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プロローグ

 送り狼という妖怪をご存知だろうか。


 夜道を歩いていると、ピッタリと後ろを付いてくる妖怪がいる。それが送り狼だ。


 そいつは静かに背後を歩き、こちらが転んでしまった瞬間に襲いかかって来るのだという。


 地方によっては、狼ではなく犬であったりする。行動などもそれぞれ言い伝えが異なり、わざとに転ばせてこようとするものもいるらしい。


 けれどこの狼は、決して危害を与えるだけの存在ではない。


 狼がこちらの後を追っているということは、獲物として狙われているということだ。


 強く勇猛な狼には並の妖怪では歯が立たないため、獲物を横取りしようと考える愚か者はほとんどいない。


 狼は共にいることで、結果的に他の妖怪から身を守ってくれているのだ。


 ……もし夜道を歩く場合は、送り狼に声をかけてみてはどうだろうか。


 こちらが転んでしまわない限り、きっと頼もしい味方になってくれることだろう。

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