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事件

最近、王都近郊の街で、ある事件が起きていた。

王都内だと治安は良いが外に出ればそれなりの事件は起きているのが現状だが

今回の事件は、闇ギルドとしては、看過出来ない事だった。

アーロンがギルドに行くと、ギルマスとケリーが話し合っていた。


「ケリー、やはり手口は・・・」


「はい、同業者の可能性が高いですね」


「そうか、だが、そうなれば他国からの侵攻なのか」


「まだ、そう考えるのは早いでしょう」


「そうだな、だが調べておいた方がいいだろう」


「そうですね」


話が、一旦落ち着いたようなのでアーロンは話し掛けた。


「ギルマス、ケリーさん、こんにちわ」


「アーロン、丁度良い所に来たな、話があるんだ、

 此処に座ってくれ」


アーロンは、ケリーの横に座り、2人の話に参加することになった。


「アーロン、実はな・・・」


アーロンは、ギルマスから事情を聞いた。

その内容は、最近、王都近郊の町で殺人事件が起きているが

その手口が、裏の人間の仕業に思えるので、調べて欲しいとの事だった。


「わかりました、早速自宅に戻ってイリス達と調査に向かいますので

 資料を貰えますか?」


「わかった、直ぐに準備させよう」


ギルマスは、イリーナに頼み資料を持って来た。

アーロンは、資料を持って帰り、イリスとタバサを呼んだ。


「アーロン、どうしたの?」


「うん、ギルマスから依頼があったんだよ」


「そうなんだ、それでどうしたらいいの?」


「まずはこれに目を通してくれる」


イリスとタバサは、資料の全てに目を通し、事件の概要を理解した。

事件の内容は、4件の殺人事件が起きたが、どの家にも物取りの痕跡は無いが、

一家全員が殺されている事だった。


1件目は両親と娘の3人家族、2件目は夫婦、3件目と4件目は独身の男性だった。


「アーロン、いつから動くの?」


「明日には、出発するよ」


「了解、じゃぁ準備するね」


翌日、アーロン達は王都を離れ、事件のあった町をまわり、

証拠となりそうな物を探したが、何も無かった。


「アーロン、どうするの?」


「うん、現場に何も無いなら殺された人の方を調べよう」


「はーい」


アーロン達は、1件目の自宅周辺の聞き込みを始めたが

両親も娘も大人しく、余り近所との付き合いも無かったようだ。

それから、2件目、3件目と聞き込みを続けたが、

どこの組も大人しく、近所との付き合いがあまりなかったとの事だった。

そして、4件目もやはり同じ事だった。


「アーロン、1件目の事だけど、ちょっと不思議なんだよね」


「どうしたの?」


「うん、こんなところの町に子供がいるのに、畑仕事も何もしていなかったんだって」


「そうか! 普通は、どの家庭でも家の手伝いや畑仕事をするよね」


「そうなの、だからちょっとおかしいなと思ったの。

 まるで、隠れているみたいだよ」


「わかった、もう1回、2件目にも行ってみよう」


「うん」


アーロン達は、もう一度2件目の夫婦の事を聞いて回ると、

やはり仕事は、何もしていなかったようだ。


アーロン達は、聞き込みで分かった事を考えていると2組の夫婦と2組の男達は

この地の出身ではない事が分かったが、どこの出身なのかは分からなかった。


「なぁ、イリス、もしかして死んだ人達は、他の国で不味い事に関わっていて

 逃げて来たんじゃないかな、それなら隠れて住む事も分かるから」


「そうだね、私も同じ事を考えていたよ」


「私も、お姉さまと同じです」


「なら、一度、ギルドに戻って聞いてみよう」



アーロンは、聞き込みを止め、ギルドで他国の情報を聞く事にした。



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