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頑張ることを諦めた俺を気に入ったのは学年で一番クールなあの子!?  作者: ドラゴロイド


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第7話 瀬戸川さんお勧めのバイトとは?

放課後。




「さっ!!行きましょうか?」


「・・・瀬戸川さんは部活はどこにも入っていないんだっけ?」


「えぇ。理由は分かるでしょ?」


「まぁね」




彼女が1つの部活に入ったら、彼女目当ての男たちが続出するだろう。


そうなったら、真剣に頑張ろうとする人たちに迷惑をかけるからな。


仕方ないかもしれない。




「それにしても・・・凄い視線がこっちにくるんだけど」


「瀬戸川さんが男を誘うのが珍しいだけじゃないかな?」


「だとしても、この視線は鬱陶しいわね」


「ちょっと言葉が過激だよ」




ちょいちょい過激な言葉が彼女から出てくるが、もしかして、意外と口が悪い感じなのかな?




「仕方ないでしょ。ストレスが溜まるようなことが多かったから、これぐらいしないとおかしくなるわよ」


「・・・自分を守るためね」


「そういうことよ」




なるほどな。色々視線とか、変な噂とかも流れたりして中学時代はストレスが溜まることが多かったらしく、人目がないところでストレス発散のために声を出していたんだと。




「家の中ではストレス発散しなかったのか?」


「・・・家ではできないわよ」


「・・・そっか」




一瞬悲しい顔をしていたため、すぐに話を切ることに。


・・・俺と一緒で家族関係に問題があるんかね?




「っでバイトを紹介してくれるって話だったけど・・・」


「そうね」


「どこへ向かうのさ」


「もうすぐ着くわよ」




と学校を出て10分は歩いている。


学校を出る時も視線が凄かったな。


めっちゃ嫉妬の視線が刺さって、明日の学校がつらいが。




「ここよ」


「ここは・・・カフェかな?」


「私の叔父が経営しているの」


「駅からも離れているんだな」




駅からは歩いて15分はするな。




「けど、人気チェーン店の陰に隠れた有名カフェなのよ」


「それは凄いな」




俺が知っている有名チェーンだと〇タバとかかな。


そんな中での隠れた名店って言うからには相当凄いのかもな。




カランカラン


「叔父さん」


「涼香ちゃん。いらっしゃ・・・その隣の子は?」


「私のクラスメイトよ」


「初めまして。瀬戸川さんのクラスメイトの香田龍也です」


「初めまして。涼香ちゃんの叔父の瀬戸川勇樹(ゆうき)だ。ここのマスターでもあるかな」


「叔父さんは30歳から1人でカフェを始めているのよ」


「それは・・・凄すぎる」




カフェを1人で経営ってめっちゃ大変だろうに。




「若い時は1人でやっていたけど、最近は歳だからね。バイトを雇っているんだよね」


「それでね叔父さん。昨日バイトの人が1人辞めたんだよね」


「そうだな。親の都合で引っ越すことになったらしくてな」


「香田君をここで働くのはどうかなっと思って」


「それはなんでだい?」


「元々、俺がアルバイトを探していまして」


「それを聞いた私が、おじさんがバイトの話をしていたのを思い出して誘ったって感じかな」


「なるほどね・・・香田君」


「はい」




と勇樹さんは俺に向かってこう言った。




「君はコーヒーは入れれるかな?」


「はい。コーヒーは俺も大好きなので、自分のお小遣いで買っては1人で飲んだりしていますが」


「今、ちょっとやってもらってもいいかな?」


「・・・はい」




っとことで、店の物を使ってコーヒーを淹れてみた。


淹れ終わったコーヒーを勇樹さんが飲んで一言。




「・・・香田君」


「もしかしてまずか「合格だ」えっ!?」


「ちゃんとコーヒーの淹れ方をしっかり勉強しているのが分かる。


後は接客の方だけど、できそうかい?」


「大丈夫です」


「分かった。なら明日からでも来てもらうことは出来るかな?」


「・・・はい。できます!!」




ということでまさかの一発合格する俺だった。




「・・・そんなにおいしかったの叔父さん?」


「あぁ。このまま私のところで勉強すれば店を継いでほしいぐらいだな」


「・・・辛口の叔父さんがここまで褒めるだなんて、香田君は凄いね」




と瀬戸川さんにも褒められてちょっと気恥ずかしい気持ちになるのだった。



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