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異世界転生聞いてないよ!?~異世界転生したら、仲間が超個性的過ぎました~  作者: 活動休止中 がりうむ
第1章 「始まりの街」

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第6話 『ドラゴン討伐』

最悪よ。

朝っぱらからルークに叩き起こされて、ドラゴン討伐に無理やり連れて行かれるなんて……。

私は重たい足取りで、ルークとともにドラゴンがいると噂されている山へ向かっていた。

道中、明らかに機嫌の悪い私に、ルークは何度もしつこく話しかけてくる。


「そんなに機嫌を悪くしないでよ、あおいちゃん。俺がドラゴンを倒して君を楽させてあげるから」


「……」


私がずっと無視をしているとルークも諦めたのか話さなくなった。



一時間ほど草原を歩くと、目的の山が見えてきた。


「ここがドラゴンのいると噂されている山だな……。あおいちゃん。山を登るから手をつなぐよ」


ルークが差し出した手を無視して、私はそのまま山を登り始めた。

山の中は木々が密集し、ツタや下草が絡み合っていて、まともに進めない。


「これじゃ、全然前に進めない……」


なかなか先に進めず、私が困っていると、後ろから剣を持ったルークが現れた。


「あおいちゃん。山は草が多いから剣で切って道を作るよ。俺の後ろについてきて」


剣があるなら先に言ってよ……。

私はしょうがなく後ろについていく。



やがて山頂にたどり着くと、そこには崩れかけの城が佇んでいた。


「ここにドラゴンがいるの?」


「ああ。この城はもともと戦争のときに使われていた防衛拠点だったらしい。けど、戦争が終わって使われなくなると、魔物が住み着いて近隣の農家に被害を出しているんだって」


ルークはそう言って城の入り口まで行った。


「さぁ。この俺がここのモンスター全部ぶっ倒してやるぜ!!」


城内は真っ暗で、足元すら見えない。

ルークの背中を頼りに進んでいると


バサッ!


目の前に巨大なコウモリのような魔物が現れた。


「きゃあっ!?」


その私の声を聞きつけたルークは振り返り一閃。

魔物はあっさりと切り伏せられた。


「痛たたた……」


腰を抜かした私に、ルークが手を差し伸べる。


「ありがとう……」


「礼なんていらないさ。だって僕は、君の婚約者だからね♪」


……やっぱり言うんじゃなかった。



立ち上がって先へ進むと、すぐにルークの様子が一変した。


「あおいちゃん。静かにしてろ……」


ルークにそう言われ私も息を殺してついていった。


すると、


ドンギャーー!!


天井を揺るがすような咆哮が響いた。

見上げると、闇の中に二つの巨大な瞳。


「おぬしらは、我の住処を荒らす者か……?」


声が、直接脳に流れ込んでくる。


「テレパシー……。そうだよ。この俺がおまえを倒してやるんだよ!!『氷結剣(アイスブレード)』!!」


彼の剣が一瞬にして氷に包まれた。


「ふん。そうか。なら死ぬがよい……」


次の瞬間、巨大な火球が放たれた。


「わあっ!」


火球はルークに直撃し、彼は派手に吹き飛ばされた。

血まみれで転がるルークが、かすれ声で言う。


「わぁっ!」


炎の球はルークに直撃しルークは派手に吹き飛ばされた。

血まみれのルークは死にそうなかすれた声で私に言った。


「ううう………。あおいちゃん……。俺はいいから逃げて……」


「えっ!?そんな……」


私は一瞬頭が真っ白になる。

いくら私をこんなところに無理やり起こして連れてきたルークでも置いて逃げるなんて……。


「いいから逃げて……。最後に言わせて、あおいちゃん大好きだよ……」


最後のその一言に私は急に冷静になった。


うん。このまま置いて逃げよう。

私が出口へ向かうと、


「えっ!? ほんとに逃げるの!? ひどくない!?」


……元気じゃない。

何なの人。


「待て。もしや人を探しておるな。それも1人ではない」


と天井にいたドラゴンが私に話しかけてきた。

えっ!?

驚きつつ、私はうなずく。


「……はい」


「ならば、我と契約せよ」


闇の中から現れたドラゴンは、東洋の竜の姿をしていた。

真っ青な鱗が、暗闇の中で妖しく輝いている。


「我と契約すればおぬしは探している人を見つけられる」


「なぜそうわかるんですか?」


「我には見える。おぬしの行く道は試練に満ち、今の力では道半ばで倒れる。だが、我がいれば、それらを越えられる」


少し考えて、私は答えた。


「わかりました、契約します」


「そうか」


すると、私の足元に魔法陣が展開された。


「これで我とおぬしは契約で結ばれた。我はアクリス。名を教えるがいい」


「六本あおいです」


「そうか。ならば、いくぞあおい」


アクリスは街の方へ向かって飛んでいき、私も気絶したルークの手当てをしてから背負って街へ向かっていった。

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