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頑張ることを諦めた俺を気に入ったのは学年で一番クールなあの子!?  作者: ドラゴロイド


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第63話 ・・・俺の価値観かぁ

休憩室で30分寝た俺は雫ちゃんと美晴ちゃんに謝っていた。




「本当に申し訳ない。10分ぐらいで起きると思っていたけど」


「仕方ないですよ。忙しそうにしていたのは知っていましたし・・・ねっ?美晴」


「そうですよ・・・午後からも頑張ってください。龍也さん」




と2人から激励をもらいつつ、俺は自分のクラスに戻るのであった。


後で2人には何かしら詫びをしないとな。


・・・そういえば、美晴ちゃんが俺のこと名前呼びだったのは気のせいかな?




「今は気にしないでおこう・・・とりあえず教室・・・はい?」




教室のほうを見てみたら・・・何かめっちゃ人が並んでいるんだけど?




「すいません。通らせていただきます」




と俺は人の列を掻き分けて教室に入った。




「戻りました」


「香田君、体は大丈夫そう?」


「何とかね、それよりも・・・一体?」


「実は・・・」




と同じ厨房班で午後当番の子に聞いたのだが・・・


接客していた女子にナンパしてきた男子生徒がいたんだと。


それを周りで咎めたりしたんだが、聞き入れてもらえず、


終いには女性に手を出そうとまでしたんだとか。


幸い出されそうになったところをクラスの男子が止めたおかげで暴力行為は免れたが。




「それでいったんストップが入った感じかな」


「そういうことね。・・・再開は?」


「一応13時半からだよ」


「・・・香田君」


「瀬戸川さん?」




なんか瀬戸川さんめっちゃ疲れてない?




「どうしたの?」


「香田君が提案した写真撮影で1番指名されていたからね」


「男子はお断りしてもらったけれど・・・それでも多かったわよ」


「・・・なんかすいません」




俺が提案したことが彼女を苦しませることになったとは。




「別にいいわよ。これから厨房のほうが大変になるから」


「・・・否定できないな」


「って言っても、瀬戸川さんも大変だろうけどね」


「・・・一緒に頑張りましょ」


「・・・だね」




・・・そういえばちょっと気になることが?




「人が何人かいないのは?」


「最後の買い出し中って感じだね」


「材料も7割無くなったから」


「そんなに無くなっていたんだ」




午前と午後を合わせて大体5時間弱でそこまで減っていたのか。




「そろそろだね・・・」


「香田君・・・頑張ろうね」


「・・・だね」




厨房班全員が絶望して目が死んだ状態で、13時半になり再開するのだった。




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




キ~~~ンコ~~~ン!!カ~~~ンコ~~~ン!!


『これにて、第〇〇回光州祭を終了します』


「・・・ってことは」


「・・・遂に」


「・・・やった」


「「「「終わったーーー!!」」」」




とクラス全員で歓喜の声が。


もうみんなへとへとだからな。


再開してからも客足が来るわ来るわ。全然減らないんだよ。


それで結構疲れた・・・家帰って寝たいけど、片付けがあるんだよな。




「・・・本当に終わったんだなぁ」


「・・・片付けがだるいよ」


「そこは、午前シフトのメンバーでやるから、午後組は休憩してて」




とのことで、椅子に座ってダランっとなっていた。




「香田君お疲れ」


「・・・本当にお疲れ」


「香田君は1日シフトだったよね?」


「・・・そうだよ」


「本当の本当にお疲れさまだよ」


「香田君ってお兄さんがいるよね」


「・・・まぁね」




・・・何だ?兄貴の話が聞きたいなら、結構あるから話せるぞ。




「お兄さんもそうだけど、香田君は本当にすごいよね」


「運動もできて勉強も得意なんだから」


「料理も男子で唯一できるってのがね」


「・・・・・・」




まさか、ここまで褒められるとは思ってもみなかったからか、


今の俺は多分凄いアホ面していたと思う。




「どうしたの香田君」


「いや・・・ここまで褒められるとは思ってもみなかったから、どう反応すればいいかわからない」


「そうなの?」


「・・・どうしたの」


「瀬戸川さん?」


「褒められて反応できなかっただけ俺が」


「・・・あなたの環境的に、褒められたことは今までなかったんじゃないの?」




・・・そうなんだよな。姉・兄がすごかったからか、俺に求められるレベルが高く、今まで家族に褒められたことがない。


学校でも兄と比べられ続けていたからか、記憶がないんだよな。




「・・・どんな環境にいたんだろう」


「香田君は・・・自分の価値がわかっていないのよ」


「価値?」


「自分が実はどれだけすごいのかってことよ」


「そうだよ。香田君もすごいって」


「自信もっていいと思うよ」


「あ・・ありがとう」




なんか・・すごい女子から褒められて、めっちゃ恥ずかしいんだけど。


それに・・・なんか優しい目で見てくるのはムズムズするからやめてね?




「香田君は価値観を広めるべきよ」


「価値観か・・」


「自分の凄さは自分がよく知っているように見えて知らないところもあるのよ」




俺自身の価値観か・・・ちょっと考えてみるのもありかもしれないな。

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