ソラ
真壁仁・作詩「峠」を読んでの感想返詩。
ソラは広い。でも
“天空”には限りがある。
さらにさらに、上空まで行くと
黒く瞑い闇の世界となって
天空は終わる。そこから
新しい“宇宙”が始まる。
その宇宙は限りがない
果てもなく広い。時々
黒い穴に宇宙や星屑たちが
吸い込まれて逝くけれど。それでも
宇宙は終わらない。なぜなら
そこにも宇宙があって
互いに出逢いを待ちながら
広大無辺な宇宙へと
終わりなき旅路に出るからだ。
そうして、時間は流星のように
過ぎ去ってゆく
地球の天空は、
その惑星の風景を、峠と地面で
分かち合っているが。上空にある
いつまでも闇夜の宇宙は、
それを別つ物体がない。
あるとしても、星光と暗闇だけ
だから僕が、その光景に
夢見ることはたぶんない。
自由な宇宙なのだが、やはり
淋しい場所。
この地球はいい場所だ。
例え、峠に立つ瞬間
何かを決めなきゃいけなくても。
闇夜のなかに留まるよりは、明るく
峠に立てば、何もかも見透かせる
自分が自分でいられる。
そして何より、いろんなモノが
そこに在る。
やがて、天空や峠へと昇る人生が
つらくなっても。
そこに在るモノに出逢えば
忘れることが出来るだろう。
だから僕は、ソラや
ホシやツキに近い峠に、憧れを抱く。
何かが判らないとき、
そこに答えが在るから。
国語の授業での作。中学三年生。
作文を書け!と言われたので、作文嫌いだから詩を書いて提出したら、
次の授業で先生に発表されちゃったんだよなあ・・・恥ずかしかった。