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記憶巡りの物語  作者:
2/4

第2章 プロローグ

拝啓、これを読んでいる皆様へ


この文章が知れ渡ったころ、僕は自分の人格がすでにあるかわかりません。遺言みたいな物と考えてもらっていいでしょう。いきなりこの世界に飛び込んできて。慌ててきた人も多いとは思います。しかし帰れないという不安はすでに消え去っていると思ってくれて構いません。誰がこんなことをしたのか?どうしてこうなっていたのか?色々と疑問に思うことあ多いでしょう。じっくり、じっくりと読み進めれば判る事なので気長に読んでいけばいいと思います。

まず初めに自己紹介…とは言ったものの、皆さんにお尋ねしたいことがあります。






前世って信じていますか?









第2章

―ワンダーキングダム―











VR技術。




 スマートフォンなどでも気軽に利用できるようになってきたAR…拡張現実などが急速に発展して行く中で、SRやVRといった仮想現実や代替現実の世界。技術においてもとても大きな進歩が始まっていた。その中でもVR技術において、成都技術工房という中国に多くの支社を持つ会社が一気に勢力をあげていき、専用のヘッドマウントディスプレイを利用したVRによるゲームを開発に成功し、今や仮想現実におけるシェアとしては他社に追随を許さないまでに成長していった。

 成都技術工房が仮想現実型のゲームである「ワンダーキングダム」が発売された。このゲームは簡潔に行ってしまえば本来の一人用RPGとは大きく差が無い。とはいったものの操作に関しては専用ヘッドマウントディスプレイである『陰陽』によって視線や脳波などを測定し、その測定値を元に視点や動きが決まっていくというコントローラー操作ではできないシステムが発売前から大きな注目を集めていた。テスト段階での発売ということで日本国内において2千本のみの限定販売。これを元に今後さらなるVRへの進歩を望むこととなった。





「…やれやれ、さすがに同じようなモンスターばかりでは飽き飽きしてきたところです」

「お、おう。助かったぜ…兄さん何者なんだ?」

 風景は広大な牧場のような広場の中央に大きく草を刈り取っただけの道ができている場所に、緑色の皮膚を持ち、鼻と耳が大きい2頭身くらいの体格で棍棒を持っている怪物…表記上では『GOBLIN』と書かれているモンスターが倒れていた。

 倒れた先にいるのは腰を抜かしているのか、尻もちをついて座っている筋骨隆々のモヒカン頭をして、いかにも「ヒャッハー」などと叫んでいそうな男。そして白のワイシャツに黒いスーツ。両手には鎖のついた短剣を1本づつもっている。初見では日本人とは思えない、金髪のショートカットをした少年が立っていた。現場から察するに、怪物に襲われていたモヒカン頭の男性を助けたのであろう。


「サービス開始したと思ったら、いきなり運営が『オンライン化します!』だの『耐久力を見たいのでログイン不能にしますね♪』だったりと意味わからねぇ事いってきて…何が何だかわかんねぇのにたすけてもらっちまって。助かったぜ兄さんよ」

「いえ。困ったときはお互い様。という言葉もありますし特に気になさらないでください」

 そういうと金髪の少年は剣を横に振り血を払い、はたから見ると何もない空気のようなものにさわりはじめた。すると短剣が光を帯び、一瞬で粒となって消えてった。


「とにかくいきなりこのようなところにいるのは危険です。一度町の方に戻って情報を得てから再度道を進むことをお勧めします」

「兄さんの動きを見て思ったよ…ああそうだ。アンタ名前は何て言うんだ?俺はユーマっていうんだけどよ」

「名乗る程ではありませんよ、ただ貴方が旅をすることを決意したのであれば今後どこかで会うかもしれませんね。…それでは、先を急ぎますので。気を付けてくださいねユーマさん」

「おうっ!今度会った時はちゃんと礼するからよ!じゃあな」

 尻もちをついていた男性は起き上がり、金髪の少年に礼を告げると近くにある大きな町へと戻っていった。それを確認した少年は街とは逆の方向に向かいつつ。


「…一体、ここはどこなんだ。与えられている情報が少なすぎて、混乱する人が多く出てきそうな予感です。そして」








僕は誰なんだ?記憶が思い出せない。

というわけで、第2章のプロローグでした。

各章での時間軸については順番になってなく、自分の中でこんなことをやろう。というのはプロットでまとまってるのでプロローグだけでも更新しとくことで自分の逃げ場をなくす算段です(笑)


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