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ギルドメンバーが集結した所で、ギルマスが話を始めた。


「今回、エルフ国からの依頼を受ける事にした。

 依頼内容は、攻めて来る敵の殲滅と相手を把握する事だ。

 だが、相手によってはそれなりの覚悟を決める必要があるかも知れんが

 それを理解したうえで決めて頂きたい」


ギルマスの言葉を聞き、反応したのがチルド、ニス、ナオミの3人だった。


「ギルマス、私達は、どうしたらいいでしょうか?」


「どういう事だ?」


「私達は、国が困っているので助けに行きたいのです」


「分かっているが、チームリーダーは、どう考えているんだ」


すると、エルフを2人抱えているイヴが答えた。


「決まっているわ、私達は行くわよ」


「姉さま、有難う御座います!」


「有難う御座います」


チルドとニスは、イヴに抱き着き参戦出来る事を喜んだ。

その様子を見ていたナオミは、そっとポールを見た。


「心配するな、俺達が見捨てる訳無いだろ」


「ポールさん、有難う御座います」


ナオミは、自分も参戦出来る事を喜び、ニスとチルドと3人で喜んだ。

2組が、決まった所でケリーがギルマスに訪ねた。


「ギルマス、今回は何組を予定しているんだ?」


「3組だ」


「なら、あと一組ですね」


「そうだな」


その時、イリスが手を上げた。


「私達が行きます!」


「イリス!」


「アーロン、いいでしょ!」


「うん、構わないよ」


「決まりだな。

 チームの統括はポールだ、頼むぞ」


「わかった」


話が終わった後、参加するチームとルミーナとレビンを交えて話をして

交通手段や、敵の特徴などを聞いた。


「出発は、早い方がいいだろう。

 なので2日後の朝、出発する事にする。

 それと今回の交通費、食事代は、ギルマスの持ち出しだ。

 必要なら、受付で貰ってくれ」


「了解」


話し合いが終り、ルミーナとレビンはアーロンの自宅に泊まる事になり、

皆で、市場と薬屋に寄ってから自宅に戻った。

自宅に戻ったイリスとタバサは、エルフの国について聞いてみた。


「ルミーナさん、気になったのだけど、エルフの国って

 私達が入っても大丈夫なの?」


「本来ならば、色々と手続きが必要ですが、

 今回は、国で決まった事なので、問題ありません」


「あの・・・エルフの国の人達は、木の上で寝てると言うのは本当ですか?」


タバサの質問に反応したのは、チルドだった。


「タバサちゃん、昔は、そういう所もあったみたいだけど

 今は、ないわよ」


「そうなんですか」


「そうよ」


その答えに反論したのが、ニスだった。


「えー私の家は、木の上だったよ」


その言葉にチルドとレビンが答えた。


「それは、あんたが勝手に造って住んでいただけでしょ、

 他の人達は、地に住んで街を作っていたじゃない!」


「そうね、今は、本当にいないわよ。

 今の人口でそんな事をしたら森の木が持たないわ」


「そうなんですね」


「ええ、実際に、エルフの国に行けば分かるわよ」


「はい、わかりました。

 ところで、ニスさんとチルドさんは元々知り合いだったのですか?」


「そうよ、小さい頃から、お互いの事は知っているわ」


「腐れ縁みたいな物よ」


その言葉にニスが答えた。


「相思相愛です」


「なんでそうなるの!」


「チルドは、恥ずかしがり屋さんです」


「ちゃんと聞いてた?

 私達が、何時から相思相愛になったの!」


「生まれた時からです」


「もういいわ・・・・好きに言っていいわよ・・・」


チルドは、いつもの事と諦めた。

そして、2日経ち、決まったメンバー全員で出発した。


アロー大陸の南にあるエルフの国に行くために馬車で5日程進み、

その後、港から船で1週間の旅を終え、やっとの思いでエルフの国へ到着した。


「結構掛かったね」


「そうね、これからどうするのだろう」


イリスとアーロンが話をしていると、ルミーナが今後の説明を始めた。


「ここから、まず、エルフの国の首都を目指して貰います。

 その後は、王に拝謁して頂き、宰相からの説明を聞いてください」


「わかった」


ポールが了承した後、首都ビクツリーに向けて出発した。




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