悪ふざけしすぎた結果オチが迷子になった文章
「スラマッpぐべらっ…………ちょっと何するのよ!!」
「何ってドロップキックだけど?」
「何その『この世界ではドロップキックがあいさつですが?』みたいな登場のしかた?!」
「しょうがないじゃない。タイトルからいって怪しい匂いがぷんぷんするのよ!それに、あの登場の仕方って……」
「しょうがないよ。作者が悪ふざけで書いてるだけだし」
「作者って誰よ?」
「あれ?誰だっけ?」
「忘れたのならいいのよ」
「そうだね。もうそんなことどうでもいいね」
「ええ、最初からそんなくだらないもの存在しないわ」
グサッ
「?なんか聞こえたかしら?まぁいいわ。ところでなんの用?」
「ああ、そうだった。この問題の解き方を教えてほしいんだよ」
「これって……夏休みの課題じゃない。もしかしてまだ終わってなかったの?」
「いや〜えへへ〜それほどdぷげらっ……ちょっと何するの〜」
「どうせその後に『あるよ?』とか言うつもりだったんでしょ?」
「なっ……なんでわかったの?もしや……エスパー」
「そんなわけないでしょ。あなたの性格を考えればこの程度、雑作もないわ」
「おお〜流石、心の友だね。ってあれ?それと殴られる理由って関係なk」
「とりあえずこの問題ね?はぁ、今まで回収されなかったからといってよくこれだけの量溜めたわね」
「いや〜偶然にテスト期間が重なってね。回収されなくてよかったよ」
「余計にやらなきゃだめじゃない!!」
「ふふふ、必要な所だけ勉強すればいいのさ」
「まぁ、それも一理あるわね。えっと……三角関数?」
「そうなんだよね〜。サインコサインタンジャントとかよくわからないんだよね」
「タンジャントじゃなくてタンジェントね。……ちょっとまって……サインコサインタンジェントがわからないでテストを受けたの?」
「え?うん、そうだよー」
「え?どうやって問題解いたのよ?あのテストはサインコサインタンジャントを理解しないと出来ないはずじゃ……」
「え?だってテストの問題って全問ひねりもせずにワークの問題だったよね?」
「えっええ、そうだったわね……」
「だったら後は簡単だよ。ワークはやってないけど私には写すためにもらったこの秘伝の書があるんだよ?」
「なっ……まさか……」
「そう、そのまさかー。テスト前の朝にこの秘伝の書を見て答えを全部覚えるだけ!!」
「いったいどんな頭してるのよ!このハイスペックめ!!」
「えへへー」
「くっ私は毎日努力してるってのに……」
「教えてあげよっかー?記憶力を上げるほ・う・ほ・う?」
「うっ……おっお願いたします」
「むふー。まずは覚えたいページを開きます」
「ふむふむ」
「後は簡単です。ばっと見て覚える!はい終わり!!」
「わかるかー」
「ぷげらっ……暴力反対ー」
「そりゃ私だって反対だわ」
「殴ってるじゃん」
「いいえ、違うわ……これは……チョップよ!!」
「同じだよ!!」
「じゃっじゃあ……ヘッドロック……は?」
「どこのヤンデレだよ!!」
「ふふふ、ふははははは、ひゃっひゃははー」
「キャッキャラが……じゃなくてこっ壊れた……」
「こえー勉強こえー勉強のせいでこうなったと言っても過言ではないよ……
はっ……あのネタが使える……
勉強したくねー勉強したくねーけどエリマキトカ……
……あれ?とめないの?じゃあ言っちゃお。
エリマキトカゲにゃぶげらっ
うぅー痛いよー私にそっちの趣味はないよー」
「はぁ、はぁ、はぁ、危なかった……。え?もう終わりの時間?じゃあ仕方ないわね……せーの」
「「ありがとうございました!!」」
「え?誰に言ってるかって?そんなの知るわけないでしょ。小説家になろうのユーザーさんじゃないかしら?こんなのが小説家になろうに載っているってのが信じられないな……え?その話は厳禁?知らないわよそんなの。私は私の言いたいことを言うだけよ。作者の好きなように指図なんてされないわ。うーん、他にも言いたいことがあるんだけど……」
「おーい、もう行っちゃうよー」
「あっちょっ待ちなさいよ!ふぅ、どうやらここまでみたいね。あなた、命拾いしたわね。これからも勝手なことさせたりしたら許さないからね。じゃ、もう行くわ。え?私のせいでオチを見失ったって?知らないわよそんなの、元からオチなんてないくせに……。そうね、とりあえず爆発でもさせときゃいいのよ。いくらなんでもそれはない?さっさとやりなさい」
「おーい、はやくー」
「今度こそさよならね。では、またどこかで会いましょう」
チュドーン☆