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新メンバー

村に着くと最初にヤンが新しくリーダーに就任したことが発表され

ヤンの下には、ユリウスとライアンが付く事が決まっていた。

そして、村民を含めた全員にギルマスから、この度の趣旨が発表され

村民達は、静かに闘志を燃やした。

今回は、練習の様子を見て気に入った村民には各チームのリーダーが声を掛けてスカウトする事が許されており、他にもギルマスが選出した村民の選抜方式の2種類が同時に行われることになっている。

その後、練習が始まり、各チームのリーダーは、次々と気に入った者に

声を掛け、チームに引き込んでいった。


「アーロン、早く決めないと誰も居なくなってしまうよ」


「わかっているけど、どうやって選んだらいいんだろう」


「そんなの、フィーリングだよ、フィーリング!」


「そんなんでいいの?」


「うん!」


「分かった」


アーロンは、イリスを伴って各村民の練習を見て回った。

その中で、気に入った人を探そうと思った頃には時間が無くなっていた。


「アーロン、遅かったね」


「うん・・・ごめん」


「ハハハ・・・いいよ、選抜候補から選ぼうね」


「そうだね」


イリスに励まされ、アーロンは気分を変えて選抜から選ぶ事にした。

選抜された村民は11名いたがそのうち、各チームに選ばれたのは8名だった。

8名のうち、アーロンのチームは4名を獲得した。


そして、新しいチームが、結成した。

ケリーのチームは、ケリー、ミハル、ベニー、ヴィクドール、

キッド、リザードマンのミカルイの6名。

イヴのチームは、イヴ、サリー、ナディア、タバサとエルフのチルドとニスの6名。

ポールのチームは、ポール、ライザ、リーナ、メルティ、エルフのナオミ、

リザードマンのボードンの6名。

新しく創設されたヤンのチームは、ヤン、ユリウス、ライアン、

クライン、エイリーク、狼人族のイルマの6名。

最後にアーロンのチームは、アーロン、イリス、アンネ、

エレノア、狸人族のダリル、猫人族のジョゼの6名になった。


各チームのメンバーが決まり、その日の夜は歓迎会と言う名目の飲み会が開かれた。

翌日、村からギルドに戻り、新人の登録を済ませた後、各自解散となった。

アーロン達が自宅に戻ると、建築ドワーフのグラントに頼んでいた自宅の拡張が終わっていた。


「おう、兄ちゃん、こっちは終わっているぜ」


「ああ、いいタイミングだったよ」


アーロンは、お礼を言ってから代金を渡した。


「また何かあったら言って来いよ」


グラントは、そう言って弟子を連れて帰って行った。

アーロンは、新人たちに自宅を案内してから部屋割りを決めた。

その後、食事を摂り、風呂に入ってからイリスと共にベッドに入った。


「アーロン、この家も人が増えたね」


「そうだね、初めは俺達2人だけの予定だったところにタバサが来て

 その後に、イヴさんのチームと合流して、今度は新人の部屋かぁ」


「アーロンは、嫌?」


「いや、意外と楽しいよ」


「わたしもそう思っているよ」


アーロンは、話をしながらイリスの尻尾をもふりだした。


「アーロン、ちょっと・・・」


「なんか、最近落ち着いて触ってなかったしね」


「もう・・・少しだけだよ」


その言葉と同時に、アーロンは、思いっきり尻尾に抱き着いた。


「モフモフはいいなぁ」


「ん・・・・・」


モフモフ・・・


「んっ・・・」


モフモフ・・・


「もうっ!」


この後アーロンは、イリスに抱き着かれ、身動きが取れなくなった。


翌日、皆でギルドに行くと受付のエレインから声を掛けられた。


「イヴさん、アーロンさん、おはようございます」


「エレインさん、おはよう」


「アーロンさん、依頼が来ていますよ。

 少し遠出になりますが、盗賊退治の依頼です」


アーロンは、依頼を受け取り、内容を確認していると

横からイヴが話しかけて来た。


「アーロン、その依頼、私達も一口噛ませて貰えないかしら」


「イヴさん、どうしたのですか?」


「ああ、新人を鍛えるのを丁度いいと思ってね」


その話を聞いていた他のチームも参加すると言って来た。


「この話、新人を鍛える為に使わないか?

 勿論、護衛を多めに付けるけど・・・どうかな」


「ケリーさん、俺達は、構いませんよ」


「ありがとう、早速、他のチームにも伝えるよ」


そう言うと、ケリーは、他のチームにも説明に行った。

翌日、ギルドには全チームが集まり、新人たちに今回の件を話した。

それから数時間後、アーロン達は新人達を連れて王都を出発し、伯爵領を目指した。



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