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5

イヴ達が、海に向かって歩きだした後、アーロンは、ジョゼに頼み、

捕まっていたエルフ達を王都に送って貰った。

その後、ポール達と一緒にイヴを追いかけた。

ポール達は、イヴに追いつき、海岸に向かうと海が見えた時には

船が止まっている事に気が付いた。


「ポール、船が来ているわ」


「そうだな、アーロン、消えて様子を見て来てくれ」


「分かりました」


「インビシブル」


アーロンは、魔法を唱え、姿を消してから船に近づいていった。

海岸に着き、船に向かおうとしたが、砂に足跡が残る事に気が付き、

出来るだけ草の上を歩いて近づいた。

アーロンは、無事船に到着し、乗り込んだ。

船に乗り込むと、敵の人数と物資の把握に努めた。


「人数は24名か・・・この船のボスも発見したし、一度戻るとしよう」


アーロンが、船から出ると、先程出会った船のボスらしき男の話声が聞えて来たので

暫く聞く事にした。


「ハーメル様も上手い事考えたな。

 エルフの国から攫って売るなんてよ、

 そのうち、この国自体を手に入れて売り払ってしまうんじゃないかな」


「ハハハ、本当にやってしまいそうだな、怖いお方だ」


「でもよ、そのおかげで俺達も金になるんだからいいじゃねえか」


「そうだな、あのまま冒険者を続けていてもこんなに稼げないしな」


「それには、同意だな」


男達は、笑いながら話していた。

アーロンは、姿を消したまま皆の元に戻り、敵の人数を報告した。


「ポールさん、敵は24名、武器は大した物を持っていなかったのだが

 先程の奴の会話に出てこなかったハーメルンという名が出て来た」


「わかった、覚えておこう」


「では、攻め込みますか」


「そうしよう」


アーロンは、もう一度消え、船に潜り込んだ。

船に潜り込むと、アーロンは、船内で火を点けて回った。


「火事だ!火事だぁ!!」


火が回り始めると、船底に穴を開け、船を沈めた。

船に火が回り、慌てているボスをコッソリと意識を失わせ、

担いで船から脱出し、森に向かった。

森に到着すると、アーロンはボスを隠し、ポール達は分散して森の中に潜んだ。

そのうち、敵は喉が渇き、森の中に入って来ると

近くに潜んでいた仲間が襲い掛かって倒した。

森の中に逃げ込む敵が減ると、エレノアは魔法を放った。


「エクスプロージョン」


砂浜に起こる大爆発に生き残っていた者達は吹き飛ばされ、倒れた。

その後も、意識ある者や、運よく逃げ延びていた者達も魔法で倒され

全滅した。

敵の生き残りが居ない事を確認した後、全員でエルフ国の王都に戻ってから

ボスと思われる男をイヴに渡した。


「イヴさん、お願いします」


「任せて、先程の男より聞きだして見せるわ」


イヴは、そう言って皆を引き連れて宿に戻って行った。

ポールは、イヴが去った後、宰相と面会し、助けた者達が保護されたのかを聞いた。


「先に、部下が引き渡した者達は、大丈夫ですか?」


「はい、今は、病院でけがの治療をしております」


「そうですか・・・それから、敵の黒幕が 

 チェーン国の男爵、ニューマンという男だと判明しました」


「なんと!」


「今、その他に関わっている者がいないかを調べています」


「素晴らしい!感謝いたします」


その後、敵のアジトの発見したことを告げると案内して欲しいと言われたので

アーロンのチームのジョゼに頼んで案内をして貰う事にした。

宰相と面会を終え、ポールは、宿に戻り、

アーロンにジョゼを借り、宰相の元に向かって貰い、他の者達は今後の事を

話合った。


「イヴの尋問が済み、情報が入り次第、チェーン国に侵入する事にした。

 今回の件は、国が関わっている訳では無さそうなので一気に叩く事にした」


その言葉を聞いた仲間達は、目が輝き、行く気満々の笑顔をポールに向けた。


「皆、行く気なのか?」


「当然でしょ!」


ポールが、声の方に振り向くと、そこにはイヴが立っいていた。


「さっきの男と違う情報が手に入ったわよ」


その言葉に、皆は、真剣な顔に変わり、イヴの話に耳を傾けた。

 



不定期投稿ですが宜しくお願い致します。

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