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イヴの説明によれば、この件に関与している貴族は2人、ハーメル伯爵と

先程、名前の挙がったニューマン男爵だった。


「続けるぞ、それで、俺達は、捕虜の奪還も考慮にいれて

 エルフから、俺達の船と大型の船と船の護衛を借りる。

 だが、足手纏いになるので、俺達が潜入している間も船の護衛をして貰う」


「それがいいね、守りながらの戦闘は面倒だもんね」


「それから、今回の殲滅対象は、ハーメル伯爵家、ニューマン男爵家だ。

 ただ、捕虜がいる可能性があるから気を付けろ」


「わかった」


「後は、村だ、此処は絶対に殲滅しろ」


「それで、誰が何処に行くの?

 私は、村に行きたいわ」


「お姉さま!」


「貴方達は、その方がいいでしょ」


「はい・・・有難う御座います」


「・・・お姉さま、感謝します」


イヴのチームのチルドとニスはイヴの判断に感謝を述べた。


「わかった、イヴは、村を頼む」


「了解よ」


「アーロンは、男爵邸に行ってくれ」


「はい」


「アーロン、これ地図ね」


「イヴさん、有難う御座います」


「いいのよ、アーロンにはタバサちゃんの面倒を見て貰っていたのですもの」


「お姉ちゃん・・・」


イヴは、タバサの頭を撫で、ニコニコしていた。


「俺は、ハーメル伯爵邸だ」


「ポールにも渡しておくわ」


イヴは、ポールにも地図を渡した。


「助かる」


ポールは、イヴから貰った手紙を暗記し、仲間に渡してから話を続けた。


「決行は明日だ、それぞれ、宰相から預かっている金で

 準備を整えてくれ」


「了解」


ポール達は、解散し、それぞれの行動に移した。

その後、ポールは宰相に会い、船の調達と護衛を頼んだ。


「ポール様、大型船と護衛ですか」


「いや、俺達の乗る船と大型船と護衛だ。

 護衛は、船の番だけをしてくれればいい。

 後は、俺達に任せてもらう」


「わかりました、早急に準備致します」


「お願いします」


翌日、ポール達は、調達した船に乗り込み出発すると、2人のエルフが挨拶に来た。


「ポール様でいらっしゃいますか」


「確かに、私がポールだが」


「私はエルフ王国騎士団、団長のヒューだ、宜しく頼む」


「私は、魔法士団、団長のマリィです。

 宜しくお願い致します」


「ああ、宜しく頼む」


「それで、私達も襲撃に参加したいのですが」


「兵を連れての戦闘は目立ちすぎるのでお断りします」


「いえ、兵は連れて行きません、私達は個人で参加します」


「王は、知っているのか」


「はい、これを・・・」


ポールは、ヒューから手紙を受け取り、読むと好きに使っても構わないと書いてあった。


「これは、生死を問わないという事ですか」


「はい、自由にお使いください」


「わかりました、では、その重たそうな鎧は、必要ありませんので着替えてください」


ヒューとマリィは、その場で鎧を脱ぎ、軽装になった。


「これで構いませんか」


「ああ、問題ない」


ポールは、イヴを呼んだ。


「ポール、どうしたの?」


「イヴ、王からの贈り物だ。

 好きに使ってくれ」


「フフフッ、本当にいいの?」


「構わない、宜しく頼む」


「そう、私は、イヴ、私達は村を襲うのよ、

 だけど、私のやり方に文句を言わないと誓えるなら付いて来て」


「私は、ヒューと言います。

 貴方に、従いますのでお願いします」


「私は、メリィです。誓いますのでお願いします」


「そう、宜しくね」


ヒューとメリィは、イヴについて行き作戦に参加する事になった。

船は、チェーン国に到着したので、岸に付けて貰い、皆が上陸した後、

見えない位置に、止め直して貰った。

そして、上陸したポール達は、それぞれ、目的地に向かって走り出した。


チェーン国に到着してから、2日後、最初に目的地に着いたのはイヴ達だった。

イヴは、村を見て驚いていた。


「村なのにこの壁は何なの!」


イヴの前には、村を囲うように5メートルを超える壁が(そび)え立っていた。



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