表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
頑張ることを諦めた俺を気に入ったのは学年で一番クールなあの子!?  作者: ドラゴロイド


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

11/20

第11話  バイト初日は波乱の展開?

朝から幼馴染(今はほぼ他人に近いかな)との邂逅で体力を使い、

昼休みに俺のところに兄貴宛の手紙を渡してくる上級生の女子の相手をし、

やっときた放課後には・・・


「・・・・・」

「だいぶ疲れているわね」

「今日がバイト初日なのに、何でこう厄日なんですかね?」

「知らないわよ」

「・・・めっちゃ辛辣で草」


本当に疲れているんだが、体力的ではなく精神的に。


「本当に大丈夫なの?」

「大丈夫。やってやる」


俺のバイトは火・木曜日と土日にシフトが入っている。

この学校が16時半に終了するため、バイト先まで歩いて10分ぐらいなので、

火・木は17時から閉店の21時まで。

土日は開店の9時から15時まで働く。

時給は1000円だ。高校生のバイトの中では破格だと思うぞ。


「いらっしゃい」

「今日からよろしくお願いします」

「うん。よろしくね。メニューとかは覚えているかな?」

「はい。一応全部とまではいきませんが」

「1日で覚えろっとは言ってないから大丈夫だよ。

 雫!!」

「何?お父さん」

「今日からアルバイトとして働いてくれる香田龍也君だ」

「初めまして」

「この子は私の娘の雫だ」

「ここのマスターの娘の雫です。よろしくね」

「はい。よろしくお願いします」

「ちなみに、中学2年よ」

「あっ!!スズ姉さん」

「スズ姉さんって呼ばれているんだ」

「あなたが言ったら刺すわよ」

「何を!?」


めっちゃ怖いよ。美人のスンとした眼は。


「ハハハ。時間もそこまでないから着替えてきてね」


とマスターさんから言われたので早速着替えることに・・・ってえっ?


「瀬戸川さんもバイトやるんだ?」

「言ってなかった?」

「全然聞いてないよ」

「元々、スズ姉さんが入ってくれる話だったけど、それでも負担はあまり減らないってお父さんが言っててね」

「それで、私に友達を誘ってほしいと言われたのよ」

「それで引っ掛かったのが俺ってことね」

「そういうことね」


と更衣室まで歩いて、そこで別れた俺は早速着替えることに。

茶色のズボンに青のワイシャツに黒のエプロン。

これが俺のバイトの制服になる。


「あら、似合っているわね」

「しっかり着こなしていますね」

「ありがと・・・2人も似合っているね」

「それは当然よ」

「ありがとうございます!!」


黒のエプロンと茶色のズボンは一緒で、女性はワイシャツが白だ。

2人とも着こなしているな。できる女感がある。


「着替えてきたね。雫が今日は2人のサポートをするからね」

「「はい」」「分かった!!」

「まずは接客から」


とマスターから、軽く接客の挨拶や注文の取り方、レジの使い方を一通り流しで教えてくれているのを俺と瀬戸川さんはメモを取りながら覚えていく。


「今日は失敗していいからね。初めてだろうし。同じミスはしないように心がけてね」

「分かりました」「はい」


ということで早速入ることに。


「いらっしゃいませ!!2名様ですか?」

「はい」

「席はご自由ですが、希望はありますでしょうか?」

「それじゃあ・・窓側でお願いします」

「分かりました・・・こちらの方へ」


と案内して、注文を取りマスターに報告した。


「ふぅ」

「香田さん。初めてなんですよね?」

「そうだけど?」

「にしては流れがスムーズでしたよ」

「そうかな?」


それなら嬉しいけどね。ところで瀬戸川さんは・・・


「だいぶ苦戦しているね」

「こういうのスズ姉さんは苦手だからね」

「どうしてカフェのバイトを?」

「苦手克服のためだって」

「なるほどね」


人との会話が彼女は苦手なんだと。

苦手っていうよりは、話すときの態度がどうしても悪くなるらしい。

彼女の過去に一体何があったというのかな?

そこは詮索しないほうがいいのかもね。


カラカラ~~~ン

「次のお客さんが来ましたね」

「俺が行く・・・・ってえっ」


そこにやってきたのは何と、


「ここが会長のお勧めの喫茶店なんですね」

「そうだぞ」

「シックな感じで良いですね」

「本当に分かっているの?」

「分かってるよ」


きたのは何と俺の兄貴が所属している生徒会だった。

・・・どうしてここにってか兄貴お勧めだと?


「いらっしゃいませ。何名様でしょうか?」

「1人遅れるので5名で「龍也?」えっ?」

「かしこまりました。席にご案内しますね」


と兄貴の言葉を無視して、席に案内した。


「ご注文が決まりしだい、そちらのベルを鳴らしてください」

「分かりました」

「それではごゆっくりお過ごしください」


と一度カウンターのほうにひいた。

・・・どうしてこんな目に合うのかな!?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
今回は兄貴も悪気があってやったわけじゃなく、たまたま入った店だったようだけど…… 問題はこういう時の対応の仕方なんですよね。 無難な対応が出来る性格には見えませんけど、さて。
仕事先に家族とか知り合いが来たら最悪だよね。 此方の都合を考えず話しかけるし。
まあ学校の近くでバイトするからこうなるとも言えるが。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ