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アーロン達は、ギルマスに許可を貰い、休む為に自宅に戻った。


「アーロン、シャワー浴びようよ」


「うん」


アーロンとイリスが2人でシャワーを浴びていると、タバサが突撃してきた。


「タバサ!何をしているの?」


「シャワーです」


「それは、分かっているわよ。

 そうじゃなくて、どうして入って来るの?」


「仲間外れは寂しいです」


「わかったわよ、でも、今度からは声を掛けてね」


「はい、お姉さま、有難う御座います」


「でも、アーロンは、背中を向けていてね、こっちを向いたら・・・・・」


「わかっているよ」


その後、3人でシャワーを終えてから各自ベッドに戻り、眠った。

翌日、アーロン達はギルドに行き、待機をしているとケリーとイヴが入って来た。


「お疲れ様です」


「アーロンか、今回の件だけど、中々面白くなってきたよ」


「えっ!それって、大物が絡んでいるとか・・・」


「感がいいね、詳しくは全体会議で聞くと思うよ」


「フフフッ、私も聞きたいわ」


アーロンは、2人の雰囲気が今にも飛び出して行きそうな感じで恐ろしい思いをしていた。


「ねぇ、2人共、危ない雰囲気ね」


「俺もそう思う」


「お姉さま、皆さんどうかしたのですか?」


「タバサ、気にしなくていいわ」


「はい」


その後、ポールとレスリーが合流し、会議が始まった。

会議の中にやはり大物の名前が飛び出した。


「いいか、今回は、前回の猫人族を保護した件の続きだと思っていてくれて構わない」


ギルマスは、前置きをした後で話を続けた。


「今回の首謀者は、フィル ハワード辺境伯だ。

 そいつが、王都周辺から人を攫い、他国に売り飛ばしていた事が自白により判明した。

 なので、今回のターゲットは、ハワード辺境伯、実行犯、関係者全員だ」


「親族も含むのか?」


「関与していれば消せ」


「了解」


「敵のアジトを探しながらの壊滅になる。

 絶対に残すなよ」


「わかったが、誰が動く?」


ギルマスが、答える前にポールが手を上げた。


「ギルマス、俺達は参加出来るんだよな」


「心配するな、全員が出動だ」


ギルマスの言葉に、全員がギルマスの方を向き直した。


「まず、実行犯だ、各村を回っている部隊の殲滅をポール、ただし、範囲も広いし

 敵の居場所もある程度の所までしか分かっていないがいいか?」


「いいぜ、引き受けた!」


「辺境伯の屋敷に突入する部隊はケリー」


「了解」


「捕虜の救出もあるかも知れないので、現場の判断に任せる。

 それから、辺境伯の街の捜索にイヴ、頼む」


「はーい」


「ここには、実行犯とアジトがあるかも知れん。

 まぁ、最低、どちらかがあると思うが頑張ってくれ、

 それと、レスリーを補佐につける」


「まぁ、レスりー、宜しくね」


「はい・・・・・」


レスリーの気の無い返事を聞き、イヴは、レスリーを睨んだ。


「レスリー、何か不満でもあるのかしら・・・」


レスリーは、慌てて返事をした。


「ありません!!」


「そう、ならいいわ、しっかり動いてね」


「はい!」


その様子を見て、皆が苦笑いをした。


「それと、アーロン達は、3人共別行動だ。

 今回は、範囲が広いので連絡係を頼む。

 ポール達には、アーロンだ、一度姿を見られているので消えたままでの行動を頼む」


「はい」


「ケリーには、イリス。

 イリスは、ケリー達と行動を共にしてくれ、勿論攻撃も参加だ」


「イリス、宜しく」


「はい、お願いします」


「最後にイヴにはタバサを付ける」


すると、イヴが大喜びでタバサに抱き着いた。


「タバサちゃん、宜しくね、何があっても私が守ってあげるわ」


「はい、イヴお姉さま、宜しくお願い致します」


「まぁまぁ、聞きました!この子可愛すぎるわ、

 イリス、この子を私に頂戴!」


「イヴさん、今回だけです!」


「仕方ないわね、今度、改めて交渉するわ」


ギルマスは、ため息を吐きながら話を続けた。


「今回は捕虜も多くいると思われる

 よって、慎重に行動してくれ」


「了解」


会議が終わると全員がギルドから、出て行った。



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