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頑張ることを諦めた俺を気に入ったのは学年で一番クールなあの子!?  作者: ドラゴロイド


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第46話 学年対抗リレーとちょっとしたトラブル?

昼食を終えた俺たちは、妹たちと別れて団のテントに戻ってきた。




「後は・・・何が残っているんだ?」


「2・3年生による騎馬戦とかだな」


「それと学年対抗リレーよね」


「みんな頑張ってね」


「ここのメンツだと委員長以外出場するのか」


「・・・結構あれなんだよな」


「えぇ。接戦なのよね」




そう、今回の体育祭の午前の部の結果が出たのだが、


1位 赤団


2位 青団


3位 白団


4位 黄団


の順位なのだが、点数差はそこまでないんだよね。


つまり、どこかで均衡が崩れれば1位も夢じゃない。




「けど兄貴がいるからな赤団には」


「それに何があるってんだよ?」


「あの人、体育祭で負けたことがないんだよ」


「それってどういうことよ?」


「あの人が所属している団は必ず優勝しているんだよ。小学校の時からね」


「「マジ?・嘘でしょ?」」




ところがどっこい、夢ではございません。


あの人が所属している団は必ずと言っていいほど優勝している。


小学校からそうだったし、中学でもそうだったよ。




「それならさ・・・ここでそのジンクスを破ろうぜ」


「それマジで言っているのかよ」


「今の私たちの青団とあなたのお兄さんの赤団は接戦なのよ。ここで狙えるなら狙ったほうがいいわよ」


「けどなぁ~~~」




あの人に勝てるのかな?




「あなたは勝つことを諦めているのよね」


「まぁそうだな」


「それは1人で勝つことを諦めているのでしょ?」


「・・・うん」


「なら、1人じゃなくて全員で勝ちに行こうぜ」


「私が言えたことではないけれどもね」


「・・・・・」




そっか・・・確かに。


これは1人で戦うわけじゃないからな。


全員で勝利をつかみに行く。これも・・・青春なのかね?




「よっしゃ!!俄然燃えてきたってもんだ」


「こういう勝負事がお前は好きだもんな」


「もちのろんだっつうの」




とマサは気合十分って感じだな。




「瀬戸川さんは」


「何かしら?」


「お姉さんに勝つことを諦めたことってある?」


「・・・一度は折れたことがあるわ」


「マジで?」


「何よその変な顔は?」


「待って。急に毒舌いれてこないで」


「・・・あの人は天才で私は天才じゃなかった。それで一度はあきらめたけど・・・諦めたら結局何も残らないのよね」


「それは・・・分かる」




俺は特にそうかもしれん。諦めた結果、今の俺がいるってもんだからな。




「けど、諦めるまでの過程を私は捨てたくなかった。逃げたくなかった。」


「それは」


「だからもう一度抗ってみようと思ったのよ。この人に勝って見せるってね」




それは・・・俺には持ち合わせていなかった心だな。




「さぁ、行きましょ!!香田君」




この時の瀬戸川さんの姿は、勝利の女神に見えたのだった。




そして始まった学年リレー。俺はアンカー。


他のクラスが陸上部とかで固めている中で、1人だけ帰宅部だからな。


ただ・・球技大会でそれなりに活躍していたのと恭平の弟ってのが知れ渡っているからか・・・何故か警戒されているんだが?




「位置について!!よ~~~い」


パン!!




という音とともに1年のリレーからスタートした。


さすがはマサだな。1位を取ってやがる。


待って・・・このまま1位だったらってそんなわけないよな。




「あっ、抜かれた」




第4走者のところで3位に落ちたが、全然上位をキープしている。


このまま行っても問題ないが、




「うわ!?あの子速くない?」


「さすが瀬戸川さんだ!!」




何と俺の前の瀬戸川さんが前を1人抜いて2位に躍り出た。




『諦めたら結局何も残らないのよね』


『諦めるまでの過程を私は捨てたくなかった。逃げたくなかった。』




さっきの彼女の発言を思い出す。


確かに俺は諦めた。これでもういいやって思ったぐらい、あの人との差を感じて努力することをやめた。


それでいいやと思っていたけど、確かに今感じてきたよ。虚しさが。


そして・・・異常なまでの苛立ちが。




(俺は恭平の弟じゃない!!香田達也っという人間を見せてやる!!)




久しぶりな感じだよ。


ここまで心が燃えてくる瞬間は。




「香田君!!」


「任せろ!!」




2人でバトンを受け取った俺は1位のクラスのアンカーとの差を詰めた。その差は5mぐらいだろうか。


向うは最後の直線でスパートをかけるみたいだが・・・


そうはさせねえよ。




「っ!!」


「なっ!?」




だから俺は最終コーナーの時点でギアをあげた。


向うも意表を突かれたのか遅れたな。


一気に抜き去り後はゴールテープを切るだけ。


後ろを振り返る余裕はない。足音は聞こえてくるけど無視だ。




そして・・・なんと。




「・・・やった」




1位でゴールできたのだった。


他のみんなからめっちゃ喜ばれたよ。


俺も・・・頑張れたな・・・




「凄かったわよ。最後のスパートは」


「そうなん?ならそれは瀬戸川さんのおかげかもね」


「?」




と余韻に浸っていたんだが・・・ここでアクシデントが。


それは・・・




「どうした菊池?」


「さっきの学年リレーで、足を挫いた」


「お前・・・団対抗どうするんだ?」




団対抗リレーは各団の学年男女2人を選抜して走るんだが、


その選抜の子がまさかの足を挫いてしまい出られなくなった。


これは・・・誰が出るんだ?




「いるじゃん・・・ここに適任が」




って言った人が見たのは・・・俺!?

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