表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
73/112

4

アーロン達は、今後の方針を決める為に、集合して今回の事を詳しく説明をした。


「私達が、異世界人に勝てるのですか?」


「うん、ダリルの心配は、尤もだと思うよ、だから、イツキの相手は俺がするよ。

 それで、他の皆は、イツキの警備隊を倒して欲しい。

 今迄、散々好き勝手やって来たみたいだから、遠慮は要らないからね」


「はい」


「あの・・・警備隊だけでなくこの国の兵が動いてきたらどうしますか?」


「出来る限り、逃げて欲しい。今回は、水面下で動いて処理をしたいと思っている。

 そうしないと、ホーネット家に迷惑が掛かりそうだしね」


「わかりました」


「決行は今夜、俺はイツキ、イリスとダリル、ジョゼで兵舎を襲撃、

 アンネとエレノアで外に出ている警備隊を倒す事。

 ただし、さっきも言ったけど派手にしないようね」


「はい」


そして、その日の夜、アーロン達の作戦が実行された。

兵舎の襲撃を任されたイリス達は、真っ暗になった兵舎の中に忍び込み、

寝ている警備隊たちを、1人ずつ確実に3人で息の根を止めて回った。


次に、繁華街を中心に警備隊を探していたアンネとエレノアは

巡回という名目で酒場や娼館で好き勝手に暴れていた警備隊を見つけたので

アンネとエレノアは、タイミングを探していた。

最初にターゲットになったのは、娼館から出て来た2人の男だった。

男達は、酒を飲み、女を抱いた後で完全に気が抜けていたので

エレノアが酔ったっふりをして男達の正面から歩いていくと

見事に男達は喰いついた。


「なんだ、姉ちゃん酔っているのか?」


「う~ん」


「そうか、なら、俺達が介抱してやるぜ」


男達は、下卑た笑いを浮かべながら、エレノアを人気の無い空き地に連れて行き、

エレノアの服を脱がそうと手を伸ばした時、

その様子を見ていたもう一人の男の頭にアンネが放った矢が付き刺さった。

だが、酔っていてその事に気付かなかったもう1人の男は、遠慮無く、

エレノアの胸を服の上から触った瞬間、エレノアは持っていた剣で男の首を刺して絶命させた。


「もう、最悪!こんな男に胸を触られるなんて・・・」


「でも、この作戦考えたのエレノアでしょ」


「そうだけど、触られるとは思っていなかったし・・・

 早く帰ってお風呂に入りたいわ」


「でも、まだ残っているよ」


「分かっているわよ! 行きましょ」


「はーい」


そして、次に見つけたのが酒場から出て来た3人の警備隊員だった。


「エレノア、いたよ。

 どうするの?さっきの手をもう1回使う?」


「嫌よ、それに3人でしょ、不利になる可能性があるからあの手は使わないわ」


「どうするの?」


「アンネは、さっきと同じ様に矢で攻撃。

 私は、チャンスを見て、1人づつ倒すわ」


「了解」


アンネとエレノアは、何時でも攻撃が出来る様にしながら

尾行を続けると、警備隊員達が、裏路地に入って行ったので作戦を実行した。


3人の内、1人が、もぞもぞしだしたと思ったら仲間から離れて行ったので

アンネが後を付けると男は立ち止まり、壁に向かって小便をしだした。


「うわー、見たくないよ!!

 でも、打っちゃう」


アンネは遠慮無く矢を放ち、男の頭部を打ち抜いた。

男は、そのまま小便の中に倒れ込んだまま動かなくなった。


「汚いなー、最悪!」


アンネは、そう言い残してその場を去り、残り2人の尾行を続けた。

その後、2人が分かれた所で、アンネとエレノアも別れて尾行し、

確実に倒してから、合流した。


「今日、繁華街に来た奴ら、これで全員だったよね」


「うん、でも、見落としは嫌だから朝まで見張りは続けようよ」


「そうだね」


2人は、朝方まで見張ったが、警備隊の姿は無かった。

そして2人は、屋敷に戻る事にした。


「帰ろうか」


「そうね、早くお風呂に入りたいしね」


「まだ、気にしていたの?」


「当然よ、自分で考えたとは言え、最悪だったわ」


「ハハハ・・・じゃぁ、帰ったら私が洗ってあげるよ」


「それは、もっと御免だわ」


「なんでよ!!」


「冗談よ、帰りましょ」


「うん!」


アンネとエレノアは、屋敷に向かって歩いて行った。



不定期投稿ですが宜しくお願い致します。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ