人外認定
ユリウスと簡単な自己紹介をし終わったすぐ
アイアス、果ての村の入口まで着いていた。
村は小さい集落のようなものになっている。
一見質素で木や石やらの建築が目立っていて裕福とは言い難い印象をうけた。
しかし村人達は活気に溢れているようで
子供達の声が聞こえてきた。
村は太い木の柵で囲ってあるみたいだった。
この世界には魔獣はいるのだろうか。
「魔獣とか大丈夫なのか?
こんな木の柵で守れないだろ」
「まじゅう...ですか。あ、魔法生物。魔生の事ですか?」
おっと俺のラノベ知識だったら魔獣で言葉通じるかと思ったんだが予想外である。
「あ〜そう。たぶんそれ」
「どの村にも偉大なる聖魔様達が結界を貼ってくださってます。中に入れるのは人間と、結界に登録されているその他種族のみです」
そりゃすごいな。聖魔か。また知らない単語が出てきたな。魔術師だろうか。
そのときユリウスが入口であろう木で簡単に作られた門を指でさした。
「この門をくぐって村に入れます」
ユリウスと2人で中に入ろうとし...
ドゴッ!!
「いっった!?えなに?」
俺のつま先が何やら門を境に透明な壁にぶつかっている。え?俺まさかの魔法生物なの?人外なの?
先に門をくぐっていたユリウスが振り向き
驚いた顔をしてそのあと何かを探るような目を俺に向けた。
えユリウスくんやめて。俺に害はないよぉ...
俺もこの人外設定は予想外で冷や汗と笑顔で固まっている現状である。
クソ赤髪の野郎なんでまたこんな事になっちまったんだ!俺は心の中でクソ赤髪への1発を2発へと変更した。
ユリウスが何やら俺に向け手を広げた。
そしてユリウスの後ろには輝く多くの魔法陣が...
あ俺死ぬんかな
「アロさん...ちょっと眠ってもらいます」
最後に見た景色はどこかに連絡を取るユリウスと
地面。俺は視界が真っ白になるのを感じ
意識を手放した。