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頑張ることを諦めた俺を気に入ったのは学年で一番クールなあの子!?  作者: ドラゴロイド


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第66話 クラスの打ち上げ。

そんな兄貴との会話が終わった後、俺は1人で外に出た。


午後からのクラスの打ち上げ会に行くためだ。




「・・・俺のことを思ってやったことってのはちょっと笑えたよな」




俺が努力している姿を見て、負けないように壁となって表れた。


・・・壁は壁でも殴って壊せない+飛び越えることができない壁は辞めてほしかったな。




「・・・諦めて初めて自分自身に向き合うことができたってのが皮肉なんだよな」




自分のことを一番自分が知っているというが、俺の場合そうではなかったらしい。




「・・・両親とも会話をしないとな」




今の両親が俺のことをどう思っているかは全く分からない。


昔は、




『恭平のように・・・』


『恭平はこうだったぞ』


『龍也なら恭平のようにできる』




ってどんなに頑張っても比べられていたんだよな。


・・・これって親としてどうなんだろう?


マサは『それって毒親と変わらんって』て言われたけども。




「・・・毒親かぁ」




それでも完全には憎めないんだよな。


期待することは諦めているけども。




「あの人たちからの言葉でもっと頑張ろうって気合はあったからな」




それがもうない今は・・・俺は親のことをどう思っているかが分からない。


・・・そのためにもマジで一回話さないとな。




「・・・・・」


「どうしてお前は辛気臭い顔をしているんだよ」


「マサ」




集合場所のカラオケ屋に向かう道中でマサと合流した俺は兄貴との話をしてみた。




「なるほどな」


「俺は・・・間違っていたのかな?」


「間違ってはいないだろ。お前がずっと頑張っているのは知っているからな。それを褒めていないのははっきり言って親としてどうなんだって思うしな」


「そっか・・・」


「お前のお兄さんって結局お前のことを考えいるようでわかっていないんだからな。お前が自分のせいでどれだけの苦労してきたかを」


「・・・」




そうかもなぁ。俺は色んな期待を勝手に背負って・背負わされた結果、


壊れていったんだろうな。




「まっ、今のタツなら問題ないと思うがな?」


「そっか?」


「前にも言ったけど・・・中学のお前は怖かったからな」




親友のマサが言うなら本当に怖かったんだろうな。




「それでも・・・俺を馬鹿にするやつは多かったけどな」


「その結果が、あの喧嘩につながるんだろう?」


「そうだけど」




人間どんなに馬鹿にされて無視しても・・・限界はあるんだよな。


結構馬鹿にされて・・・プツンとなって喧嘩になったからな。




「しかも何がすごいて・・・相手が5人に対して1人でぼこぼこにしたんだからな」


「その結果が生徒指導からの説教だったがな」


「それでお前にちょっかいや馬鹿にするやつが減ったんだからよかったんじゃね」




そうかもしれないけども、内申点が下げられたことには変わらんしな。




「・・・って着いたんだが」


「委員長」


「佐島君に香田君。結構早く来たね?」


「家にいてもなにもやる気がないからな」


「俺は早くいかないと寝ちゃいそうだから」


「アハハハ・・・女子の何人か寝てそうで怖いんだよね」


「「それは・・・ありえそう」」




昨日までの反響で厨房班は地獄だったからな。


・・・最悪ありえそうだな。


と思っていたのだが、約束の時間には全員到着できたのだった。




「一応、部屋は3つ取れたからどこでも入ってね」


「頑張って予約を取ってくれた委員長に拍手」




と何人かで拍手した。


マジで委員長の気遣いってすごいな。


そして、俺は部屋に入ったのだが・・・




「・・・男子俺だけ何?」


「ここのグループは厨房班がメインだからね」


「マジっすか」




まさかの男1人にビビりながら打ち上げがスタートした。




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




「ってことは香田君は瀬戸川さんと同じところでバイトしているんだ?」


「だね。彼女に誘われてね」


「なるほど・・・喫茶店のアルバイトは私もしたいな」


「私も」


「香田君はコーヒー淹れたりするの?」


「最近マスターから許可をもらってね」


「「「へぇ~~~」」」




なんか・・・俺ばかり質問されて恥ずかしいんだけど?




「どうして瀬戸川さんは香田君に提案したんだろ?」


「似ていたかららしい」


「「似ていた?」」


「優秀な兄弟との差に劣等感を抱いていたってところがね」


「・・・瀬戸川さんにもお姉さんがいるって話だよね」


「瀬戸川さん曰く、自分より天才だって」


「「そんなにすごいんだ」」




実際瀬戸川さんに聞いた話によると、学年で1位は当たり前だったらしく、


全国でもトップ50ぐらいに入っていたほどらしい。


・・・あんなにおちょくる人なのに・・頭がいいは反則だと思う。




「香田君もそうだったの?」


「だね・・・兄貴との差で馬鹿にもされていたからね」


「・・・香田君も十分凄いと思うけどね」


「そうだよ!!」


「うんうん」


「えっ・・・」




女子からのまさかの援護に驚いた。


俺は自分自身を肯定するって言っても、それがまだできたわけではない。


だからこそ・・・凄いって人から言われるとは思ってもみなかったな。




「前にも言ったけど・・・香田君は自分を過小評価しているって」


「過少・・・評価・・・」




過小評価じゃない気もするんだがなぁ。

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― 新着の感想 ―
兄貴や姉御は天才かもしれんが、弟に対しての接し方は全国平均で下から数えるほうが早いのは間違いないんだよな。 なまじ兄は天賦の才能で何事もやれば瞬時にできてしまうため「普通の人間」がわからない。 龍也も…
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