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5

アーロンの魔法で壊滅状態になった村だったが、まだ、敵が残っていたので

ポール達は、確実に倒して回った。

そして全てを倒し終えた後、アーロンの先導で

捕まった者達が閉じ込められている地下に向かって歩いた。

地下に着くと牢が3室あり、それぞれ種族別に分けて入れられていた。

アーロンとポールは、ゆっくりと牢に近づき、話し掛けた。


「今からここから出すけど暴れないで欲しい」


すると、牢の中から返事が帰って来た。


「あの・・・俺達は、どうなるのですか?」


「心配しなくていい、君たちを捕まえた奴らはもういないから」


「え?」


「だから、暴れないでくれる?」


「あ、はい」


アーロンとポールは、牢のカギを開けて回り、捕まっていた人達を助け出した。

それから、全員を村の広場で待機してもらい、その間に、他の所に捕まっていた人達も助け出した。


「ポールさん、思った以上に多いですよ」


「そうだな、でも、こいつらの馬車があっただろ、あれで王都まで運ぼうか」


「わかりました」


それから、ポールのチームとアーロンで助けた人達を、王都に連れて行き、一時的に保護をし、

後の事をギルドの職員に任せた。

そして、ポール達とアーロンは、馬車でフィル ハワード辺境伯の街に向かった。


一方、イヴ達は、辺境伯の街で調査を進めていた。


「レスリー、そっちはどう?」


「街で見つけた奴隷商を見張っているよ」


「私達は、見つけたわよ。

 ハワードの屋敷から出て来た奴らを全員尾行したら、

 数人の業者が必ず寄る場所があったんだよ」


「もしかして、その場所がアジトですか?」


「可能性はあるとおもっているわ、ただ、実行犯の数が確定できていないから

 張り込みを続けているのよ」


「ケリーさんの情報を待った方がいいかもしれませんね」


「そうね、ケリーに連絡を取ってみるわ」


イヴは、ケリーに現状を伝える為にタバサを呼んだ。


「タバサちゃん、頑張ってね」


「イヴお姉さま、行ってきます!」


タバサは、イヴの元から離れ、ハワードの屋敷を監視しているケリーの元に向かった。

タバサは、屋敷に到着すると監視しているイリスを見つけて近づいて行った。


「お姉さま」


「タバサ、どうしたの?」


「はい、イヴお姉さまからケリーさんに伝言を預かってきました」


「わかった、案内するよ」


タバサは、イリスについて行き、ケリーと合流した。


「やぁ、タバサちゃん、どうしたんだい」


タバサは、イヴからの伝言を伝えた。


「そうか、なら先にこっちを落として敵をあぶりだそうか」


「先に屋敷を攻めるのですか」


「うん、だから、タバサちゃん、イヴに先に屋敷を落とすから街から逃げだす者の捕縛と

 そのアジトかも知れない場所の監視をお願いして貰えるかな」


「わかりました」


タバサは、全力でイヴの元に向かって走っていった。

イヴに出会うとタバサは、ケリーの作戦の事を話した。


「わかったわ、レスリーちょっと来て!」


「どうしたんだよ」


「ケリーが先に屋敷を落とすから街から逃げ出す者とアジトの監視を頼んで来たわ」


「わかった。

 俺達は、街の外周で待機して怪しい奴がいたら始末するよ」


「そう、なら私は、アジトの警備と屋敷から逃げだす者の監視をするわ」


「決まったな」


「そうね、それから、タバサちゃんは奴隷商の監視をお願い」


「はい」


「アトラ、サリー、ナディア、動くよ!」


「はい、お姉さま!」


「アジトは、私が頂きますわ」


「ずる~い!私もアジトがいい!」


「ならば、サリーとナディアでアジトを監視。

 1人も逃がしたら駄目よ」


「は~い」


「アトラは、私と屋敷に向かうわよ」


「了解です」



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