第40話 体育祭の実行委員になったのは・・・
「・・・・・」ず~~~ん
「ドンマイ」
「クソッタレがーーー!!」
と怒っているのはマサだ。
なぜ怒っているのかというと、少々時間がさかのぼる。
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始業式の次の日。
先生から、
「早速だけど・・・体育祭の実行委員を決めます」
ということで実行委員会を募ることに。
体育祭は団が赤・白・青・黄の4つの団に別れる。
俺たち1年2組は青団だ。
「できるなら・・・部活がない子がいいんだよね」
「運動部は特にですよね」
運動部は秋の大会があるからな。
その練習のため、実行委員としての仕事はほぼできないだろうしな。
「1年だからそこまでかかわることはないんじゃねえか?」
「そうだろうけどな・・・」
「とりあえず・・・文化部と帰宅部の人でじゃんけんしてもらっていい?」
ということになり、俺を含む6人でじゃんけんをした結果。
マサが実行委員に選出されるのだった。
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「なんで・・・なんで俺はあの時パーを出したんだ」
「嘆くのはいいけどよ・・・なんでバイト先にくるんだよ?」
「愚痴を聞いてもらおうと思ってな」
「俺は仕事中だ」
「分かってるってば」
って会話をした。
「注文は?」
「オリジナルコーヒー。ブラックで」
「砂糖とミルクは?」
「大丈夫」
とマサの注文を受けて、俺がコーヒーを淹れてそのまま持って行った。
「・・・タツが淹れるんだ」
「マスターから許可をもらってな」
「なるほどな」
「・・・2人は何をしているの」
「マサの愚痴に付き合っていただけ」
「・・・そういうことね」
「どういうことですか?」
と瀬戸川さんに雫ちゃんが着替え終わって合流した。
ちなみに、マスターは奥さんと買い出し中だ。
「・・・本当に嫌だ」
「頑張れ」
「どうしたんですか?」
「佐島君が体育祭の実行委員に選ばれたのよ」
「あぁ~~~大変ですもんね」
「・・・委員長に投げたかった」
「その委員長が文化祭の実行委員にそのままなるらしいから仕方ないだろ?」
そう。われらが委員長が、
「文化祭の実行委員は僕がやるから任せてよ」
とのこと。めっちゃかっこよかったよ。
「じゃんけんでまさか1発で負けるとは思わなんだ」
「あれは綺麗だったな」
俺を含むほかのみんなもまさか1発で決まるとは思わなかったから、
「えっ・・・」って感じで固まったもんな。
「体育祭の実行委員は大変だからな」
「設営とかなぁ~~~それ以上に明日なんだよ」
「明日って何があるんだ?」
ちなみに、マサはカウンター席で寛ぎ、俺は先ほど淹れたコーヒーの道具や皿を洗っている。
瀬戸川さんと雫ちゃんはお客さんが来るまで、店の掃除をやっているぞ。
「明日は顔合わせと話し合いなんだよ」
「話し合い?」
「そう」
顔合わせは分かるけど・・・話し合いってなんだよ?
「ほら、体育祭って団競技や学年競技があるだろ」
「あぁ」
「それを使う順番みたいなのを決めるんだとよ」
「そういうことね」
この日はこのクラスがとかこの日はこの団が使用するって感じか。
「早速明日話し合う都合上、先生に報告して明日の時間に参加する競技を決めてもらうんだわ」
「なるほどな・・・俺は何に出ようかな」
「お前に学年対抗リレーに出てほしいんだがな」
「なんでだよ」
「50m走・・・っていえば分かるか?」
どうやら俺はクラスの男子の中でも足が速いほうらしい。
今でも朝に走ったりするからな。継続はしている。
「なるほどねぇ」
「・・・明日が憂鬱だぁ~~~」
「休もうとするのはなしな」
「分かってるよ」
「あら?佐島君は明日サボるのかしら?」
「サボらないからな!?」
「瀬戸川さんに雫ちゃんは掃除終わった?」
「えぇ」
「はい!!・・・体育祭は楽しみですよね」
「中学校はいつだっけ?」
「9月〇日ですよ」
「俺たちの体育祭から1週間後だな」
「・・・結構準備期間が短いよな」
「夏休み始まってからすぐだもんな」
だから、高校の体育祭ってどたばたしているイメージがあるんだよな。
「・・・瀬戸川さんは回避したんだよね」
「・・・なぜかみんな私に対して遠慮するのよね・・・どうしてかしら?」
「「・・・・・」」
俺とマサは分かっている。
瀬戸川さんに実行委員をやってもらうのはいいかもしれないけども、
彼女が妥協するタイプじゃないから・・・なったらなったで大変な目にある可能性が高いってことに。
・・・練習を休み返上してやるかもしれないな。
「・・なったからには中途半端な真似はしたくねえな」
「俺は・・・兄貴と同じ競技に出なければそれでいいや」
「・・・香田君は志が低いわね」
「それが一番楽なことに気付いたからね」
本当に。兄貴と同じ競技だけは・・・マジで参加したくない。
頼むよ!!運命の女神様!!




