中にいた人達が、廊下に姿を見せだした。
「イリスさん」
「大丈夫、一気に行くよ!」
「はい!」
イリスとエレノアは刀を抜き、二手に分かれて切り倒していった。
それから、各部屋を回っていると部屋の隅で丸まっている男を発見した。
「テオドラさん」
男は、その声に反応し、イリスの方を向いた。
「お前は、此処に何をしに来たんだ」
「ドイルさん、知っているでしょ」
「いや、知らん」
「そんな訳ないでしょ、お抱え商人なのに・・・」
そう言って、太腿に刀を差した。
「ぎゃぁぁぁぁぁ!!」
「もう一度聞くね、ドイルさん、知っているでしょ」
男は、コクコクと頷いた。
「その人に関する資料はどこ?」
男は、咄嗟に資料の方を見たが知らない振りをした。
「商品の事なら1階だ、そこに帳簿があるから分かるはずだ」
「じゃぁ、不味い資料は?」
「そんなものは無い!」
「本当?」
「ああ、本当だ」
「わかったわ」
テオドラは、内心ホッとしていたがイリスは、先程のテオドラの視線の場所に行き、
資料を探し出した。
「あったわよ」
それを見た瞬間、テオドラは青ざめた。
「無いってまた嘘だったんだ」
「ヒィィィ!」
イリスは、刀で首を落とした。
その後、エレノアと合流し、生きている者がいない事を確認し、
アンネも呼んで3人で金や金品を集めた。
「ブルート、いたよ」
「本当にいたんだ・・・」
「うん、撃ち抜いたけどね」
「ハハハ、それよりもこれ多すぎない?」
「でも、野盗が残して帰るのもどうかと思うし・・・・・」
イリスは、何となくアーロンがいそうな気がしたので呼んでみた。
「アーロン、隠れていないで出て来なさい!」
すると、アーロンがインビシブルを解いて現れた。
「なんで、分かったの?」
「感よ!」
「イリス、恐ろしい子!」
「いいから、回収手伝って、まだまだあるんだから急いで!」
「わかったよ」
その後、アーロンの手伝いもあって金と金品、高価な物品の全てを奪い屋敷を後にした。
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