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アーロンは、イヴ達を屋敷に案内しようとしたら、周囲を囲まれている事に気付いた。
「あらっ、囲まれているわ」
「お姉さま、こいつ等倒しちゃっていいですか?」
「構わないわよ。
さぁ、久しぶりの戦闘よ!遠慮は要らないわ」
「はい!」
イヴ達は円になり、お互いに外を向き、囲んでいる者達に魔法を放った。
「エクスプロージョン」
「アイストルネード」
「ライトバレット」
「ファイヤーボム」
「アースクエイク」
「ウインドストーム」
6人の放ったそれぞれの攻撃に、16名の敵は次々に襲い掛かる魔法攻撃に
成す統べなく倒れた。
「久し振りに見ましたけど、相変わらずですね」
「フフッ、鈍ってないわね」
「お姉さま流石です!」
「たのしー!!」
「アーロン、お風呂入りたいわ、それから宿の荷物の移動をお願いね」
「分かりましたよ」
アーロンは、先に屋敷に向かった。
屋敷の前まで来ると、イヴ達は驚いていた。
「アーロン、此処に住んでいるの」
「はい、皆で住んでいますよ」
「凄いね、屋敷も庭も・・・・・」
「取り敢えず、中に入りましょう」
アーロンは屋敷の中に入り、イリスを呼んだ。
「イリス、来てくれるか?」
「アーロンどうしたの」
イリスは、部屋から出てアーロンの元に行くとイブ達がいたので驚いていた。
「イヴさん、それにタバサに皆さんも!」
イリスは、タバサに抱き着いた。
「姉様、お久しぶりです」
「うん、タバサも元気そうね」
「はい、お姉ちゃんがいるので」
そう言って、タバサはイヴを見て笑った。
イヴは、タバサの頭を撫でながら、イリスに話し掛けた。
「イリス、今回の件だけど私達も参加するわよ。
それと、出来るだけ集合をかけるわ」
「集合?」
「そうよ、皆に集合よ」
「でも、いいの」
「来たくない奴は来ないと思うからいいの、
でも、呼ばないと後で拗ねる奴が出てきたら面倒くさいしね
だから、ギルド経由で速達を送るわ、ギルドには高速で送る事が出来る装置があるらしいからね」
「わかりました、イヴさんにお任せします」
「わかったわ」
その時、部屋からクラスが出て来た。
「イリスさん、お客様ですか?」
イヴは、クラスを見て驚いた。
「クラリス王女?」
「イヴさん、お久しぶりです」
「クラリス王女が何でここにいるの?」
「イヴさん、クラスは私達のメンバーで依頼人との交渉を請け負っています。
それに、戦闘もします」
「どうやったら、こうなったの?」
イリスは、イヴに説明をした。
「そうだったの、じゃぁ、今はクラスなのね」
「はい、宜しくお願いします」
「わかったわ、クラスを私が鍛えてあげるわ、
それに、皆が表の仕事を持っているなら私はイヴ マルセフになって
クラスのお姉ちゃんになるわ」
「え!」
「皆も仕事を決めて頂戴ね」
「はーい、私、メイド」
「私もメイド」
「えー皆、メイドなの?」
「良いじゃない」
イヴのチームメンバーも返事をしてそれぞれの仕事を決めた。
そして、アーロンが、宿から荷物を持って帰ってくると受け取り、それぞれの部屋に入って行った。
翌日、イヴは、冒険者ギルドで速達の連絡を3ヵ所に送った。
その頃、アーロンは、屋敷を増築する為に街の大工を集めていた。
大工が集まると屋敷に案内し、すぐに増築作業に入って貰った。
それから数日後、アーロンの屋敷を訪ねて来た者達がいた。
「アーロンいるか?」
屋敷の扉を叩く音と声に、イリスが玄関の扉を開けると
そこにはポール達ととギルマス、職員3人娘が立っていた。
「皆さん、お久しぶりです、中に入って下さい」
イリスは、皆を案内した後、ポール達とヒューゴ達に今回の事について話しをした。
「それで、イヴが集合をかけたのか」
「はい、ご迷惑を掛けてすみません」
「ハハハ、気にするな、それにそろそろ何処かに落ち着こうと思っていたところだ」
ヒューゴはそう言って笑った。
「有難う御座います。」
その後、ポール達も当分は滞在する事と戦闘への参加を約束してくれた。
そして翌日には、ヤンのチームが合流した。
「ねぇ、ポール、ケリーには届かなかったのかしら」
「そんな事は無いぜ、ただ、場所が遠いから時間が掛かると思うぜ」
「そうね、信じて待ちましょう」
アーロン達は、見張りを王都に放ってから、
ゆっくり待つ事にした。
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