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レスリー、ワグの死後、ギルドにて会議が開かれた。


「ユリウスとライアンの様子は?」


「ライアンは、まだ意識不明の重体だ。

 ユリウスは、怪我も酷いが、この会議に出れる状態じゃない」


「わかった。

 会議を始めてくれ」


「今回の狙いは俺達た。

 これは前回の会議で話したが、奴らは昼夜問わず襲ってくる。

 それから、ツェベスという名前には心当たりがある。

 数年前に、村や街を襲撃し、人々を殺した盗賊のリーダーの名前だ。

 その盗賊は、王国の騎士団によって壊滅したが、

 リーダーのツェベスだけは見つからなかったんだ。

 そいつがまた人を集めて襲って来たんだろう。

 なので、今後は警戒を強めるだけではなく、こちらからも攻めるつもりだ」


「で、どうする気だ」


「お前達は、各チーム毎で奴らを探ってくれ、そして遭遇したら叩け」


「ハハハ、単純だな」


「ああ、その方が分かり易いだろ、凝った作戦を組むよりは良いと思うぞ」


「賛成だな」


「そうだね」


皆の同意を得て、闇ギルドのメンバーは、動き出した。

ポールのチームは、王都を離れ、以前調べた盗賊のアジトや廃屋の多い村を調べて回った。

しかし、成果も出ず、次の村へ行こうと動き出した時、こちらを見張る数人の気配を感じた。


「見張りが付いたようだ」


ポールの言葉を聞き、全員が周囲を警戒し始めると数人が姿を現し、ポール達に近づいて来た。


「見張りがばれたか、まぁ、どっちにしろお前達はここで死んで貰うよ」


敵は、剣を構えた。


「私は、サムソンお前達を屠る者だ」


姿を現した敵の数は8名、その8名が連携を組んでポール達に襲い掛かって来た。


「メルド、ライザとリーナのガードを頼む」


「了解!」


ポールとモーセは、8人の敵に突撃し、メルドは、ライザとリーナのガードに入った。

そして、ライザとリーナは魔法を敵に向かて放った。


「ファイヤーボム」


「アイスエッヂ」


魔法を放つと同時にポールとモーセは、左右に飛び、

2人は魔法を躱したが、敵は正面から受けてしまった。


「よし!」


8人居た敵のうち、3人を倒し、数を互角にした。

ポールとモーセは、敵が体制を整える前に攻撃を仕掛けた。


その様子を見ていたライザとリーナが再度魔法を放とうとした時、

後ろから飛んできた矢と槍に肩と足を貫かれた。


「きゃぁ!」


「ぎゃぁ!」


突然、後ろの2人が倒れた事に動揺したメルドは、攻撃が遅れ、その隙に剣で切り付けられた。


「ぐわぁぁ!」


「ハハハ、俺達がこれで全員と思ったのか、残念だったな」


「貴様・・・」


完全に形成の悪くなったポールは、一死報いる事だけを考えた。


「このままでは、終わらんぞ!」


「やってみろ」


「モーセ、いくぞ!」


「ああ、最後まで遣り切るさ」


2人は、覚悟を決めて5人に突撃した。

敵は、ポールに2人、モーセにサムソンと他2人で襲い掛かった。


重傷を負ったメルド達3人は、立ち上がり、攻撃に備えた。

そして、リーナは、魔法を放った。


「エクスプロージョン」


距離を取っていた敵は、あっさりと喰らってしまい、3人が倒れ、残りの2人も怪我を負った。

その様子を見ていたライザも必死に魔法を放った。


「フリージア」


残った敵に放った魔法で2人は凍り付いた。


「やったわ・・・」


「うん・・」


ライザとリーナは、お互いに顔を見合わせて小さく喜んだが、

先程まで立っていたメルドは倒れていた。


「メルドさん!」


ライザは、急いで回復の魔法を唱えたが、その瞬間に、背後からサムソンが2人を切り付けていた。


「ハハハ、死ね!」


メルドは、最後の力を振り絞り、体で2人を庇った。


「「メルドさん!」」


メルドのガードは成功したが、頭から斬られ、そのまま帰らぬ人となった。


「チッ、1人だけか・・・」


サムソンは、そう言って再び剣を構えてライザとリーナに切り掛かろうしたが、後ろから来た

光りの刃で胴体から半分に切られた。

血だらけのポールの放った”ホーリーカッター”によりサムソンは倒したが

相手の戦意が落ちる事はなかった。

ポールが離れた事により、モーセの相手が増え、

手数が増えた事により、モーセは刻まれて倒れていた。


「モーセ!」


モーセは、地面に倒れ、背中から剣を刺された状態を見て、ライザは残った魔力で魔法を放った。


「アイス ランス」


ライザの氷の槍は、敵の1人を貫き、倒した。

 

「あと3人・・・」


そう言うとライザは倒れた。

そして、この地に立っているのは、血だらけのポールと3人の敵になった。


「貴様を倒した後、あそこで意識を無くした女共を殺してやる」


「そうはさせるか!」


ポールは気力で剣を構え、敵に立ち向かっていった。


「うらぁぁぁぁぁ!!」


ポールは、剣を振り掛かったが、敵は、剣で受けてから弾いた。


「もう、力も残っていないようだな」


その時、上空からタバサが降って来て、敵を切り倒した。


「なに!」


もう1人の敵が驚いた時には、背後にイリスが立っていた。


「こっちだよ」


驚いた敵が、振り返ろうとしたが、その時には首が飛んでいた。


「ポールさん!」


近づいたアーロンは、慌てて回復の魔法を掛けて回った。

その後、ライザもリーナも意識を取り戻した。


「アーロン、助かったが、どうしてここに」


「はい、上空から、見回りをしていたら発見しました」


「そうか・・・感謝する」


「あの・・・メルドさんとモーセさんは、・・・」


「わかっている。

 すまない・・・そっとしておいてくれ」


「わかりました」


その後、アーロンは、皆を連れて王都に戻った。



3日間の所用で投稿出来ませんでしたが、また、投稿していきたいと思います。


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