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2

ギルマスからの通達を受け、全チームが警戒と準備を始めた。


レスリー達は、準備を揃える為に市場に向かっていたが、

途中で用事を思い出した。


「ユリウス、ライアン、先に行ってくれ、落ち合う場所はいつもの武器屋だ」


「了解しました、先に行っています」


レスリーは、ワグと共に自分たちのアジトに向かって走って行った。

残されたユリウスとライアンは、のんびりと市場に向かった。

2人は、途中の空き地で2人は座り込んで話をしていた。


「なぁ、ユリウス、今回の敵は俺達を狙っているのだろ」


「ああ、ポールさんとイヴさんが狙われたから、次はケリーさんの所か

 アーロンの所かだろ」


「おいおい、俺達の所もあるぜ」


「そんなもん、来たら叩き潰すぜ!」


「そうだな、必ず倒してやる」


2人が話をしていると、突然魔法の矢が飛んできた。

隙を突かれたライアンは、避け切れず足に魔法の矢を受けた。


「ぐわぁぁぁぁぁ!」


「ライアン!」


「おっと、兄さん余所見は厳禁だぜ」


そう言って、ユリウスに切り掛かった。

ユリウスは、剣で防いだが、後ろから切り付けられた。


「ぐわぁ!」


背中を切られたユリウスは、魔法を唱えた。


「ダークバレット」


闇の弾丸が敵に襲い掛かったが余りダメージを与える事が出来なかった。


「フハハハ、どうしたもうお終いか」


「まだだ」


「そうか・・・」


5人の敵は、一斉に切り掛かり、ライアンは避けきれずに切られた。


「ぐわぁぁぁぁ!」


ライアンは、倒れ、意識はあるが動けなくなった。

そして、5人は向きを変え、ユリウスに襲い掛かったが、ユリウスに刃が届く前に土の壁が現れた。


「間に合ったぜ」


「レスリーさん!」


「ユリウス、大丈夫か?」


ワグは、一瞬にして相手に詰め寄り、一太刀で切り伏せた。


「ユリウス、ライアンを抱えて逃げろ」


「え!」


「ライアンは、不味い状態だ、急げ!」


ユリウスは、ワグの指示に従いライアンを担いでギルドに向けて足を引きずりながら走った。


「逃がすかぁ!」


逃げるユリウスに敵が切り掛かったがレスリーが間一髪守ることが出来た。


「急げ!」


「はい!」


ユリウスを逃がす為に距離を取ったレスリーに魔法が襲い掛かった。


「ウインド ストーム」


逃げ場のない魔法を喰らい、レスリーは、空中で風の刃で切り刻まれた。


「くはぁ!」


魔法が止んだ時、レスリーは、地面に叩きつけられて体中から血を吹いた。

血を流しながらもレスリーは、立ち上がろうとしていた。

その光景を見たワグは、レスリーに近づこうとしたが、敵が道を塞ぎ、

近くに寄る事が出来なかった。


「ワグ!倒せ!」


レスリーの精一杯の声に反応し、高速の剣技で敵に切り掛かった。

敵が、剣で防ごうとした瞬間に向きを変え、後ろから首を切り落とした。

その時、敵が、ワグに襲い掛かろうとレスリーに背を向けた時に

レスリーは、魔法を唱えた。


「ウインドランス」


背を向けていた敵が、ワグに剣を向けた時に背中から魔法の槍が突き刺さった。


「これで2対2だ・・・」


「そうか」


敵の1人が答えるとその男は、ワグに向けて魔法の矢を放った。


「マジックアロー」


ワグは、正面から向かって来た矢を叩き切ろうとした時に、矢は消え、

ワグの心臓に突き刺さった。


「ぐふっ」


「ワグ!・・・」


ワグは、そのまま倒れた。


「ハハハ、これで2対1だ」


レスリーは、魔力を振り絞り、最後の力で魔法を唱えた。


「エ・・・ア・・ブレス」


瞬く間に、強風が吹き荒れ、敵を飲み込んでいき、

風の中で渦巻く刃によって刻まれた。

そして、魔法が、止んだ後には、誰も立ってはいなかった。


「へへへ・・・やったぜ。

 ワグ・・・俺も・・限界だ、直ぐに・・・そっちに行く・・ぜ」


レスリーは倒れ、二度と起き上がる事は無かった。


ユリウスはライアンを抱えてギルドに到着し、救援を頼んだ。

しかし、ケリーが空き地に着いた時には、既に戦いは終わっていて

そこには9体の死体があるだけで誰も生きてはいなかった。


「レスリー・・・・ワグ・・・遅れて済まない」




不定期投稿ですが、宜しくお願い致します。


5月16日、17日、18日の3日間、所用の為、投稿が出来ません。

申し訳ございませんが宜しくお願い致します。

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