第30話 夏休みにまさかの遊園地?
「どうして俺はここにいるんだろうか?」
「それは私のセリフよ」
と俺と瀬戸川さんは溜息を吐いていた。
何故か俺たちは遊園地にいた。
なんでいたのかというと・・・
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1週間前
「来週さ。ここの4人で遊園地行こうよ!!」
と高橋さんからの提案に驚いた。
またどうしてこんな提案を?
「またどうしてそんな提案を?」
「実はね。近くの遊園地の無料チケットを知り合いからもらったんだ!!」
「近くの遊園地かぁ~~~俺は別に大丈夫だよ!!」
とマサは最初にオッケーを出した。
「本当にいいのか?マサ」
「あぁ。俺はバイトもできないし、その時には引っ越しは終わっているからな」
「なるほどね・・・って言っても俺はバイトを入れているからなその日って」
「・・・私も入れているわね」
そう。その日は俺も瀬戸川さんもバイトを入れていたのだ。
これは・・・さすがに無理かもな。
「なら、マスターさんに聞いて空けてもらおうよ」
「「えっ?」」
まさかの提案に驚いた。高橋さんって結構遠慮ないんだな。
「・・・マスターはオッケーを出すと思う?」
「・・・多分出すと思うわ」
と瀬戸川さんの言う通り、喫茶店に行ってマスターに高橋さんがお願いしたところ、
「別に大丈夫だよ。せっかくの夏休みなんだから楽しんでおいで」
「私も行きたいよ!!」
「雫は期末はギリギリだったんだよね?」
「え・・・っとはい」
「もっと成績が良かったらお小遣いもアップしていたんだけどね」
「雫は夏休みはしっかり勉強しないとね」
「・・・はい」
と親子が話していた内容に2名ほどびくっとなっていたが、そこはスルーとしよう。
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という感じでマスターから(暇をもらいorお暇を戴き)、俺たちは遊園地に来ているのだ。
「・・・しかし、暑いよな」
「夏だから当たり前だろ?」
「確かに暑い・・・プールにも行きたいよね」
「私は・・・部屋でゆっくりしたいわ」
瀬戸川さんはインドアで高橋さんはアウトドアだ。
本当に真逆だよな。この2人。
親友になったのも奇跡みたいに感じるな。
「さてと・・・どこ行く?」
「遊園地っと言ったら・・・やっぱりジェットコースターだろ?」
「私はパス」
「あれれ~~~スズちゃん怖いんだ?」
「・・・・何が言いたいかしら?楓」
「あのスズちゃんに苦手なものがあるなんてね」
とニヤニヤしている高橋さん・・・めっちゃ煽ってる。
これに瀬戸川さんも・・・あぁ顔が引きつっているな。
俺もマサも今傍観しているが・・・これは。
「あんなに煽られたら・・・無理か?」
「無理だろう。顔が怖いぞ」
「乗ってやろうじゃない!!」
「それじゃあ全員で乗ろう!!」
ということでジェットコースターに4人全員で乗ることに。
その結果は・・・・
「・・・・・・・・」チ~~~~ン
「やっぱりこうなったか」
「ここまでとは・・・高橋さんも煽りすぎだよ」
「ごめんなさい」
と高橋さんはグロッキー状態の瀬戸川さんに謝ったのだが、
「・・・それでも乗ったのは私の意志だから」
「けど、乗せるように煽ったのは私だから」
「・・・私が」
「・・・うんうん、私が」
「はいストップ!!」
とさすがにお互い謝っている状態で、このままじゃ愛発がなかったため俺が止めることに。
「このままお互い謝っていたら、終わらない気がしたから止めさせてもらったよ」
「・・・ありがとね」
「・・・・・・」
「とりあえず、高橋さんとマサは飲み物を買ってきて」
「うん!!」「分かったぜ!!」
「俺と瀬戸川さんはこのまま待つから」
ということで俺とグロッキー状態の瀬戸川さんは2人が来るのを待つことに。
「・・・ありがとうね」
「なにがだい?」
「喧嘩を止めてくれて」
「あれは喧嘩なの?」
「・・・喧嘩っていうよりは不毛な争いね」
とグロッキー状態なのか、元気がないな。
「・・・苦手なら無理して乗らなくてもよかったのに」
「・・・あそこまで煽られたら乗るしかないじゃない?」
「・・・それでその状態ならなおさらだよ」
「・・・それもそうね」
と話していたんだが・・・俺はここでふと、
「実は・・・一度、瀬戸川さんのお姉さんと話したんだけど」
「・・私の姉があなたと?」
「うん」
「・・・なんていわれたのかしら?」
とグロッキー状態にもかかわらず、目がちょっと怖いんだが、
どんだけお姉さんを恨んでいるんだろうか?
・・・こういうところは俺と真逆だなぁ。
「別に、瀬戸川さんが元気でやっているか聞いただけだよ」
「・・・そう」
と話は終わった。さすがにあの会話を話したいのだが、
お姉さんに言わないでほしいと言われたからな。
と会話を終了し、2人が帰ってくるのを待つのだった。
本当に不器用な姉妹なこと。




