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中編
ミーニャは、その魔力を辿って、街の中の館に来ました。
ここは、この街をかつて護った領主の館だったようです。
「出てくるにゃ!
わかってるにゃ!
お前が犯人にゃ!」
ミーニャが、声をかけます。
すると・・・
「さすが猫だな。
ただの魔女では、私の存在はわからんぞ。」
現れたのは、とても怖そうな悪魔でした。
「察するに、この街を壊滅させようという腹にゃ!?」
「そうさ。
街の連中は、お前が犯人と思い込んでいる。
殺人ウイルスをばらまくには、ちょうどよかった。」
ミーニャは、魔法の杖を「そいつ」に向けます。
「成敗にゃ!」
「くくく・・・
このベラン様を、倒せるものなら倒してみよ!」
ちゅどおおおおおおんッ!
いきなり、ベランの腕が爆発する。
「って・・・
いきなり、攻撃するな!」
「やなこった!」
ミーニャは、師匠に聞いたことがあります。
人間の薬で治せない病気をばらまく悪魔を、病魔といい、悪魔たちが地上を侵略するための「先兵」なのです・・・
「でもこいつ・・・
うまそうにゃ・・・」
ベランは、ネズミに似ていました・・・




