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2

ギルドから街に戻ったアーロンは、姿を消したまま尾行してきた者達を探し当て

後ろから、付いて行った。


「おい!見つけたか」


「いや、何処にも姿が見えん、どうする?」


男は、考えたが答えが見つからなかった。


「フィル様に報告するか?」


「いや、時間が掛かり過ぎる。

 もう少し探して見よう」


男達は、解散してアーロンを探し始めた。

結局、その日は、見つけられ無かったが、翌日には広場に立つアーロンの姿を発見した。

アーロンが広場で待っていると、イリスとタバサが近づいて来た。


「アーロン、お待たせ」


イリス達と合流してから近くのお茶屋に入っていった。

飲み物を頼むと、昨日の事をお互いに話を始めた。

アーロンは、1人を捕まえてギルドに連れて言った事を話した後、イリスの話を聞いた。


「私達の方は、途中でタバサと別れて行動したら相手の人数が増えて驚いたわ」


「そうか、それで相手の人数は把握できた?」


「う~ん、大体になるけど私達の方は20人位かな、アーロンはどうなの」


「こっちは12人だったよ、消えて確認したから間違いはないと思うよ」


「じゃぁ、32人かぁ、どうする?」


「ヤリマショウ」


「タバサ・・・・」


「まぁ、俺も賛成だけど、2,3人は、連れて帰りたいな」


「はいはい、わかったわよ、それはアーロンに任せるわ」


アーロン達は、直ぐに行動に移し、相手を人気の無い森に誘導した。

森に入ると、アーロン達は3方向に別れ、姿をくらました。


「おい、また消えぞ」


「探せ!必ずいるはずだ」


男達は、バラバラになり、森の中を探し始めた。

タバサは、離れた所からその様子を伺っており、近くまで寄って来た1人に

静かに近寄り、背中から口を押えて首を切り落とした。

そして、倒した遺体を草むらに隠してから、次の行動に移した。


タバサが、1人を倒した頃、イリスは風の魔法を放ち、

周りを探索していた者達を倒した。

仲間が倒れた事に気付いた男達が警戒を強め、集まり始めたので

イリスは、再度集団に向かって魔法を放った。


「エア ブレス」


敵の集団に向かって飛んで行った風の刃達は、周りの木も巻き込んで切り刻み

風が止んだ時には、その場所に立っているものは何も無かった。


遠くに離れていた男達は、大きな音に気を取られている間に

アーロンによって意識を狩られた。

その後、生き残っていた者達は、タバサとイリスによって倒された。


「イリス、タバサ、お疲れ様」


「アーロンが、捕縛を優先してくれたから楽だったよ」


「うん、私も遣り易かったよ」


その後、3人は合流し、捕らえた者達に目隠しをして闇ギルドに連れて行った。

ギルドに到着すると、ポールを探したが、姿が見えなかったので

近くにいたケリーに聞いてみた。


「ケリーさん、ポールさんを知りませんか?」


「俺が来た時には居なかったな」


「そうですか・・・」


「ところでアーロン、そいつらは例の奴らか」


「はい、尋問をお願いしようかと思いまして・・・」


ケリーと話しているとギルマスのヒューゴが奥の執務室から現れた。


「アーロン、戻っていたか」


「はい、敵を3名捕まえました」


「そうか、なら、これから尋問か?」


「はい、ポールさんにお任せしようと思っていたのですが姿が見えなくて

 どうしようかと考えています」


「悩むことは無いよ、俺達が請け負うよ」


「ちょっと待ってよ、私達が受けるわ」


「イヴ、いつからいたんだい」


「そんな事はどうでもいいでしょ、アーロン、分かっているわよね」


「え?」


「お姉さんに任せなさい、いいわね」


その時、ポールがギルドに入って来た。


「おっ騒がしいな、アーロン、そいつ等は例の奴らか?」


「はい・・・・・」


「よし、連れていくぞ」


ポールが、手を伸ばそうとしたら、待ったが掛かった。


「待ちなさいよ、そいつ等の尋問は、私がするわ」


「おいおい、先に見つけたのは俺だぜ」


このままでは、埒があかないと判断したギルマスが、3人の間に入り止めた。


「ちょっと待て、丁度奴らも3人いるんだから1人ずつ持って行けばいいだろう」


「それなら、いいわ、私は賛成よ」


「俺もいいよ」


「決まりだな」


「よし、じゃぁ一人ずつ持って行きな、

 それから、尋問が終わるまでは、アーロンは待機だ、わかったな」


「はい、それと奴らの会話の中に出て来た名前ですが

 フィル様と呼ばれている者がいるようです」


「わかった、その辺も聞いてみるよ」


「フフフッ、私も覚えたわ」


「俺も了解だ」


それから、ケリー、イヴ、ポールは、仲間を呼び、各自のアジトに捕まえた奴を運んで行った。


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