第35話 ・・・・俺はどうしてここにいるのだろうか?
・・・俺は何でここにいるのだろうか?
「現実逃避をするな。タツ」
「分かっているけど・・・逃避したくなるだろ?」
そう、俺はマサと一緒に海に来ていたのだ。
なんで海に来ているのかというと・・・
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3日前
「結局、サッカー部はベスト4か」
「ベスト4もすごいけどな」
「・・・結局タツのお兄さんともう1人の先輩のワンマンチーム感が強かったからな」
「同じ強豪なら気づくわな。誰を抑えれば勝てるかが」
それでも、マークされても得点を決めていたが、全国の壁は高かった。
準決勝で3-4の接戦の末、兄貴たちは敗れたのだった。
「これでプロに行かないってのがな」
「兄貴は医者を目指しているからな」
「なるほどね・・・ところで話が変わるけどよ」
「どうした?」
と話を変えるマサ。
いったい何を言うのかな?
「海に興味ないか?」
「・・・どうして海?」
「実はさ・・・」
と話を聞くことに。
マサのお父さんの弟さん・・・叔父さんが海の家を経営しているみたいで、
今年から手伝ってほしいとのこと。
友達も許可をもらえれば誘ってほしいんだって。
「なるほどね」
「・・・でどうだ?」
「別に問題ないけど・・いつからなんだ?」
「3日後」
「・・・大丈夫だな」
8月5日~7日の間の手伝いが決まるのであった。
喫茶店のほうにも連絡を入れて、友達の手伝いのため休みを取らせてもらい、
参加することになった。
妹の全国大会は8月17日からだからな。問題ねえわ。
「親戚の集まりとかにはいかないのか」
「行くわけねえだろう。あんな場所に」
「・・・めっちゃ反感しているな」
「だって、俺を馬鹿にする発言が多い場所になんで自ら飛び込まないといけないんだよ?」
「・・・それもそうか」
だから、俺は親戚の集まりには基本参加しないぞ。
けどおじいちゃんおばあちゃんには会いたいので(おじいちゃん・おばあちゃんは差別をしないいい人だから)、後で会う予定だ。
「じゃあ3日後は頼むな」
「おう。・・・ところで聞きたいことが」
「何だ?」
「・・・海の家のバイトはどれだけ大変なんだ?」
「・・・休憩が取れないって思ったほうがいいかもしれないな」
「・・・熱中症で倒れるぞ」
「そこは叔父さんがちゃんと考えているみたいだから・・・頑張るぞ」
「・・・軽い気持ちで受けなければよかった」
と海の家のアルバイトが決まるのであった。
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・・・ってな感じで海の家でのアルバイトをしているのだが、
「店員さ~~~ん!!」
「少々お待ちください!!」
「タツ!!あっちのお客さんの注文の奴ができたから持って行ってくれ!!」
「分かった!!」
うん。間違いなく地獄だな。
あっち行ってこっち行って、てんやわんやだな。
時にめんどくさいお客を相手にしつつ、仕事をこなしていく。
これは・・・思っている以上にしんどいぞ。
夏の暑さも相まって・・・疲れがヤバい。
「タツ!!・・・大丈夫か?」
「・・・ヤバいな」
現在、お昼のピークが過ぎ去り休憩している。
・・・体全体に悲鳴がが。
「まさか・・・ここまで大変だったとは」
「俺も・・初めて体験したからな」
「そうだよな・・・これが後2日もあるの?」
「その分、バイト代は弾んでくれるって叔父さんがな」
「それなら・・・頑張ってやるよ」
めっちゃ疲れるからな。
それぐらいはマジでお願いしたい。
「しかし、まさか泊りオッケーだったとは」
「親からは許可をもらったのか」
「まぁな」
そう。海の家の2階で泊まってオッケーとのことで俺とマサは泊まっている。
両親の説得には時間がかからなかったがな。
「友達の手伝いっていえば問題ないからな」
「なるほどね」
「あと、夏休みの宿題も終わらせているからな」
「あっ!?」
「マサ・・・さてはお前やっていないな」
「は・・・ハッハッハッ・・・ハァ~~~」
「今やらないと、夏休みの最後の日が大変だぞ」
「・・・分かっているさ」
本当かな?
俺はちょっと不安になるが。
「2人とも大丈夫かい?」
「大丈夫だよガンさん」
「俺も問題ないですよ」
「そっか」
そんな俺たちのところに来たのは海の家の店長。佐島岩司さん
通称ガンさんだ。
めっちゃいい人だぞ。体がめっちゃ焼けていて、その上筋肉質の体だから圧をかけやすく、女性店員がナンパされたら、必ず出てきて追い払えるんだとか。
・・・根はまじめでしっかりしている人だけどね。
「今日はこれで終わりだからね。明日も頼むよ」
「任せてよ!!」
「分かりました」
こうして、何とか初日を乗り越えることができたのだが、
次の日の朝、起きるのに苦労したのはここだけのお話な。
そして、この日にまさかの出会いが・・・俺ってなんでこういう運はないのだろうか?




