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序章
その頃、地球では、欲望を追い求める人間が増え、
欲望を追い求める行為が夢であると考えられるようになっていました。
そして、「真の夢」が忘れられようとしていました。
人々は、夢を追い求めるという大儀の下で、互いに争い、奪い合っていました。
その争いで勝った者は、裕福な暮らしを得て、
負けた者はその日の暮らしもままならない状況でした。
勝つためには、手段を選ばず、
バレなければ何をしてもいいんだという考えが横行し、
様々な不正行為が蔓延していました。
この社会は、わずかな報酬でコツコツ働く、
心ある人たちの犠牲により、何とか支えられていました。
そんな中で、一つの伝説がささやかれるようになりました。
「地球に大きな災い近づく時、7つの夢が現れるであろう。」
「その7つの夢は、一つの光となり、災いに立ち向かうであろう。」