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異世界転生聞いてないよ!?~異世界転生したら、仲間が超個性的過ぎました~  作者: 活動休止中 がりうむ
第1章 「始まりの街」

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第8話 『迷い森』

「はぁ。ここどこだろ…...。アクリスたちも見当たらないし...…」


お腹も空いてきたし、何か食べられるものを探そうと歩き出したのが失敗だった。

気づけば、完全に方角を見失っている。


「どうしよう…...。アクリスーーー!!ルークーーー!!」


必死に名前を叫ぶ。

でも、返ってくるのは木々に反響する自分の声だけ。


「まずいよ…...。私一人だと、魔物に遭った時に対処できない…」


私は名前を叫びながら森を歩き回った。


「アクリスーーー!ルークーーー!はぁ。全然声が返ってこない...…。そういえば、ルークは気絶してたし、アクリス寝るって言ってたな……」


やばいよ…。

そのとき、空からぽつり、ぽつりと雨が落ちてきた。


「ああ……雨だ.…..」


次第に強くなる雨を避けるように走ると、目の前に洞窟のようなものを見つけた。


「よかった...…。ひとまずここで雨宿りをしよう」


服はすっかりぐっしょり濡れている。

雨音はどんどん激しくなり、洞窟の奥には薄暗く湿った空気が漂っていた。

すると、その奥に蓋のされた壺がひとつ、ぽつんと置かれていた。


「なんだろ、これ?」


壺から、肌にまとわりつくような嫌な気配が滲み出ていた。

だが、なぜか、不思議と目が離せない。

……ちょっとだけ、見るだけ。

私はそっと蓋を外した。


「わぁ!!」


すると、壺から真っ黒な煙が噴き出し、私は驚いて後ろに転んだ。

煙の中から現れたのは、背の高い男。


「何百年ぶりだろう……この空気。そこのお前が私をこの壺の中から出してくれたのか?」


「はい…」


男はにやりと笑い悠然とこう語りだした。


「私の名前は悪魔エタニエル。地獄の伯爵にして、過去や未来に干渉することができるものだ。……お前の名はあおいというのか」


「あっ悪魔!?」


男は私に顔を見ただけで私に名前を言い当てられ、背筋が凍る。


「おいおい。そんなに怖がるな。私は無差別に人に害をなす趣味はない」


そう言いつつ、私をじっと見つめる。


「それにしてもお前困っているな?このエタニエルが助けてやろうではないか。さぁ言ってみろ」


「えっと.…..。仲間とはぐれちゃって.…..」


「そうかそうか.…..。ならば、この鬱陶しい天気からどうにかするか」


エタニエルはそう言って雨の降っている洞窟の外に出た。


「私にかかれば天気を変えるなど簡単だ。」


エタニエルは手を天に掲げると、雨が徐々に止んできた。


「本当に止んできた!?」


「ガハハハッ!私にかかればこのくらいは簡単だ。さぁ。お前の探している仲間とやらに会いに行こうではないか!」


そういってエタニエルは歩き出した。

なんか胡散臭そうだと思ったけど大丈夫なのかな...?

私はそのままエタニエルの後を追った。


エタニエルはまるで仲間の居場所がわかるかのように道を進んでいっている。


「この先だ」


エタニエルがそういうと、目の前にはルークとアクリスの姿があった。

よかった...…。

私が一安心すると、


「おいおい。この龍はお前の仲間か?」


「ええ。そうですけど」


すると、エタニエルは私にこう聞いてきた。


「そうか。私がこの忌々しい龍を倒してもいいか?」


「えっ?だめですよ!私の仲間ですよ。一応...…」


「そうか……」


一瞬、つまらなさそうな顔をした後、彼はにやりと笑った。


「では提案だ。私と契約しないか? この龍より、ずっと良い未来をくれてやろう」


「いやです! 契約はもうこりごりなんで!」


私たちが言い争いになっていると、後ろで寝ていたアクリスが目を覚ました。


「ん……?この邪悪な気配。悪魔か?」


「ハハハハ、よくわかったな。さすが龍だ。私の名前は悪魔エタニエル。地獄の伯爵にして、過去や未来に干渉することができるものだ。お前の仲間が迷っていたからここに連れてきた。」


「そうか...。それは感謝しよう。だが、あおい。こいつは悪魔だ。ここで退治せねば」


「できるものならやってみなさいよ。未来が見える私に攻撃を当てるのはほぼ不可能だと思うのだがね」


「そうかならやってやるさ」


アクリスはそう言って詠唱しだした。


「鳴り止まぬ嘆きに終止符を。猛り狂う悪意に安息を『(セイクリッド)祓い(アブソリューション)』!」


アクリスの口は白く光り輝いた。

まるで、天使のような優しくふんわりとした光。


そして、放たれた閃光はエタニエルに当たったかのこのように見えた。

しかし、その場にエタニエルの姿はなかった。


「や、やられたの……?」


「ガハハハッ。この私を倒すのは無理といっただろう。見たところ、お前たちは騎士団に追われているようだな。この私がその過去をなかったことにしてやろう」


エタニエルはそう言って指をパチンとした。


「これで世界は変わった。さぁ、街へ戻るぞ」


そして、振り返ってこう続ける。


「――そうだな。契約は結ばんでいい。代わりに、私もお前たちのパーティーに加わろう。お前といる未来は面白そうだ」


私たちは気絶したルークを背負い、エタニエルについて森を後にした。

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